山口を歩く

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旧地区の長老との思いがけない再会

 福祉ネットのオブザーバーでもある介護施設のデイサービス運営推進会議に出席した。1年前から地域住民代表ということで出席している。
 今年度最初の会議で利用者と利用者家族の出席者が交替したとのこと。会議室に入室されたそのお二人の姿を見て驚いた。年配の女性に手を引かれた高齢の男性は私の旧知のOさんだった。
 山口の旧地区在住のOさんとのおつきあいはかれこれ10数年に及ぶ。地域紹介サイト「にしのみや山口風土記」執筆に当たって幾度も教えを乞い、多くの情報や資料を提供頂いた。その後も山口センターでの催し物の会場や散策途中での偶然の出会いなどで挨拶を交わしていた。ただ最近はめっきりお目にかかる機会がなかった。
 そのOさんの姿を介護施設の会議室という思いがけない場所で目にしたのだ。この施設のデイサービスの利用者だった。挨拶を交わし旧交を懐かしんだ後、面識のない娘さんである年配女性から声をかけられた。「〇〇さんですね。ホームページでよく存じています。父の講座の紹介を頂いて読ませてもらいました。親戚の集まりの場でも皆さんに紹介でき、父も大変喜んでおりました」。
 6年前にOさんの戦争体験を語る公民館講座が開催され受講した。今は殆ど聴くことの叶わなくなった実際の戦争体験者の貴重なお話しだった。http://www.asahi-net.or.jp/~lu1a-hdk/yamaguti-rekisi-sensoutaiken.htm
 少し記憶も衰え会話も噛み合わない面はあるものの、地元の最長老のおひとりとしてかくしゃくたる雰囲気を漂わせた94歳のOさんだった。様々な巡り合わせがOさんとの再会を招いたことに感謝した。



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敬愛した地域の先輩の告別式

 地域の大先輩である知人の訃報が届いた。
 5年ほど前のことである。市民ミュージカル劇団の創作ミュージカル有間皇子物語上演に向て後援会組織を「成功させる会」に衣替えした。後援会事務局長として新たに地域の有力者の参加を募った。その際に快く役員に就任頂いた方である。
 私より一回り以上年上の先輩は、現役時代は放送業界の著名なプロデューサーでもあった。それだけに彼の成功させる会への参加は心強いものがあった。結果的に有間皇子物語公演のプロデューサー的な役回りを担うことになった私には貴重な助言や支援を得られることになり、何とか成功裏に公演を終えることができた。
 市役所近くの会館で行われた告別式に参列した。祭壇を飾る遺影ははにかみ加減の微笑みを浮かべて彼の内面をいかんなく写し取った良い写真だった。参列者の多くがしばしば在りし日のその笑顔に包まれたことだろう。
 生花に包まれて棺に横たわる先輩の穏やかな寝顔に最後のお別れを告げた。


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級友・車谷君の3回忌の消息

 お気に入り登録しているブロガーさんの記事をチェックしていた。「車谷長吉さんの奥さんが」というタイトルが目に飛び込んだ。神戸新聞の切り抜き記事が掲載されて記事に関する知人のコメントが記されていた。
 作家・車谷長吉氏は私の小、中、高校を通じての級友である。高校卒業後は全く音信不通だったが、彼が20年前に直木賞を受賞したことで私の周囲でもちょっとした騒ぎがあった。http://www.asahi-net.or.jp/~lu1a-hdk/kurumatani.htm その車谷氏は三年前に急逝した。今となっては私には旧友・車谷君の遠い昔の思い出だけが生きている。
 新聞記事は、車谷君の奥さんである詩人・高橋順子氏の「お遍路」と題する随想だった。生前に車谷君は夫人と一緒に75日をかけて四国八十八カ所のお遍路を巡ったという。彼のお遍路の動機は奥さんによれば「車谷は小説のモデルにした人たちを傷つけたそのお詫びをしたいと言って、ついてきてくれたのである」とのこと。
 直木賞受賞後、私も彼の作品を何冊か読んだが、確かに私小説作家の作品には彼を取り巻く周囲の人たちを傷つけずにはおれない作風に満たされていた。彼の作品の高校生活を描いた場面で付抜けのチャンピオンみたいな人物として私が登場している節もある。知人のブロガーさんはその点についてコメントしていた。ただ私自身はそのことで傷ついたとは思っていない。むしろひどい登場のさせかたではあっても、彼の作品にそれらしく登場したことにまんざらでもない気分があった。直木賞作家の胸中に何がしかの印象を残していたのかと勝手な解釈をしたものだ。
 とはいえ、彼が晩年に自身の作風についての冷静な見方とともにある種の悔いがあったかのような夫人の証言は意外だった。彼が62歳の時に郷里・姫路の文学館で鷲田清一氏との対談が催された。その時の彼の話から「世間の外で生きてきた」という強烈な自負を感じた。それから数年後のお遍路である。その間に彼の心象にどんな変化があったのだろう。

