山口を歩く

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一通の喪中挨拶状

 一通の喪中挨拶状が届いた。差出人は年賀状の宛先人ではない。同じ姓のご婦人の名前だった。「夫、○○が9月26日に永眠しました」とある。学生時代の友人M君のちょうど一カ月前の死を告げる挨拶状だった。
 大学卒業後に郷里の広島に戻ったM君とは以来一度も会うことはなかった。年賀状だけがお互いの消息を伝える仲だった。それでも青春真っ只中の学生生活で同じクラスの名簿の近い一時期を同じ下宿の隣り合わせの部屋で過ごした友だった。
 同年代や同年齢の知人たちの訃報連絡や喪中挨拶状を受け取る機会が多くなる年代を迎えた。そのつど共通の思い出や互いの絆を思い起こすことになるだろう。それは知人たちに私の思い出や絆を振り替えさせる時が忍び寄っていることを意味している。
 柔道部に所属し大柄でおおらかな性格のM君と四畳半一間の部屋でサントリーレッドを酌み交わしながら屈託のないひと時を過ごした思い出がよみがえった。



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交遊録「小っちゃなお友だち」

 パソコンデスクに向かっていた私に玄関先から家内が声をかけた。「お父さん!リョウ君が来たでッ」。玄関にはお向かいのお孫さんが靴を脱いで上がろうとしている。「リョウ君、またアンパンマン見るか?」と声を掛けると「ウン見る」と嬉し気に答える。
 リョウ君は花ちゃんより2カ月ばかり大きいお兄ちゃんだ。2カ月ほど前に花ちゃんと里帰りが一緒になった時はすぐに仲良しになって遊んだお友だちだ。花ちゃんが帰宅した後もお友だちのじいちゃんにもなついてひとりで遊びに来た。その時にパソコンでアンパンマンの動画を一緒に見てご機嫌だった。そのリョウ君が再び里帰りしたのだ。
 我が家のリビングに入ってすぐにパソコン前に陣取った。ディスプレイに映し出されたアンパンマンの歌に合わせて踊ってみせた。前回にない成長ぶりだ。
 小っちゃなお友だちと束の間の旧交を温めた。この記事のカテゴリーは「じじバカ日誌」ではなく「交遊録」としよう。

 



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大学同窓三人のホテル・フルーツフラワーでの一泊懇親会

 大学時代の同郷の友人の現役生活を終えたという挨拶状が届いた。古希を越えて尚、東京で単身赴任生活を送っていたがようやく郷里の姫路に戻ったという知らせでもあった。大学時代はもうひとりの同郷の友人と三人でとりわけ懇意にしていた。
 早速、三人でやりとりをして懇親会を持つことになった。大学卒業後50年の歳月が流れた何十年ぶりかの再会である。二〜三時間の呑み会では収まらない。神戸市北区のホテル・フルーツフラワーの日曜夜の格安宿泊プランを予約した。
 日曜の15時に我が家に集合してもらった。顔見知りでもある家内も交えてしばらく歓談して車で20分ほどのホテルに向かった。チェックインし大浴場で汗を流した後、レストランでバイキング料理を肴にビールや焼酎で呑み交わした。夕食後も部屋で引続き自販機のビールで呑みなおした。
 それぞれのその後の来し方が披露された。リタイヤ直後の技術者だった友人は中国でのプラント立上げ等で苦労があったようだ。工学部卒業後医学部に転入し医者になったもうひとりの友人は今尚地元で町医者を続けている。とはいえ開業医の仕事は古希を越えた身には想像以上にきつそうだ。できればリタイヤしたいという想いと地域医療を支える使命感との葛藤が吐露される。12時近くまで歓談しようやく一つ部屋で眠りに着いた。
 診察時間に間に合うように帰宅したいという友人に合わせて6時45分のオープン直後の朝食バイキングにありついた。もうひとりの友人の車で我が家まで送ってもらいしばし歓談して別れた。久々の再会を存分に歓談し合った懇親会だった。

