山口を歩く

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花ちゃんが我が家を後にした

 四泊五日の滞在を終えて我が家から花ちゃんが消えた。昨日の昼過ぎにチャイルドシートの花ちゃんの心なしか寂しげなバイバイ姿を見送った。数々の楽しい思い出と目を見張る成長ぶりに浸った五日間を満喫した。そしてその余韻とともに一抹の寂しさが訪れた。
 花ちゃんを見送った後、花ちゃんバージョンの我が家の1階の片づけをした。食卓の花ちゃんチェアー、リビングのアンパンマン自動車やチェア、和室のすべり台やお猿さんのメロディ玩具などを二階の和室に戻した。今やその部屋の半分が花ちゃん用の物置になっている。そして30数年ぶりに和室床の間に復活した鎧飾りも片付けた。怖がるかと思った花ちゃんだったが意外と平気だった。とは言え「ンギョッ(人形)!ンギョッ!」としょっちゅう近づいていた雛飾りほどの愛着はない。
 片付けた後の我が家の趣きが一変した。雑然とした賑やかな雰囲気が一掃され再び老夫婦だけの落ち着いた静寂が漂っている。

 




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フルーツフラワーパークの今

 ゴールデンウィークが近づいてきた。初孫・花ちゃんがやってくる。家内がご近所さんの孫守り話しを色々聞いてきて話してくれる。近場の遊園地などに行ってきたという話題も多い。そんななかで車で15分ほどのフルーツフラワーパークがリニューアルしたという。そういえば朝のバラエティー番組でも紹介していた。老夫婦二人で出かけることにした。
 神戸市の直営事業が民間委託されたようだ。久々に訪ねたパークは随所にかつての運営方式が見直されている。入場料が無料になり、「道の駅」やフードプラザがオープンしている。併設の遊園地も活性化しているようだ。平日のお昼過ぎながら子ども連れの大勢の来場者の姿があった。
 5日後には花ちゃんと久々に再会できる。数日間は滞在できるようだ。このパークにも連れてこれるだろう。遊園地のどの乗り物に乗れるだろう。そんな想像を膨らませながら老夫婦で広い園内を散策した。

 



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五月人形に花ちゃんの反応は?

 

 2月初めに我が家の和室床の間に雛人形が30年ぶりに復活した。娘の雛人形を孫娘に披露するためだった。先日まで我が家に滞在した花ちゃんはこの人形に大いに関心を示した。何度も床の間によちよち歩きをして、「んぎょ、んぎょ」と舌足らずの言葉で雛人形を指さした。
 4月に入り花ちゃんが自宅に戻った後、家内はせっせと雛人形の片づけを始めた。二階の押し入れに片付けたその足で今度は五月人形を収納した段ボールを持って降りた。ところがこちらは一向に飾る気配がない。「これはお父さんが飾るもの」というわけだ。
 我が家は一男一女である。二人とも独立して世帯を持ちとっくに家を出ている。子どもたちの祖父母にそれぞれに五月人形と雛人形を揃えてもらった。息子の成長とともに鎧人形が飾られることがなくなって久しい。30数年ぶりの復活である。孫娘に五月人形でもあるまいとは思うが、要は花ちゃんにみせてやりたいだけだ。
 段ボールを開け具足ごとに収納された鎧、兜を取り出した。簡単な飾り方の説明書きを見ながらあっという間に飾り付けを終えた。久々に眺める鎧人形はなかなかの迫力だった。今月末には再び花ちゃんがやってくる。雛人形ですら最初はおっかなびっくりだった。それでもしばらくしたなじんでくれた。今度の鎧人形はどうだろう。雛人形以上に怖がるはずだ。それでもすぐに怖いもの見たさの感情が芽生えるだろう。今度も「んぎょ、んぎょ」では芸がない。「ヨロイ、ヨロイ」と教えることにしよう。その日が今から待ち遠しい。



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 立派なもんですね☆彡

[ モンセ分店薬局 薬剤師徒然日記 ] 2017/04/07 16:42:21 [ 削除 ] [ 通報 ]

どういたしまして。我が家の小さな床の間に納まる小ぶりの鎧飾りです。

[ 明日香 亮 ] 2017/04/08 20:41:45 [ 削除 ] [ 通報 ]