 



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勝手に判断して「大いに傷ついた」と表現してしまいました。わたしなら傷ついて、抗議の一つもしたいところですもので。

[ imamura ] 2018/05/02 18:52:35 [ 削除 ] [ 通報 ]

すいません。ミーハーなタイプなもんで直木賞作家のお目に留まったことに無邪気に反応してしまいました。

[ 明日香 亮 ] 2018/05/02 22:03:35 [ 削除 ] [ 通報 ]

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出身企業労組の後輩たちにで労組結成の経過を語った

 出身企業の労組が来年9月に結成50周年記念大会を開催する。その後、様々な記念事業を催すという。11名の職場組合員代表と6名の執行委員で「結成50周年記念事業検討委員会」が設置された。その第1回委員会に招かれた。労組結成の背景や経過と結成後の活動について語った。
 出身企業の労組結成に深く関わった。実質的にその中心メンバーだったと言える。入社2年目にして書記長に就任し、結成大会では基調報告を行った。どの上部組織にも属さず無所属中立の労組としてスタートした。第1期の8人の中央執行委員の誰もが労組経験はおろか組織活動の経験者もいない素人集団だった。学生運動を経験し弁論部というサークル出身者であった私が自ずと執行部をリードする役回りを担うことになった。
 結成当時の三役で唯一この委員会に出席可能なのも私だけである。当時の委員長は10数年前から海外移住生活を満喫し、副委員長も10年近く前に亡くなった。物理的にも50周年を迎えて結成期の経過を語れるのは私だけだった。
 出身企業本社近くの学習センター会議室で15人の委員を前に「歴史を受け継ぎ未来を拓く」をテーマに1時間に渡って語った。事前に以下のような骨格の草稿を準備し委員たちに配布した。
 一、50周年記念事業のコンセプト
 二、歴史の何を受け継ぐか(自前主義・現場主義・独自性)
  1、労組結成の経過
  2、結成以降の高揚した闘い
  3、全従業員路線と交渉重視への転換
 三、どのように未来を拓くか (検討のヒント「超高齢社会」)

 スピーチの後、委員たちから様々な感想や質問があった。予想以上に「高齢化問題」の関心の深さが窺えた。団塊世代の子供たちの世代が多い。身近に「介護」が迫っているのだろう。
 第1回委員会を終えて難波で今後の長い委員会活動にむけて親睦を深めるための懇親会があり同席した。そこでも後輩たちと熱く意見を交わした。久々の大阪での酒席を終えて9時過ぎに帰宅した。

 



