阪急沿線文学散歩

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昭和23年新潟から家出して五泊目、香櫨園浜に向かった野坂昭如

 昭和23年、新潟県副知事の野坂相如邸から家出して五泊目、満池谷にやってきた野坂昭如は、親戚の三女と出会い、翌日阪急六甲駅前で午後一時に、もう一度会う約束をして別れると、香櫨園の浜に向かいます。

自伝的小説『行き暮れて雪』からです。
<園子と別れると、悠二は香櫨園の浜へ向かった。足が地につかない感じで、うろ覚えのシャンソン「巴里祭」や「巴里の屋根の下」など、判らない部分は出たらめに口ずさみ、やがて海べりに建つ回生病院の、尖った屋根を眼にして走り出した。>

戦事中、一歳の妹をおぶって、親戚の三女とよく歩いた道です。


<浜へ出ると、向こうに、紀州の山並みが浮かぶ、〜佐渡ヶ島山たそがれて、悠二は寮歌を歌った、誰もいない、かなり風は強かった。>

香櫨園の浜に出ると、水平線と紀州の山並みが見えていました。
懐かしい風景です。

現在は、かろうじて残っていた回生病院の旧玄関の建物もなくなり、まったく異なる光景になりました。



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阪急沿線の街にゆかりのある小説や随筆、アニメの舞台を訪ね、当時の景色や登場人物に思いを馳せるセンチメンタル散歩です。震災以降、街並みは大きく変わりましたが、歴史ある美しい景観を守る一助になればと思っています。

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