阪急沿線文学散歩

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思い出の「夙川ラ・パボーニ」のミニチュアができていた!

 大石輝一氏の創りあげた芸術作品そのものといえる夙川パボーニの建物は、阪神淡路大震災で倒壊してしまいましたが、その建物を記憶に留めるため、ミニチュアとして復元することが、堂島にパボーニを再興させたオーナーの長年の願いだったそうです。

 

 その夢を叶えたのが、画家の三木衛氏。
三木氏の情感のこもった外国風景は、パボーニのカレンダーにも毎年登場しています。

(2014パボーニカレンダーより「ロンドン・カムデンロックの恋人たち」)
 

 遂にその三木氏による夙川パボーニのミニチュアが完成し、堂島パボーニに飾られていました。


 夙川パボーニは大石輝一氏が自らの感性で増築していった建造物ですから、元々建築図面など無く、毛綱モン太氏が雑誌『建築』に「奇館異感」と題して紹介した図面や、堂島パボーニに保存されている建物外部、内部の写真、オーナーの記憶などに基づいてミニチュアが作られたそうです。


「奇館異感」で次のように紹介されている建造物。内部まで忠実に再現したミニチュア作りは大変だったことでしょう。
<一見2階建て、よく観察すると3階、実は4階なり。上部はセットバックし、その中央はトンネル抜いて背後の空、映す工夫したり。突然変異にて、日本にメキシコ住宅現われた感の立面なり。>

 

 どこの断面図か理解するのが困難でしたが、なるほど何階建てか分からない複雑な構造です。


 ミニチュアではそれが復元され、屋根から順に外して行くと内部の部屋の仕切りも分かるようになっています。

 

 山下清がここから写生していたベランダの様子。その奥の部屋は大石氏のアトリエでした。

 

 その下には秘密の部屋と呼ばれていた小部屋が幾つかあります。

 

そして1階の、喫茶室、週末にパボーニ会が開かれた会議室、書斎などの複雑な構造が良くわかります。

 

一番奥にある壁画の横の何とも急な階段も造り込まれていました。


 

あのデザインチックなカウンターやその奥にある炊事場も再現されています。


 ドールハウスのように家具や人形が加われば、もっとよく分かるかもしれませんが、それにしても細やかで立派な秀作でした。

来年二十周年を迎える堂島のカーサ・ラ・パボーニで展示されています。


http://www.sutv.zaq.ne.jp/pavoni/index.html




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パボー二 | コメント( 2 ) | トラックバック( 0)

懐かしいなぁ〜〜〜〜〜。
何の知識もなくお店に飛びこみ
「取材させて下さい」と言った20歳代の私。
今から思うと、ホントお恥ずかしい限りです。

もっとよ〜く見ていたら、記憶に留めておけたものを。。。。

[ Lady J ] 2015/10/05 23:02:19 [ 削除 ] [ 通報 ]

Lady Jさんコメントありがとうございます。若き日のJさんが他に取材された記事にも興味津々。いつか紹介していただければ。

[ seitaro ] 2015/10/06 7:32:03 [ 削除 ] [ 通報 ]

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