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公園ボランティアグループのお花見会

 土曜日のお昼前に住宅街の中心に位置する公園に向かった。白内障治療の検査直後の外出だった。検査用目薬の副作用で瞳孔が開いた状態が続いていた。陽光のまぶしさ除けにサングラスを着用して出かけた。
 公園には住宅街の幾つかの公園の清掃や花壇整備を続けるボランティアグループのメンバーたちの姿があった。毎年この時期に1年間の慰労ときれいに維持されている公園を観てもらおうという趣旨でお花見会が催される。私のようにメンバー以外の参加もOKである。11時半から始まったお花見会には10人の皆さんの参加があった。グループの代表はじめ6人がオヤジ会メンバーだった。
 グループの中心メンバーに一組のご夫婦がいる。毎年その奥さんの手づくりの料理が盛りだくさんに提供される。会費1500円では到底賄えない料理の数々が即席テーブルに所狭しと並んだ。散ってしまったさくらの下の穏やかな陽気の中で缶ビールや日本酒やワインを傾けながら1時間ばかり歓談した時だ。
 日差しの強さに目が開けていられない位の症状に見舞われた。万事休す!皆さんにお断りをして中座することにした。徒歩10分足らずの我が家への道のりをゆっくり辿った。帰宅して室内に入ると症状がようやく収まった。やれやれ。

 



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出身企業の労組本部を訪ねた

 久々に大阪に出かけ、出身企業の本社内にある労組本部を訪ねた。先月、労組副委員長から連絡があり、「労組結成50周年記念事業を企画している。ついては執行部と職場役員の10数人のメンバーで事業検討委員会を立上げるのでその委員会で労組結成を中心とした話をしてほしい」とのことだった。今日はその打合せのための訪問だった。
 担当役員二人と私のレクチャーについての打合せの後、会議から戻った委員長もまじえて昼食に出かけた。現役時代の30年ばかりを過ごした町である。面影は残るものの多くの建物が入れ替わっている。できれば行きつけだった中華料理の店「娘娘」を希望したが残念ながら二年ほど前に閉店したとのこと。やむなく最寄りの商店街の一角の中華料理屋で済ませた。
 昼食後本部に戻り、専従の執行委員9名を対象に予行演習を兼ねて即席で45分ばかり以下のようなスピーチをした。
 「50周年記念事業のコンセプトの明確化が必要。この事業を通じて何を訴えるのか。50年という歴史を受け継ぎ未来を拓くということではないか。『歴史』の何を引き継ぐのか。内政と外交の両面がある。内政は労組結成の経過から育まれた『現場主義』という原点であり。外交は流通労働運動統合に向けた主体的取組みという点だ。どのように『未来』を拓くか。時代認識が問われる。未曽有の超高齢社会を迎えて日本は世界の最先端を突き進んでいる。流通業界労組として顧客の高齢化や組合員の両親の介護問題にどう向き合うか。生活者の立場からの労組の覚悟が問われている」。
 大学を卒業したその年の労組結成の流れの中で中心的な役割を担った。翌年に二月には25歳で専従の書記長に就任した。以来50年近い歳月が流れ、結成50周年記念事業で結成とその後の経過を若い後輩たちに語る機会を得た。感慨深いものがあった。