 



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久々に労働運動を語った

 一カ月ほど前に東京のさる私立大学の経済学部教授から突然のメールを頂いた。我が国のチェーンストアの労使関係についての研究者で1970年代から1980年代のチェーンストア労働界や出身労組の動向についてのインタビュー取材の申入れだった。現役時代に懇意にしていた業界労組OBの紹介だった。了承する旨返信し取材の日程と場所を打合せた。
 その取材の日を迎えた。13時にJR宝塚駅改札口で落ち合い、最寄りのホテルラウンジで2時間に渡って取材に応じた。取材内容は多岐にわたった。当時のチェーンストア労働界を支えた人物像という視点での私自身のプロフィール、出身労組の結成の経過やその後の活動状況、経営側の労組や上部組織についての認識や対応、チェーン労協等の上部組織との関わりや流通産別構想についての対応や意見、企業内における労組の役割・機能についての意見等々である。
 私のHPに掲載した関係する著述を事前に紹介しておいた。そのこともあってかよく情報を把握された上でのポイントを押さえた質問があいついだ。私の労働運動経験の集大成ともいえるチェーンストアエイジ・ニュースへの寄稿論文 http://www.asahi-net.or.jp/~lu1a-hdk/ronbun3-1.htm も10数年前に読まれたとのこと。その頃からいつか取材をしたいと思っていたという嬉しいお言葉も頂いた。出身労組のパート組合結成直後にも来訪して取材したということもお聞きした。初対面ながら実際には様々なつながりがあったのだ。
 飾らない実直なお人柄で謙虚に耳を傾ける取材姿勢に、ついつい饒舌に突っ込んだ裏話も含めてお話しした。20歳若い働き盛りの研究者を相手に、久々に20代から30代の意気盛んだった頃の体験の思いのたけをぶつけさせて頂いた。


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ご近所のおじいさんの遺品の「ゴルゴ13」

 ご近所のひとり暮らしのおばあさん宅に出かけていた家内が紙袋を提げて帰ってきた。なんと紙袋の中身は劇画「ゴルゴ13」の7冊の単行本だった。
 私も民生委員として何度も訪ねたお宅である。昨年おじいさんが亡くなり仏壇にお参りした。おばあさんはおじいさんの死から1年近く経ちようやくひとり身の生活に向き合う気持の整理がついたのだろう。家内が訪ねた時、おじいさんの遺品の処理の最中だった。そのひとつがくだんのゴルゴだった。私自身も現役時代にはよく読んだ作品である。我が家にもかつて単行本が書棚の一角を占めていた。そんなよもやま話の末に家内はおじいさんの遺品を持ち帰ることになったようだ。
 家内から事情を聞き、7冊の単行本をあらためて手に取って眺めた。あの人もこの作品の愛読者だったのかと、おじいさんの面影を懐かしく思い起こした。昨日、今日と一気に読了した。久々のゴルゴはリタイヤ後の私には少し距離ができていた。世界を股にかけ国際政治にもコミットして活躍するゴルゴはやっぱり現役世代のヒーローだった。そんな感想を抱きながら、80歳を超えたおじいさんが晩年に尚ゴルゴを読んでいたということを知ってチョッピリ尊敬した。



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行列のできる絶品巻きすしを頂いた

 ご近所さんに絶品巻きすしを頂いた。秘密のケンミンSHOWなどでも紹介された行列のできる大人気の商品である。かねてから味わってみたいと思っていたが、わざわざ買いに行くほどの熱意もなかった。その巻きずしをご近所さんがわざわざ買いに行かれておすそ分けいただいた。1本500円ということだ。
 早速昼ごはんに味わった。切ってみると美味しさのわけがわかるような気がした。す飯に対して具の量がかなり多い。しかも玉子焼き、胡瓜、椎茸、高野豆腐などのひとつひとつの具が大きい。食べてみるとそれぞれの具の味付けがしみ込んで濃い味わいである。確かにこれならもう一度食べたいと思わせる。行列のできるのもさもありなんである。

