山口を歩く

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何のための”認知症カフェ”か

 地区の認知症カフェ立上げのための会議があった。あんしん窓口、市社協、事業者の皆さんと議論を重ねた。唯一私が地域の住民組織を代表する形の参加だった。
 議論を通して認知症カフェのイメージが共通理解できるようになった。それは地域のふれあい喫茶やサロン、介護者の会、つどい場等とは異なり、対象を認知症当事者とその介護者に特化したカフェである。開設中はケアマネ、看護師、社会福祉士等が常駐し参加者の相談に応じられる。
 こうした認知症カフェの機能から、その目的が次のように整理できるのではないか。
【認知症当事者の居場所と役割】 認知症当事者にとってはふれあい喫茶等とは異なり違和感なく安心して過ごせる場所であり、軽度の当事者には飲み物のオーダーや提供等を担当してもらえる「役割の場」である。当事者がゲストでなくスタッフとして来訪してもらえることの意味は大きい。その介護者も含めてカフェへの来訪は高いモチベーションに支えられるだけでなく安定したカフェ運営の基盤となる。
【介護者の共通の悩みや困り事の共有】 介護者にとっては共通の悩みや困り事を共有し合える場である。それは日常の孤立化しがちな介護生活でのかけがえのない息抜きと思いの吐露を可能にする場でもある。
【専門職との相談】 何よりも常駐する専門職に日頃の困り事が相談でき、専門的な知識や経験を通した助言が得られる。
 この会合に参加することで私自身の知識や理解が深まっている。



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いきいき体操ボラセン版のスタート

 住宅街の2番目のいきいき体操のグループが船出した。住宅街には3年前から老人会運営のいきいき体操が自治会館を会場にスタートしている。その後順調に登録者が増え今や常に40数名の参加者を数える。会場いっぱいで入りきれないほどの盛況である。新たな体操希望者の受入れ態勢が求められていた。
 そんな事情もあり地区社協のボランティアセンターが新たな運営グループの立上げを呼びかけたところをボランティア登録者を中心に20名近い応募があった。ボランティアコーディネーターを含めると30名前後の登録が見込める。そんな経過で9月7日にボラセン版いきいき体操がスタートした。
 会場の安心プラザ1階集会室は、自治会館に比べて手狭である。20数名の会場いっぱいの初回参加者があった。ちなみに男性はわずか4名だった。市から来てもらった理学療法士や看護師さんなど数名のスタッフの進行で始まった。ハンドブックによるいきき体操の概要や注意事項の説明があり、体力測定になった。
 移動能力(椅子に座った状態から3mほど先のコーンを回って元の椅子に座るまで何秒かかるか)と下肢筋力(椅子に座った状態から30秒間に何回立ち上がれるか)の2つの体力測定が行われた。それぞれの結果を性別年齢別得点換算表で1〜5点の基準で評価する。結果は毎日1万歩以上のウォーキングを続けている成果もあってか移動能力は5点、下肢筋力は4点とまずまずだった。
 その後、いよいよいきいき体操本番である。5つの準備体操、10の筋力体操、3つの整理体操で構成された通常30分程度の体操である。各体操毎に注意点の解説をまじえながら初参加者にとっての初めてのいきいき体操が和やかに行われた。
 2時から始まった初めてのいきいき体操が4時ちょうどに終了した。

 



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市社協の役員・評議員研修

 西宮市社協主催の研修会に参加した。社会福祉法人の制度改革に伴い市社協の在り方の様々な改革が実施されている。28名の評議員のひとりとして必要な知識は修得しておこうと思った。制度改革を中心に兵庫県社協の地域福祉部職員と市社協の事務局長から各1時間のレクチャーを受けた。
 聴く機会の少ない県社協のレクチャーの印象的な話題を整理しておきたい。冒頭に日本の総人口の鎌倉幕府以来の推移が折れ線グラフで示された。それまでのなだらかな増加が明治維新以後急激に増加し、2010年の約1億3千万人をピークに今度は一気に減少する。2100年には約5千万人にまで落ち込むという。この変化は千年単位でみても類を見ない極めて急激な減少である。我々はこの急激な人口減少社会の真っ只中にいる。これからの地域福祉を考えるうえでの重大なファクターである。
 その他、無縁社会や経済的困窮が新たな課題をもたらしている。「ごみ屋敷」「引きこもり」「ダブルケア(介護と子育て)」「8050問題(安定収入のない50歳前後の息子と80歳前後の親の困窮家庭)」等々。
 最後のまとめでは「地域福祉のコーディネーター役としての社協の役割」が語られた。「生活・福祉課題の広がりと、福祉を進める主体の多様化が進む中では、多様な主体や資源をつないで組み合わせていきながら、地域福祉を推進していくことが必要です」と結ばれた。福祉ネットの目指しところとオーバラップする指摘であり、我が意を得たりという想いで受け止めた。

 