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山形天童温泉での35年ぶりの再会の宴

 鶴岡のバスターミナルから山形行きの高速路線バスが出発した。終着の山形駅前の手前の停留所・寒河江(さがえ)バスストップには知人の迎えが待っている。車窓から雪に覆われた景色を楽しんでいたら、突然バスが停留所でもない地点で停車した。フロントの窓越しに作業車に設置された案内看板の「除雪作業中。片側交互通行」の文字が目に入った。寒河江に20分遅れで到着したバスを下車し知人の車に合流した。30分ばかり車中で35年ぶりの再会の溝を埋めるような会話を続けるうちに天童ホテルに到着した。天童市は将棋駒の町として知られ毎年4月には人間将棋のイベントも開催されている。案内された部屋の窓からは人間将棋の指揮者が陣取る舞鶴山が雪景色の中にたたずんでいた。
 37歳の時、当時流通労働団体の役員だった私は1年間に渡って毎月山形市を訪ねていた。山形の結成されたばかりのある流通業界労組の研修指導のためだった。昨年末に知人である大学教授を介して当時ご縁のあった方々との再会の宴がセットされ今回の懇親会に招かれた。
 5時過ぎには参加者の顔ぶれが揃った。地元の労組結成期のメンバー7人と仲介役の大学の先生と私の9名である。しばらく部屋で労組結成20年記念のDVDを観ながら思い出話に花が咲いた。6時から宴会場に席を移し懇親会となった。
 初代委員長による乾杯の後、会食しながら参加者の近況報告に聞き入った。結成時期の印象的な出来事や今だから言える打ち明け話などがこもごもに語られる。経営者との葛藤や当時の四分五裂の上部組織の環境下での錯綜した事情などが労組結成や結成後の運営に陰を落としていた。それだけにそれらを乗り越えて軌道に乗せたメンバーたちの絆は強いものが窺えた。そうした貴重な経験を糧に星霜を重ね今やリタイヤ前後の年齢を迎えている。そうした今の近況報告もまた味わい深いものがある。
 近況報告のトリを飾らせてもらった。冒頭、地元メンバーたちの私に対する想いに応えるメッセージを述べた。複雑な環境下で上部組織の利害を超えて労組活動の基礎を指導してもらったこと、その指導の締めくくりをキチンとした謝意を示さないまま過ごしてしまったことの悔いなどが地元メンバーから告げられた。前者については、山形の労組の結成経過と基盤づくりは私自身が体験した労組結成とその後の運営の軌跡を辿るものでありやりがいと達成感のあるものだったこと、また自分の培った知識と経験をひたむきで意欲的なメンバーたちが砂に水が吸収されるように受け止めてもらったことにむしろ感謝していることを述べた。後者については、山形訪問開始直後に労働団体の役職を離れ労組委員長に就任したという私自身の事情が訪問の制約を招きキチンとしたケジメをつけられないまま終えざるを得なかったことを伝えた。その後、労組活動辞任後の職場復帰、大阪府労働委員会委員就任、リタイヤ後の高齢者福祉を中心とした地域活動などを報告した。
 2時間ばかりの近況報告中心の懇親会を終え部屋に戻った。追加の焼酎を傾けながら二次会が始まった。昨今の労働界のふがいなさのぼやき、超高齢社会の迫りくる大介護時代の備え、地元メンバーたちの交遊録や人間模様などの話題が縦横無尽に飛び交い11時半にまで及んだ。懇親会から数えて5時間半の懇談にようやく終止符が打たれて眠りについた。
 翌朝6時頃に大きな露天風呂付き大浴場に浸かった。7時過ぎにホテルの朝食バイキングを済ませ部屋で寛いだ後、9時にフロントに集合した。翌日の会議に備えた資料作成もあり私は9時50分天童発の「つばさ」に乗車しなければならない。東京在住の先生もご一緒することになり、ホテル前で地元メンバーとお別れした。ホテルから2分程度の天童駅まで送ってもらい乗車列車を待った。
 天童から大宮までの2時間半ばかりの車中では隣席の先生と大いに語り合った。チェーンストア労働運動の研究者として精力的に取材活動を続けておられる方である。共通する知人も多い。運動の在り方についての造詣も深く共感する点も多い。意義深く楽しい車中を過ごした後お別れした。
 東京駅で昼食用に駅弁を調達し新大阪までの車中を読みかけの文庫本を読みながら過ごした。在来線とバスを乗り継いで5時過ぎに我が家に到着した。真冬の雪国の豪雪の風景、藤沢周平の海坂藩の風情、働き盛りの頃の懐かしい面々との印象深い語らいといったかけがえのない非日常の世界を味わった二泊三日の旅が終わった。

 



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出身会社の年次を越えたOB会

 出身会社のOB会に出かけた。OB全体をカバーする総会でもなければ同期や職場仲間のOB会でもない。昭和44年前後の数年間の入社者の年次を越えたOB会だった。全体OB会の幹事でもある同期の親しい友人二人が今回も幹事役だった。
 午後2時前にジャンカラなんば本店の会場に到着した。既に10数人がカラオケルームのテーブルを囲んでいたが、最終的に18人のOB仲間が顔を揃えた。会費2千円で缶ビールや持込みアルコール、ツマミ各種が提供された。
 幹事の会の趣旨などの挨拶があり参加者の近況報告を兼ねた自己紹介となった。ひとり3分程度という幹事の注文は多くの参加者に無視された。リタイヤ後の近況やら現役時代の思い出話や大病経験などが縷々語られる。ひとりひとりにツッコミを入れる強者もいて全員の近況報告が終わったのは3時45分頃だった。リタイヤ以来初めて顔を合わせるメンバーも多い。それぞれの近況に懐かしさを込めて聞き入った。
 途中で家内から「こちらは雪がかなり激しい。早目に帰らんと」という連絡があった。最寄駅から住宅街までのバスは大雪でストップする懸念もある。閉会前に失礼して4時過ぎに会場を後にした。最寄駅からバスに乗車し車窓から久々の雪景色を愛でながら6時前に帰宅した。