 



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ボリュームたっぷりの巻き寿司ですね!
食べてみたいです。

[ 大通の美容室は口コミでも人気 ] 2017/05/31 14:55:20 [ 削除 ] [ 通報 ]

残念!札幌からは無理ですね。

[ 明日香 亮 ] 2017/06/01 16:25:58 [ 削除 ] [ 通報 ]

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現役仲間のミニ懇親会

 現役時代の職場仲間から懇親会の誘いがあった。10人ばかりのグループが定期的に大阪難波で呑み会を続けている。リタイヤ後に九州に転居したメンバーが久々に来阪するということでの開催となった。ところが多くの仲間が都合がつかず結果的に三人だけのミニ懇親会となった。
 私自身も明日午前中に前立腺肥大症のPSA血液検査が予定されている。前日の飲酒は厳禁で、事実、前々日の飲酒でもPSA検査は敏感に反応し基準値4を超えることが多かった。とはいえこの呑み会には地域活動と重なりかなりご無沙汰していた。意を決して飲酒なしの参加という個人的には苛酷な選択をした。
 12時前に三人が難波駅近くの居酒屋二階に陣取った。仲間二人が生ビールを注文するのを尻目にノンアルコールビールを注文した。届けられたのはアサヒ・ドライ・ゼロ銘柄の小瓶だった。ノンアルコールはこれまで試し呑み程度の経験しかない。ビールもどきと侮っていた。本格的に味わうのは初めてだったが、呑んでみて意外とイケルと思った。アルコール特有の刺激はないがビール風の味わいはある。結局もうひと瓶追加した。
 九州に転居した友人の奥さんは訪問看護士である。地域の高齢者医療に意欲的に取り組んでいるとのこと。しばしば看取りの現場にも立ち会うという。地域包括ケアへの関心が深い私とそんな話題で盛り上がった。
 呑み会の席で一切アルコールを口にしなかった自分自身をほめながら1時半頃には仲間たちと別れを告げた。

 



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中学旧友の郷里の郷土史の労作

 レターパック便が届いた。開封すると待っていた書籍がでてきた。タイトルは「飾磨の歴史書 飾万里基解録(しかまのさときかいろく)――伝承と史実――」とある。
 一週間ほど前に3年ぶりの中学校同窓会に参加した。その時に出会った旧友のひとりから「郷里の郷土史を永く研究しており、このほどその成果を出版した」という話を聞いた。私も故郷を離れて在住の山口町の郷土史をテーマとした公民館講座を15回続けている。話が弾み「出版の書籍をぜひ分けてほしい」と頼んだところ快諾してもらった。その書籍が届いたのだ。
 同窓会のその日のうちにしたためられた挨拶書面が同封されていた。それによると彼が代表をつとめる「飾磨津を語る会」の平成26、27年度の活動成果のようだ。A4、80頁に及ぶ冊子である。書籍の内容は古文書「飾万里基解録(神戸大学付属図書館住田文庫所蔵)」の解説のようだ。出典の「飾万里基解録」は、江戸中期の寛延二年の古文書で、卒業中学校の校区に相当するエリアの地誌ともいえる内容のようだ。ざっと目を通しただけで綿密な考察によるレベルの高い著作のようだ。
 老後の楽しみができた。時間を見つけて読み継ぎたい。

 