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隣接地区ボランティアセンター長の突然の死

 昨日、市社協の地区担当から訃報連絡が入った。隣接地区社協が運営するボランティアセンターの責任者の事故死だった。私と同年齢の知人男性の突然の訃報が少なからず衝撃をもたらした。
 告別式の会場は三田のJA兵庫六甲三輪さつき会館だった。過去参列した近隣の葬祭会場としては最大規模のものだった。現役の地域組織の責任者の葬儀である。最大200名収容の式場に溢れるばかりの参列者が会葬した。鉄道マンだった故人の生前の多岐にわたる活動分野が喪主挨拶で語られた。ボランティア活動、障がい者支援、スポーツ21と卓球クラブ、畑仕事、現役時代のOB会等々。交遊の広さに加えて穏やかで誠実な故人の人柄がこれほどの参列者を招いたのだろう。合掌。


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コープ委員会の署名活動

 コープこうべが「核兵器廃絶国際署名」 の取扱い団体として署名活動に取組んでいる。最寄り店のコープ委員会でも実施することになった。店の1階正面入り口付近に椅子、テーブルを用意してコープ委員が時間帯ごとに分担し、日曜の朝11時からの1時間を担当した。
 10時から始まった署名活動は順調に進んでいるようだった。引き継いだ後も繁閑の波はあるものの予想以上に来店組合員の反応は良い。「核兵器廃止の署名活動にご協力願います!」という声掛けに主婦層を中心に敏感に反応しかなりの方がテーブル前に来られる。コープ組合員の平和に対する問題意識の高さに驚かされた。北朝鮮と米国のミサイル発射を巡る緊張した情勢に何か意思表示をしたいという気持の現れかもしれない。
 12時までの2時間で100名余りの署名が集まった。学生時代以来の何十年ぶりかの署名活動だった。ちょっとしたノスタルジーに浸りながら1時間を過ごした。

 



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老人会の会員減少にどう歯止めをかけるか

 住宅街の老人会の会員減少が続いている。それは市の老人クラブ連合会でも同じ傾向にあるという。超高齢社会を迎えて高齢者人口は増え続けているにも関わらず老人会員は減少している。既存会員は亡くなったり体力の衰えで活動が続けられなくなり退会していくのに、あらたに対象年齢を迎えた層の加入率は極めて低い。そこで老人会はあの手この手で老人会の魅力を伝えて新規加入を呼びかけるが成果は芳しくない。これが会員減少化の実態のようだ。
 私自身も会員のひとりだ。今後の地域社会での高齢者の居場所という点でも老人会の会員確保は欠かせない。福祉ネットとの関わりでも気になるテーマである。この問題について整理してみた。
 問題は二つあると思える。会員確保の視点と老人会自体の在り方の問題である。会員確保については新たな加入の働きかけに目を奪われ過ぎである。勢い比較的若くて元気なお年寄り向けの活動や行事に力が入る。体力が衰え活動や行事に参加できなくなった超高齢者は退会する他ない。
 会員確保という点では新規加入よりも退会者抑制の方が遥かに有効だ。そのためには活動や行事に参加できなくなった会員にも意味のある老人会であることが必要になる。超高齢社会を迎えて老人会こそ元気なお年寄りが元気でなくなったお年寄りを見守り支える場に脱皮する必要がありはしないか。
 老人会はかつての元気なお年寄りのサークル的性格が今尚色濃い。バス旅行や趣味・サークル活動、公園清掃等のボランティア等が活動の中心である。会員の多数が元気なお年寄りだった時代の名残りである。ところが超高齢社会では元気をなくしたお年寄りの構成比は拡大の一途である。元気なお年寄り対象の老人会では高齢者ニーズは掬えない。引きこもり勝ちになった会員を老人会でどう見守り支えられるか。民生委員、地区社協、ボランティアセンター等の高齢者福祉に関わる役職や組織とどう連携できるかが問われることになる。
 会員確保の視点を新規加入という入口でなく退会抑制という出口にシフトすることで老人会自体の在り方も見直しが迫られる。


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地区社協の盆踊りでの活動

 住宅街の盆踊り大会が開催された。自治会主催で各地域団体がこぞって参加する一大イベントである。昨年から関係団体の一員である地区社協の代表としてハッピ着用で参加した。
 地区社協の盆踊りの協力内容は、老人会と一緒にお年寄り向けの敬老席での接待がメインである。これに小学生未満の幼児向けに自治会の用意したお菓子を配るという役割もある。子育て支援の地区社協活動の乳幼児向けの活動と言えなくもない。
 そうした従来の活動に加えて今年は二つのあらたな取組みがあった。ひとつは障がい者施設からのお二人の車椅子での盆踊り参加があり、その応接という役割だった。今ひとつは地区社協として初めて盆踊りで募金活動を実施したことだ。敬老席に「北部九州豪雨災害支援募金」の箱を設置して来場者の募金を募った。
 5時前から9時過ぎまでそうした役割に関わりながら、久々にお会いする多くの知人たちとコミュニケーションを交わした。

 



