ラヂヲ少年なれの果て

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めぐりあうものたちの群像―戦後日本の米軍基地と音楽 1945‐1958

先日届いた606ページの本

めぐりあうものたちの群像―戦後日本の米軍基地と音楽 1945‐1958


■古いジャズが好きなワタシにはメッチャ面白い



■めぐりあうものたちの群像 青木深著 占領期日本の駐留米兵と音楽

                 2013/5/15付 日本経済新聞 朝刊
 言うまでもなく歴史とは人々が生きて交わってきた無数の瞬間の痕跡であり、それぞれの瞬間は漏れなく現在に結びついている。言い換えればそういった瞬間瞬間の積み重なりが「幅と厚み」(石子順造)をもって現在に接しているものが歴史であり、ある瞬間にそこにいた人々の、土地や場所や建物などとの関係も含めた息吹や記憶、次の瞬間には別の土地や場所へ移動したかもしれない人々の縁や軌跡などまで記述されてはじめて、歴史は冷たく固着されたものであることをやめ、現在と交錯しうるものになるはずだ。

 だがこれは言うは易しというもので、3次元以上あるその幅と厚みを、2次元かつ線形的であることを本質的に免れない書物というメディアで再現あるいは表象することは原理的に不可能である。
 本書の最大の特徴は、無茶(むちゃ)と承知しながらその不可能性に真っ向から取り組んだところにある。
 具体的にはこの本は、GHQ占領下、日本各地に設けられた基地や接収施設、その周辺の歓楽街などで鳴った音楽と人々との関わりを対象としている。つまり進駐軍クラブと音楽が主題だ。
 ただし既存の研究とは大きく異なる点があり、それが第二の特徴なのだが、日本に駐留した米軍将兵に焦点が当てられているのだ。著者は言う。占領期について様々な研究がなされてきたが「戦後に来日した米軍将兵に関しては、名前と顔の見えない画一的な像しか提供されていない」、だからその欠落を埋めたのだと。
 むろん資料はほとんどない。内外の文献を渉猟した上で著者は、日本各地はもとよりアメリカへも何度も足を運び、邦人の関係者および在日経験のある元兵士たち約150人から彼らの「瞬間」を聞き出すという実に遠大な作業をこなし、2段組で5百頁(ページ)超の本文、11の挿話や解説、4百近い注釈により「個々の時間/瞬間」の絡み合う連なりを描き出した。
 ときに著者の人生さえも交差する手法については、その特異さゆえに時の評価を待たねばならないだろうが、このやり方でしかなしえなかった達成は数え切れない。巨大で偉大な仕事である。
                     (評論家 栗原裕一郎)

https://style.nikkei.com/article/DGXDZO54918740R10C13A5MZC001


『めぐりあうものたちの群像 ―― 戦後日本の米軍基地と音楽1945-1958』

青木 深(あおき しん)
『めぐりあうものたちの群像 ―― 戦後日本の米軍基地と音楽1945-1958』
(大月書店)
1975年生まれ。
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。
一橋大学大学院社会学研究科ジュニアフェローを経て、現在、一橋大学学生支援センター特任講師。
著書:『音の力』(共著、インパクト出版会)。
 