 



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夫婦同伴の恒例の旧友との懇親会

 6年前に高校時代の親友K君と50年ぶりに再会し、毎年1回は旧交を温めようということになった。以来、会場を郷里の姫路と私の住まいに近い神戸近辺と交互に移して6回目を迎えた。
 いつもは二人だけの懇親会だが、今回当番の私から「たまには夫婦同伴でやらないか」と提案した。昨年6月に大学先輩ご夫婦と三田の山里料理仁木家で懇親会をもったが、それがことのほか喜んでいただいたことが念頭にあった。K君の同意を得て同じ会場を予約して懇親会当日を迎えた。
 10時40分頃に我が家で合流したK君夫妻と一緒に仁木家に向かった。不動産業を営む現役実業家であるK君の愛車レグザスに同乗し予約時間に仁木家に到着した。
 三田の山並みが見渡せる個室に案内され、予約しておいた野菜とそばの懐石が運ばれる。いつも通り甘くて美味しい生野菜を中心としたコース料理を味わった。K君夫妻もロケーションと料理に大いに満足して頂けたようだ。車の運転を奥さんに任せられるということで仁木家で初めてビールを酌み交わせた。
 2時間タップリ会食した。それぞれの伴侶が同伴した会食は、当然ながらいつもと違った話題に花が咲く。お互いに知らなかった一面が配偶者から伝えられたりする。同時に旧友に語る話は自分の伴侶にはこれまで語ったことのない話題だったりする。
 会食を終えて再び我が家に戻り1時間半ばかり寛いでもらった。3時前には奥さんの運転する車が我が家を発って姫路に向かった。

 



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藤沢周平の原風景・海坂(鶴岡)探訪の想像A

 2月の藤沢周平の原風景・海坂(鶴岡)探訪が現実味を帯びたことで、その具体化プランの検討に夢中になった。
 まず着手したのが藤沢作品に登場する海坂の風景に重なる鶴岡市内の様々なスポットを確認することだ。これについては藤沢周平のムック版に掲載されている可能性が高い。ネット検索して文春ムックの「藤沢周平のこころ」に「海坂と鶴岡--藤沢周平世界の原郷--」という記事が掲載されていることを知った。
 早速ムック版をネット購入してその記事を読んだ。それによると探訪スポットは作者の生誕の地である高坂地区と鶴ケ岡城跡周辺の二カ所のエリアがある。いずれもJR鶴岡駅の南にそれぞれ2km、5km位に位置している。これは徒歩では到底無理だ。そこでレンタサイクルを調べてみると駅前に無料のレンルサービスがある。これなら何とか満足できる海坂巡りができそうだ。
 問題は気候・天候だ。何しろ2月の東北の豪雪地である。雪という障害が計画を根底から覆す可能性がないではない。ひとつは山形から鶴岡のバスの運行である。バス会社に電話してみたところさすがに豪雪地の足の便である。よほどのことがない限り運行しているとのこと。今ひとつは降雪の場合の鶴岡市内のレンタサイクル巡りが可能かという点である。観光案内所に問合わせるとこちらは降雪時期で貸し出しはできないとのこと。レンタカーか路線バスしかないようだ。
 いずれにしろおおよその目安はついた。あとは当日近くまでに最終的な判断をするほかない。

 



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明日香 亮
プロフィール
山口は豊かな自然と歴史や伝統に育まれた街である。散歩道で目にする四季折々の風景や風物詩を綴ってみたい。
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