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復活!雛人形

 昨日から我が家の和室の床の間に30年ぶりに雛人形が復活した。娘の誕生を祝って私の両親が初めての孫娘のために買い与えたものだ。板に書かれた人形の由緒書には「藤原雛・木目込み飾り・真多呂作」とある。派手な段飾りでなく素朴なぬくもり感のある3段の木目込みを私が強く望んだ記憶がある。娘の成長とともに飾らなくなったのはいつごろからだろう。小学校低学年頃とすれば30年前後になる。
 永遠に押入の片隅に仕舞われたままの筈だった雛人形に復活の機会が訪れた。言うまでもなく孫娘・花ちゃんの誕生である。生まれて間もない昨年は、そこまで気が回らなかった。今年は雛祭りには1歳3カ月を迎える。すくすくと成長しアンヨを始めたり片言をしゃべりだしたりするこの頃である。様々な玩具や本や道具に無邪気な興味を示している。
 「花ちゃんに母ちゃんの雛人形を見せとかんと」とFeceTimeで誘った。正月帰省以来久しく生・花ちゃんに会っていない。次のゴールデンウィークまで待ちきれない。絶好の花ちゃん来訪の口実を見つけたのである。3月中旬の三連休を利用した来訪を打診した。
 祖父母から娘に贈られた雛人形がようやく孫娘に引継がれようとしている。いつか花ちゃんの娘に引継がれるのだろうか。幸い装飾の少ない木目込み人形は40年を経ても健在である。「命のリレー」を超える「雛人形のリレー」を想った。

 



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中山寺の安産祈願のお礼参り

 子どもたちがそれぞれの自宅に戻った翌朝である。夫婦二人の生活に戻り初詣でを兼ねて二人で宝塚の中山寺に出かけた。里帰り出産した娘の安産祈願のお礼参りが主目的である。
 正月三日の中山寺は大勢の参拝客で賑わっていた。少子化時代の世相を反映して出産、安産を祈願する善男善女の参拝が絶えることはない。少子化は子供関連市場を縮小させているが、それだからこそ出産祈願のこの霊場はより一層賑わうのだろう。
 11時前に山門をくぐり本堂、太師堂、五重塔、大願堂(多宝塔)、中山寺古墳などを巡り、最後にお礼参りの受付を訪ねた。我が家に残された中山寺授かりの腹帯を返納し新しい晒を納める。併せて安産のお礼と健やかな成長の祈祷を依頼する。納め料、祈祷料を納めると観音さまのお守りとお供物を授かる。
 安産祈願が実ったのか否かは定かでない。それでも初孫花ちゃんが無事出産し1歳1カ月に至る健やかな成長が叶ったことを素直に感謝した。



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今年の一句「初孫の 傍若無人も また愛し」

 毎年の年賀状は我が家のひとコマを漫画イラストでデザインする。その年の思い出深い出来事を素材にする。いつもは何をテーマにするか呻吟するのだが、今年のテーマは早くから決まっていた。言うまでもなく初孫花ちゃんのじいちゃんばあちゃんとのふれあいである。どんな場面を描くかも固まっていた。
 花ちゃんが保育園に入園する直前に娘と一緒に我が家に一週間ばかり里帰りした。11ヶ月を迎えた花ちゃんの見違えるような成長ぶりに驚かされた。怖いもの知らずのやりたい放題の時期である。ソファーにもたれて寝転がっていたじいちゃんの顔の上に容赦なくよじ登ってくる。その傍若無人な振舞いも、じいちゃんにはなついてくれている証しに思えて愛しさを誘うばかりである。傍にいた家内にその様子をカメラに収めてもらった。この一葉の写真こそが今年一番の思い出だった。
 この写真をもとに漫画イラストにデザインした。「花ちゃんと遊ぶ」のタイトルの下にその時の感想「初孫の 傍若無人も また愛し」の句を添えた。

 



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名古山墓参とご当地グルメ

 早目のお彼岸の墓参りに出かけた。実家の墓は姫路の名古山霊園にある。朝9時過ぎに墓前に到着した。空地だった隣接の墓地には真新しい墓が建っている。周辺の墓地でも墓の建立が相次いでいるように見えた。超高齢社会を迎えて多死社会が現実化しているのだろうか。墓掃除を済ませて墓前でお参りし、10時前に霊園を後にした。
 墓参の際には、姫路駅前のお店で昼食をして帰るのが常である。前回の5月の墓参ではあなご料理を味わった後、JR姫路駅構内の「ピオレ姫路おみやげ館」内の「播州うまいもん処」を目にした。「加古川かつめし」「播州骨付鶏」「姫路おでん」などの播州を代表するご当地グルメ5店舗が軒を連ねていた。次回はぜひここで食べていこうと思っていた。
 JR姫路駅南口東端にある第2ジャンボパーキングに駐車し駅構内に向かった。播州うまいもん処の開店まで構内のショッピングゾーンで過ごした後、11時過ぎに「加古川かつめし亭」のカウンター前に立った。お目当てはB-1グランプリにも出展した「元祖加古川かつめし(1200円)」である。一緒に隣りの「姫路・玉子焼き」の「たこ焼き(300円)」も注文した。かつめしはご飯にデミグラスソースをかけたビーフかつにボイルキャベツを添えたものだ。まあこんなものかといった感じでとりたててコメントはない。むしろ玉子焼きを値段の割に美味しくいただいた。
 墓参の際のもうひとつの定番コースに向かった。実家近くのお肉屋さんである。ここのコロッケが家内のお気に入りでご近所さんのお土産にも喜ばれている。コロッケとミンチカツを買い込んで帰路に就いた。車内でお肉屋さんにおまけしてもらったあつあつのコロッケをいただいた。やわらかいとろけるようなジャガイモを久々に味わった。

