阪急沿線文学散歩

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『チョイ住みinプラハ』日本の若者もインターナショナルになったものだ

 春江一也の50年前のチェコスロバキアの民主化運動を素材とした小説『プラハの春』に描かれていた光景を思い出しながら、BSプレミアム『チョイ住みinプラハ』を見ていました。


 小説『プラハの春』では主人公の日本国大使館員・堀江亮介とビーナスのような東ドイツ人の反体制活動家カテリーナ・グレーベとのロマンスが民主化運動とともに描かれています。

『チョイ住み in プラハ』でも、佐藤寛太がマーケットで見つけたチェコの女性との間にロマンスが生まれそうな交流が描かれていて、どうなるかと面白く見ていました。


『プラハの春』に描かれたような日本人男性の海外でのラブアフェアは、森鴎外以来、遠藤周作なども著述していますが、街で見かけた見知らぬ女性に声をかけ、ロマンスの始まりとなりそうな映像がお堅いNHKの番組で放映されていたのも驚きでした。


 出会ったのは地元の人たちで賑わうイジャーク・ファーマーズ・マーケット。

50年前の社会主義国のマーケットの様子は、『プラハの春』では、
<初夏の長い一日、プラハのたたずまいと人々の暮らしに変わった兆しはなかった。国営商店の肉屋に並ぶ相変わらずの行列。年に数回しか輸入されないバナナが並んだマーケットに群がる人々。>と商品の不足の様子が描かれていましたが、現在では豊富で何でもそろっています。

 佐藤寛太は地元料理を作ろうとマーケットに出かけ、そこにいた女性にチェコ料理のレシピを尋ねます。この女性は、どう見ても事前に打ち合わせしたわけでなく、突然佐藤寛太が話しかけたように見えます。

年齢も聞き出して、すぐに21歳と訂正しましたが、佐藤と同い年の1996年生まれとわかります。
ロンドンに留学中で、クリスマスにあわせてプラハに戻ってきたとのこと。

電話番号まで教えあう仲になってしまいました。

もちろん年の功で、伊藤一朗も交際を続けられるようバックアップします。

5日目には。彼女をチョイ住みの部屋に招待して、佐藤寛太が腕を振るいます。

伊藤一朗は得意のギターでバックグラウンド・ミュージックで盛り上げます。

 佐藤寛太さん、私は知らない俳優でしたが、ルックスはご覧の通りで、英語は帰国子女クラスの流暢さでした。経歴を調べたのですが福岡県新宮高校中退ということで、どこで英会話を勉強したのかわかりませんでした。
 それにしても、海外で突然見知らぬ女性に声をかけて、親しくなるなんて、大した若者です。

チェコの女性は美しい人が多いらしく、小説『プラハの春』では、カレル大学文学部講師のハインリッヒ・シュテンツェルが次のように語ります。
<「なにかな、お二人とも、日本の女性が一番美しいとお考えかな。わしは、プラハの女性が世界一と思うておった。プラハの女性が美しいことは、中世の頃から有名なことだった。いくつもの詩劇や文学作品の中で賛美されている。女たらしで知られるモーツァルトも、プラハを初めて訪れ、ご婦人方の美しさに感嘆した手紙をウィーンの友人に書き送っておるしな。また、ベル・エポックのパリで活躍したチェコ人画家アルフォンス・ミュシャは、スラブ叙事詩にイメージしたチェコの女性の美しさをたたえるたくさんの絵画を残した。>

昨年の国立新美術館で開催されていたミュシャ展を思い出しました。
たしかにチェコは美人が多そうです。

春江一也『プラハの春』のプロローグでは、1989年のビロード革命でようやく民主化を達成したチェコスロバキアのハベル大統領夫妻以下の代表団が1992年に訪日した時の様子が述べられれており、大統領顧問として代表団に加わっていた東京オリンピックの花といわれた女子体操ゴールドメダリストのチャフラスカ女史の姿が描かれていました。




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阪急沿線の街にゆかりのある小説や随筆、アニメの舞台を訪ね、当時の景色や登場人物に思いを馳せるセンチメンタル散歩です。震災以降、街並みは大きく変わりましたが、歴史ある美しい景観を守る一助になればと思っています。

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