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3年ぶりの中学同窓会

 昨日12時から15時まで出身地の姫路で中学校の同窓会があった。クラス会は昨年6月にも開催されていたが学年全体の同窓会は3年ぶりだった。
 11時20分頃にJR姫路駅南口に降り立った。会場の送迎バスが待っていたがよく知った道のりを歩いていくことにした。旧友たちの驚きをよそにすっかり変わった街並みを眺めながら南に向かって約15分を歩いた。市役所のほぼ西側に位置している会場・北京閣別館には開会25分前に到着した。
 懐かしい面々と挨拶を交わしたり歓談したりして開会を待った。なかでもある旧友と貴重な懇談が交わされた。彼は出身中学の学区を対象に郷土史研究を続けているという。在住の山口町の郷土史をテーマとした公民館講座を15回続けている私とは同好の士である。大いに話が弾んだ。彼はその研究成果をこのほど出版したとのことだ。ぜひ分けてほしいと懇願したところ在庫を確認して可能なら送付するという嬉しい回答をもらった。
 開会時間になって恒例の集合写真の撮影となった。旧友のひとりは今も現役の写真屋さんである。彼のプロのような?指示に従ってワイワイと時間をかけた撮影を終えた。これはこれで恒例のイベントになりつつある。
 今回の出席者は51名である。男性33名、女性18名の内訳はいくつになっても家事を抱えた女性の出席の難しさを物語っているようだ。出席者は第一回の還暦同窓会が74名で3年前の二回目も51名のだったとのこと。卒業55年後の同窓会としては多い方ではないか。11人の世話人に準備を整え開会にこぎつけてもらった。お世話になりました。
 冒頭の物故者への黙祷、世話人代表の開会挨拶、乾杯と続き会食・懇親に移った。同じクラスの仲間たちが円卓を囲む。中華料理に舌鼓し同じ円卓の旧友たちと歓談しながら杯を重ねた。たっぷり2時間半以上の会食の後半は席を立ち円卓巡りをしながら語り合いたい友を見つけては歓談を重ねた。男女を問わずご近所の小学校以来の幼馴染みとの語らいが懐かしい。とりわけ思い出を共有し合った女の子(当時の)たちとの語らいは今尚心ときめくものがある。
 3時には宴席はお開きになった。この後市内の繁華街での二次会も準備されている。残念ながら私自身は翌日の高齢者対象の100名規模のお食事会を控えている。開会挨拶の草稿も準備が必要だ。2時間の道のりも考慮し二次会参加は断念し、姫路駅前で送迎バスを下車した。今後とも3年に1度くらいの頻度で開催される気配もある。次回を楽しみにしながら帰路についた。

 



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老人会の新年互礼会

 所属している老人会の新年互礼会に参加した。住宅街の丁目毎に組織された老人会の互礼会である。参加者はご近所の面識のある方ばかりだ。10時半に最寄りの公園前に集合し21名の参加者を乗せて会場の送迎バスが出発した。
 約30分で到着した会場は六甲山系のひとつである社家郷山に建つ「六甲保養荘」である。さくらやまなみバスで南部を往復した時かならず停車する「かぶとやま荘」停留所前にある。いつも車中から眺めるだけだった建物に初めて入館した。ちなみに「かぶとやま荘」はバスロータリーの北の山側のすぐ上に建っている。
 昼食会場に荷物を置いて食事前の入浴に向かった。温泉浴場に入った途端に目にした窓越しから望む絶景に目を見張った。目前の甲山の全貌を包むように六甲山系の山並みが広がっている。山並みの向こうには西宮の町並みが望める。絶景を愉しみながらたっぷり温泉に浸かった。
 12時から互礼会が始まった。舞台付の宴会場の左右のテーブル席にちょうど半々の男女が着席した。会長の挨拶のあとの乾杯で入浴直後の美味しいビールにようやくありついた。鴨のひとり鍋、天ぷら、お刺身などの和定食を肴にご近所さんたちと歓談しながらグラスを重ねた。
 1時からは恒例のカラオケタイムである。たっぷり2時間参加者たちの自慢の持ち歌が披露された。今や老人会の催しにはカラオケは欠かせない。自分が主役になれる貴重なひと時なのだろう。最後に舞台前で集合写真に納まって互礼会がお開きとなった。送迎バスが予定時刻の3時半には出発地に到着しほろ酔い気分で降り立った。

 



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明日香 亮
プロフィール
山口は豊かな自然と歴史や伝統に育まれた街である。散歩道で目にする四季折々の風景や風物詩を綴ってみたい。
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