 



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姪を挟んだ久々の兄妹の風景

 子どもたちのお盆の帰省も後半に入った。息子の配偶者は実家に戻り、娘の配偶者は出勤を控えて帰宅した。我が家に両親と息子娘の束の間の家族水入らず風景が訪れた。10数年前に息子が結婚して家を出るまでは当たり前だった風景がプレイバックした。
 ソファーで寛いでいた息子の傍にようやく慣れてきた花ちゃんが近づいた。愛想を振り巻くかのような花ちゃんの仕草におじちゃんが思わず抱っこした。途端に花ちゃんがむずかりはじめ手足をばたつかせて脱出を試みる。たかだか三日ばかりでは抱っこされるわけにはいかないとでもいうように・・・。ソファーの反対側にいた母ちゃんの膝に無事脱出した。
 この顛末を微笑ましく眺めながら思いついて写真におさめた。一抹の感慨がよぎった。兄妹二人の写真を撮ったのはいつのことだろう。花ちゃんが加わった十数年ぶりの兄妹のツーショットにこの間の歳月を想った。兄妹が巣立ってそれぞれの生活を始めて久しい。帰省しても共通の話題がなくなった二人が言葉を交わすことも稀になった。花ちゃんという新たな血のつながりが、兄妹のコミュニケーションを促している。



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お盆休みの花ちゃんシフト

 子どもたち家族が帰省するお盆を迎えた。息子夫婦が今日の夕方、娘家族が明日の朝にやってくる。毎年の恒例行事だが、今年からいつもにない風景が加わることになる。いうまでもなく新たに登場する孫娘・花ちゃんがもたらす風景である。
 家内は何日か前から子どもたち家族を迎える準備に余念がない。それぞれの子ども時代の部屋がそのまま帰省時の宿舎となる。布団を干したり部屋を掃除したりと忙しい。とりわけハイハイを始めた花ちゃんへの備えが欠かせない。所かまわず這いまわる花ちゃん向けに家具や植木鉢の花ちゃんシフトが敷かれた。
 子どもに恵まれなかった息子夫婦にとっても初めての姪との久々の再会である。前回お正月の初対面はまだ3カ月の乳飲み子だった。今や9ヵ月の幼児である。花ちゃんと叔父夫婦との本格的な交流が見ものである。
 私にとっても半月ぶりの再会である。育児の骨休めも兼ねて娘は花ちゃんと一緒に一週間ばかり我が家に滞在するという。花ちゃんとのたっぷりあるふれあいが楽しみだ。


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孫はかすがい

 現役生活をリタイヤして8年目を迎えた。子育てを終え二人の子どもたちはそれぞれに伴侶を選び巣立っていった。子どもたちは家庭をもったものの子宝に恵まれないまま時が過ぎた。我が家の孫誕生をなかば断念し夫婦二人だけの穏やかな老後生活を想定していた。
 ところが昨年春先に事態が一変した。結婚5年目にして娘の妊娠が伝えられた。嬉しい連絡だったものの30代後半の高齢出産である。無事に生まれるだろうかという不安は隠せなかった。それでも昨年11月半ばに女の子が無事誕生し、花ちゃんと名付けられた。
 娘の妊娠の知らせ以降、我が家の空気が変わった。夫婦の会話が多くなった。孫誕生の期待と不安を思い思いに口にする。昨年10月半ばに娘が出産準備で里帰りしてからはそれはリアルな現実となった。そして待望の孫誕生を迎えた。
 誕生後、花ちゃんは4カ月半を我が家で過ごした。それは古希を過ぎて初めて味わった孫との至福の日々だった。人生の晩年に孫に恵まれるか否かの落差はかくも大きいものかと家内と語り合った。花ちゃんが自宅に戻って以降も、日々テレビ電話でその成長ぶりを目にしている。時には娘宅を訪ねたり、花ちゃんを連れた娘が骨休めにやってきたりする。その前後がまた夫婦に孫の様々な話題を提供してくれる。
 「子はかすがい」という。忙しさに紛れて子育てに無縁だった現役時代には「子はかすがい」の実感は乏しかった。夫婦ともどもに今や自由時間はたっぷりある。そんな晩年にもたらされた孫である。リタイヤ夫婦の乏しい会話に絶好の話題をもたらしている。「孫はかすがい」である。

 



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明日香 亮
プロフィール
山口は豊かな自然と歴史や伝統に育まれた街である。散歩道で目にする四季折々の風景や風物詩を綴ってみたい。
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