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山口地区での認知症カフェ立上げの模索

 予てから地域の介護施設スタッフ、市社協地区担当、あんしん窓口、認知症地域支援推進員等のメンバーで山口地区での認知症カフェ立上げの模索が続いていたようだ。福祉ネットでも前回の役員会で話題になったばかりで個人的にもこの地区に認知症カフェはぜひ必要だと思っていた。そんな時、福祉ネットのオブザーバーである介護施設の責任者から認知症立上げグループの情報を得て会合参加のお誘いを受けた。
 初めてその会合に参加した。市社協担当者、あんしん窓口スタッフ、施設関係者が中心で住民代表は私だけだった。初参加でもあり福祉ネットの紹介を広報紙最新号の地域支援マップを材料説明し、このマップに欠けている最大のテーマが認知症カフェでありそのためにもその立上げには積極的に協力したいと結んだ。
 その後様々な議論が交わされた。設立をめざす認知症カフェのコンセプトは何か。対象エリアをどうするか。それに念頭に会場はどんなところがベターで運営主体はどんなメンバーがふさわしいか。地域組織、事業者、専門職はどんな支援が可能か。立上げ準備会のメンバーの補充は必要ないか等々。
 10時半から12時過ぎまで中身の濃い議論を重ねた。参加者のひとりから今回の会議で従来になく一歩進んだ議論ができたという感想が漏らされた。個人的にも貴重な情報と人脈が得られた会合だった。


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子ども会の存亡の危機を地域でどう支えるか

 子ども会役員OBの方と懇談の機会があった。全国的に少子化に伴う子どもの減少と子ども会運営の役員負担の重さから小学生対象の子ども会の会員が激減している。各地で子ども会の解散も相次いでいるようだ。我が町の子ども会も例外ではない。福祉ネット役員会でもそのことが話題となり今期方針に「子ども会との情報交換や連携の模索」が謳われた。そんな背景もあって今後の子ども会運営について意見交換した。
 会員激減の原因は突き詰めれば母親の役員負担の重さに尽きる。役員負担とは子ども会主催の会員向けの行事(ウエルカムパーティ、夏休みラジオ体操、クリスマス会、卒業記念品贈呈等)の運営分担、地域の関係団体への役員派遣、地域行事への参加、卒業式や入学式等の小学校行事の出席等である。
 こうした役員分担をなんとか削減できないか。子ども会行事は例えば父兄世代だけでなくオヤジ会など祖父世代が運営をサポートする仕組みができないか。関係団体派遣や地域行事参加も原則として求めない。学校行事の出席も自主的判断に委ねられる方策を検討する。
 こんな方策が想定されるが、「子ども会」である以上会員対象の行事という前提が免れず参加者には入会を求めることになる。今や子どもたちの母親たちには会員になること自体の抵抗感が大きい。
 このままジリ貧に任せて解散まで手をこまねいている訳にはいかない。要は子ども会がやっている行事を継承し子どもたちや母親たちの交流や懇親の場を維持することが大切だ。ならば「子ども会」自体は名称も含めていったん白紙化し、あらためて行事ごとに自由に参加できるスタイル(例えば子どもイベントサポートクラブ等)に改められないか。各行事ごとにお世話が可能な父兄や地域のサポーターが運営分担するスタイルである。
 思い切った発想の転換で最低限の趣旨を維持する方策についての検討が必要な時期ではあるまいか。


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市社協のボランティアコーディネーター連絡会議

 市社協主催の地区ボランティアセンターコーディネーター連絡会議に初めて参加した。地区社協のボランティアセンター長が所用で出席できないとのことなので責任者として会議の状況を知っておこうと思った。
 市福祉会館会議室に地区ボラセン代表者31名が出席し、5グループに分かれて着席した。冒頭、事務局から昨年度の全市の地区ボラセンの活動状況調査の報告があった。興味深かったのは見守り電話の活動報告だった。17地区で見守り電話が実施され1地区当り平均13名の対象者に実施されている。同じグループのメンバーに聞くとひとりの対象者に月に1〜2回実施しているようだ。我が地区のボラセンは特定の1名に週2回の見守り電話を実施しており、見直しの必要を感じた。
 グループワークでは86歳の独居高齢女性からの相談とその後の経過記録をもとにボラセンとして気になることや必要な対応を6人のメンバーと意見交換した。
 焦点となったのは認知症の気配の見える女性をどのように地区ボラセンとしてケアできるかという点だった。私からは1カ月ほど前に経験した個別ケア会議の事例を報告した。ボラセンとしては民生委員やあんしん窓口につなぐこと、家族に認知症専門医の受診を提案することなどが話し合われたほか、地域で支える上で本人や家族に認知症発症の情報開示を促すことの必要性も共有された。
 1時半からみっちり2時間のグループワーク中心の会議を終えた。


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明日香 亮
プロフィール
山口は豊かな自然と歴史や伝統に育まれた街である。散歩道で目にする四季折々の風景や風物詩を綴ってみたい。
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