 いま忘れがちだが、戦後の日本は、独立国家ではなく、1952年4月の講和条約発効まで長く、実質的にアメリカの占領下にあった。日本各地に米軍基地があり、そこには何十万人という米兵が駐在していた。いわゆる進駐軍である。
 従来の占領下の研究は政治や経済、軍事に焦点が当てられていたのに対し、  本書は、文化、とりわけ音楽に着目している。音楽を通してみた日米交流史に  なっている。
 日本に来た米兵たちは余暇に音楽を楽しんだ。著者は、彼らが余暇に、どんな音楽を、どこで、どのように楽しんでいたかを綿密に取材してゆく。「戦う兵隊」より「遊ぶ兵隊」の研究になっているのが面白い。
 故郷を離れて東洋の異国にやってきた米兵たちは、そこに故郷の音楽、とりわけジャズを持ちこんだ。1930年代のアメリカはビッグ・バンドの時代であり、その影響を受けた米兵たちは、日本でもジャズに慰めを得ようとした。基地で、将校クラブで、あるいは接収したホテルで、町に誕生したクラブで、彼らは音楽を楽しんだ。
 十年という長い年月をかけた著者は、いまや高齢となった当時の米兵たちを探し出し、訪ね歩き、話を聞く。アメリカの小さな町にも足を運ぶ。一種のフィールドワークから生まれた大変な労作である。
 登場するのは無名の米兵たちが多い。彼らは英雄でもなければ偉人でもない。兵隊というより音楽の好きな若者たちである。音楽を聞くだけではなく、自らもバンドを組んで演奏をする。軍事基地とその周辺は、同時に音楽が鳴り響く文化基地でもあったことが分かる。
 著者は元米兵たちを取材してゆくうちに、彼らどうしのつながりを見つけてゆく。山口昌男の『「挫折」の昭和史』などで学んだ、人と人との思いがけないつながりから文化が生まれてゆくのを知る。チェーン・ストーリーの面白さに満ちている。
 もうひとつ、本書の大きな成果は、米軍基地や将校クラブで演奏していた日本人のミュージシャンについても詳しく調べていることだろう。江利チエミや雪村いづみ、ウィリー沖山やエセル中田ら懐かしい名前が次々に登場する。彼らは、若い頃に、米軍基地とその周辺で歌を歌っただけではなく、本場の音楽を全身で吸収した。当時は、まだこの言葉はなかったが、彼らこそ「サブカルチャー」の大先輩といえる。
 進駐軍文化というと否定的に語られることが多いが、日本の若いミュージシャンたちは積極的にアメリカの音楽に影響を受けていったことが分かる。音楽が国境を越えている。
 考えてみれば不思議なことである。ついこのあいだまで敵国として戦ってきた国の音楽を、戦争が終わるやたちまち受け入れてしまう。戦前の日本にすでに  アメリカ文化はあったとはいえ、まだ焼跡闇市の時代に、進駐軍を通して、アメリカの音楽が日本に急速に入ってきたとは。
 戦後、まさに占領下に子供時代を送り、アメリカ映画というもうひとつの進駐軍文化に夢中になった世代としては、進駐軍文化とは何だったのかを考えさせる好著である。

川本 三郎(評論家)評





読書

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昔のシャンプー


■昨日の神戸新聞に粉末シャンプー、有ったなぁこれ・・・




シャンプー
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中学入るくらいまでの時代、風呂屋の番台でも売っていました。
花王フェザーといえば中山律子さんですね。あのCMのは液体シャンプーでしたけど。

[ せいさん ] 2018/05/15 19:30:11 [ 削除 ] [ 通報 ]

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下重暁子 極上の孤独

得意の高速立ち読みで面白かったのが・・・

■下重暁子 極上の孤独


Amazonのレビュー、これ最高!


>結婚経験のない60歳独身男性です。「孤独」は私にとっても切実な問題ですが、独身なのは結局自分の責任でしかないし、今後孤独で生きて行くのも自分で選んだ事です。ま、しゃーねえわな。この本にあるような「孤独に対する覚悟」だとか何とか、そんなものは私には一切ありません。なるようにしかならない。まあ何とかなるだろう。
それよりか、この本を読んでグザッと応えた箇所があります。「新幹線には一人で乗りたい」の章です。三十代で失恋とか一生に一度の恋とか、俺と同じじゃねーかよ。こちらは下重さんのような立派な恋ではなく、モテない男のホント情けないどーでもいいような話。それにしても傷心の記憶には違いなく、二十五年間自分をだまして忘れたフリしてたのに、思い出しちゃいました。思い出したのかよ!。今さら何にもなんねーだろ!。
「新幹線に乗ったらかつての恋人に会えるかも」というのは、夢があるし何だかワクワクしますね。私も二十五年前の彼女に会いたいな、じゃないや、会ったら一悶着起きるに決まってるから絶対に会うべきではない。と言うか、カスタマレビューでこんな事書くな。
まあいいか。とにかく失恋の思い出ってなぜか甘酸っぱいですね。60歳のジジイが一人で感傷に耽る場面は不気味ですけど、本人は案外と過去の悲しみを楽しんでます。勝手にしろ。
というわけで、「極上の孤独」は、何だかんだ言いながら自分の孤独は自分で落とし前をつけろという、まあ何というか叱咤激励の本なのでありました。他のレビューがとても真剣に真面目に書いてあり、私のふざけた書き方は顰蹙かも知れませんが、正直な感想でを書かせて頂きました。https://www.amazon.co.jp/%E6%A5%B5%E4%B8%8A%E3%81%AE%E5%AD%A4%E7%8B%AC-%E5%B9%BB%E5%86%AC%E8%88%8E%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E4%B8%8B%E9%87%8D-%E6%9A%81%E5%AD%90/dp/4344984935/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1525826644&sr=8-1&keywords=%E5%AD%A4%E7%8B%AC+%E4%B8%8B%E9%87%8D%E6%9A%81%E5%AD%90

 



孤独
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梅雨入りの雷は界雷、梅雨明けの雷は熱雷

梅雨入りの頃の雷は上空で暖かい空気と冷たい空気が、激しくぶつかり合って大量の雲になって発生する雷です。これを界雷と言います。
梅雨明けの頃に発生する雷は、強烈な夏の太陽で湿った大気が暖められて、上昇気流が発生し、これが冷やされて大量の積乱雲を作ります。この中で雷が発生するのです。これを熱雷と言います。
雷が発生するメカニズムを簡単に申しますと、雲は小さな氷の粒が集まったものです。これらが激しくぶつかり合うことによって発生する静電気が蓄積されて発生するのです。https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1311759998

■界雷


■熱雷




梅雨入り
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沖縄梅雨入り

沖縄が梅雨入りしたとみられます。沖縄と奄美は局地的に非常に激しい雨が降る見込みです。九州は日中いっぱい、四国は夜にかけて雨でしょう。中国地方や北陸も雲が多く、雨が降る所がありそうです。近畿や東海、関東は夕方以降、雨が降るでしょう。東北や北海道は晴れ間がありそうです。あすは全国的に雲が多いでしょう。昼頃まで近畿から東北南部を中心に雨が降る見込みです。https://tenki.jp/




沖縄梅雨入り
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曽野綾子セクハラ報道に思う

曽野綾子が産經新聞オピニオン面に連載の透明な歳月の光

■796 セクハラ報道に思う・・・ワシもそう思う





セクハラ報道
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黒電話

■今日の産經新聞読者投稿欄「談話室」のテーマは「電話」


■前職のゼネコン時代、全く同じ経験あり





黒電話
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13年前の今日はガス工事

13年前の笹舟倶楽部mix日記より

尼崎で大事故のニュースをBOSE AWMで流しながら本日の作業
ガス管を天井裏経由で厨房まで
排気ダクトの出口を表ガラスの上部切り取りアルミ板設置









笹舟倶楽部DIY
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オーディオ的にはチョイと間違った記述が・・・

レコードからCDへの変遷を経験した古いオーディオマニアには間違いが分かる。

 

■さてどの部分でしょう?

 



CD(コンパクト・ディスク)
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アラビアのロレンス

今朝神戸港に帰ってきたピースボートの最終洋上講演、薬剤師のレポート
■「アラビアのロレンスがしでかしたこと」
講師:松本仁一(1942年生、東京大学法学部卒、朝日新聞アフリカ支局長退職後、アフリカ、中東専門ジャーナリスト)
中東のイラン、イスラエル、エジプト以外の国をアラブ人の国として統一しようとしたが、その地域をイギリスが勝手に国境線を引いたから、部族、言語、宗教が、無秩序に混在したことが、中東の混乱を招いたということでした。
混乱の国をまとめるためには独裁者が必要だから、これまで、イラク、シリアは、独裁国家として成り立っていたが、アメリカの介入で、イラク、シリアの混乱が始まり、ISイスラム国の台頭を招いてしまいました。
 

■思い出したのがアラビアのロレンスのLD




ピースボート
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笹舟倶楽部
プロフィール公開中 プロフィール
ダイヤル左端のラジオ関西電話リクエスト聴いて育ったヲヤヂ
貯め込んだレコード・CD聴きまくりの為に会社早退、ジャズ喫茶(のようなもの)開きました。
その幸せな楽しい怪しいジャズと読書三昧の日々
趣味の自転車・カヌー遊びを紹介
やってみたい方、相談に乗ります。
http://www.sasafune.com/

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