山口を歩く

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福岡国際マラソン、14年ぶりの日本勢優勝!

 福岡国際マラソンを堪能した。前半から中盤にかけて先頭集団は20人近い大集団だった。記録的にも大会記録に近い期待のできるペースだった。
 マラソンの勝負どころはペースメーカーの外れる30km地点からである。この地点を外国勢4人、日本勢6人の先頭集団で通過した。やはりここから徐々に先頭集団から遅れるランナーが出てくる。35km地点では服部勇馬と外人勢2人に絞られた。この先頭集団の構成に不安がよぎる。今回も記録的には服部を上回る実績を持つ外人勢に優勝をさらわれるのではないか。
 ところが最近の日本の男子マラソンの勢いはこれまでと違う。なんと36km地点から服部が満を持してスパートした。みるみる後続を引き離し40km地点では大きく独走態勢となった。ゴールでは2位との差を1分27秒つけた2時間7分17秒という立派な名記録である。
 この大会では実に14年ぶりの日本勢の優勝である。今年に入って男子マラソンは相次いで日本記録が更新され、現在の記録は大迫傑の2時間5分50秒という世界的にも堂々たるものだ。当分、男子マラソンは目が離せない。

 




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NHKスペシャル 人生100年時代を生きる 第2回 命の終わりと向き合うとき

 NHKスペシャル 「人生100年時代を生きる」シリーズの2回目は「命の終わりと向き合う時」と題した「延命治療と穏やかな死」を巡る重いテーマの番組だった。
 番組冒頭で、自宅で最期を迎えようとした終末期の高齢者が次々と救急車で救急救命センターに運びこまれる映像が映される。容態の急変に家族が動揺して救急車を呼ぶケースがほとんどだ。延命治療が施されるが再び意識が戻ることは数少ない。自宅での穏やかな死という望みが断たれ病院での生命維持装置による「生存」が始まるケースが多い。
 また医療技術の進歩で思わぬ事態も生じている。80代でも人工透析が可能になった。ある病院では入院患者の9割が認知症を発症し意思確認できないまま透析が続く。人生100年時代に生きることになって穏やかな最期につながる医療をどのように選べるかが問われている。
 他方で、終末期医療に関わるACP(アドバンス・ケア・プランニング)も医療現場で活発化してきた。医療関係者が患者と家族とともに、患者の医療希望、生命維持治療の意向、代理意思決定のプロセス等を話し合う場である。自身で意思決定ができなくなった時を想定してリビングウイルや事前指示書を作成しておくことも可能だ。また人工呼吸器、人工透析、胃ろう等の生命維持装置の中止の選択肢を患者や家族に提示する医療機関も半数近くになってきたという。穏やかな死を迎えるためのどのような医療を望むかという自身の選択が求められる。
 自宅での穏やかな最後を迎えるためには在宅医との信頼関係が欠かせない。在宅医療でのACPも始まっている。「容態の変化にうろたえてすぐに救急車を呼ぶのでなくまず私に連絡してください」。番組でのある在宅医のこの言葉こそ噛み締めるべきだろう。

 



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NHKスペシャル 人生100年時代を生きる 第1回終の住処はどこに

 NHKスペシャルが二日続けて会心の番組を放映した。「人生100年時代を生きる」をテーマとしたシリーズ番組だ。1回目は、終末期を迎えた超高齢者たちを待ち受ける住宅事情の苛酷な現実をレポートした『終の住処はどこに』がテーマである。
 終末期を迎えて在宅での自立生活が困難になった高齢者は施設入居を迫られる。比較的安くて手厚い介護が受けられる「特別養護老人ホーム(特養)」は待機者が30万人を超えハードルが高い。介護付き有料老人ホームは経済的に無理がある。そこで国は施設の担い手を“官から民”へと転換をはかる切り札として7年前に民間事業者が運営する「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」を導入した。バリヤフリーと訪問介護を備えて軽度の要介護者の受け皿にしようと多額の補助金を投入して整備を推進している。しかし、サ高住の現場では今さまざまな矛盾が噴出している。
 その最大の要因が激増する認知症高齢者の受け皿になりつつあるという点だ。要介護度は低くても“動き回る認知症高齢者”を数多く抱え、対応に追われる施設も少なくない。
 サ高住の収入源は利用者の料金と介護報酬である。介護報酬は介護度が高いほど高額である。要介護3未満で特養に入れない認知症高齢者の受け皿となりつつあるのがサ高住である。介護報酬が低いのに徘徊等の認知症介護の対応に追われ、ふくらむ人員配置で人件費は嵩むばかりだ。その結果、要介護度の高い寝たきりに近い高齢者の入居に切り替え、要介護度の低い動き回る認知症高齢者の入居を拒むという「入居者選別」の事態を招くことになる。
 要介護度の低い比較的元気な高齢者の受け皿だったはずのサ高住でそうした人たちが入居を拒まれ退去を迫られ、介護難民が生まれている。
 介護報酬の在り方も含めた国の施策の貧困さを痛感させられる好番組だった。

 



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ハートネットTV「西日本豪雨 被災した障害者」

 ハートネットTV「地域で暮らすということ〜西日本豪雨 被災した障害者〜」 を観た。災害時の要支援者の避難支援の在り方についての衝撃的で示唆に富んだ番組だった。
 7月の西日本豪雨災害で岡山県倉敷市真備町は町の大部分が水没し51人もの方が亡くなった。その内の8割が高齢者や障害者など自力避難が難しい要支援者だったという。番組では命を落とした知的障害を持つあるシングルマザーの母とその幼い娘の辿った道のりを振り返っている。
 真備町の平屋で過ごしていた母と娘は、押し寄せた浸水に逃げ遅れ命を落とした。地域では相談支援専門員やヘルパー等の福祉的支援に支えられて暮らしていた。豪雨災害の当日、避難勧告が出されて支援員が電話で避難先の小学校に避難するよう連絡したが小学校の場所が分からないとのこと。市外に暮らす支援者は駆けつけることもかなわず集中する電話で地域との連絡も取れなかった。
 見えてきたのは福祉だけに支えられて地域で暮らしていた母娘の災害時の苛酷な現実だった。母娘に日常的な地域とのつながりがあればご近所さんの避難時の声掛けも可能だったのではないか。支援専門員という縦糸だけでなく地域という横糸のなかったことが悔やまれる。
 地域福祉に関わる立場から今後の災害時の要支援者の支援の在り方を考えさせられた。要支援者情報が個人情報保護との関係もあり地域で把握が難しい現実もある。それでも災害時の要支援者の支援の要はご近所さんである。
 地区社協は今回の高齢者敬老お祝い訪問事業を実施し75歳以上の方の多くの個人情報を寄せていただいた。災害時の要支援者の支援も見据えた見守り活動の第一歩を着手した。

 



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「半分、青い。」に登場のユニークなシェアオフィス

 朝の連ドラ「半分、青い。」の舞台となったシェアオフィスが気なった。ヒロイン鈴愛が再び東京に出て働くことになった企画会社が入居するシェアオフィスである。廃校になった学校を再利用して各教室には”おひとり様メーカー”の事務所やお店や製作所が入居して軒を並べる。シェアオフィスでは個人で作りたいものを作っていきいきと活動している。
 そんなシーンを何度も目にしながら、ふと「地域共生社会」のイメージが重なった。事業展開するひとりひとりが自分の「想い」の実現に向けてひたすら励んでいる。それぞれが独立して個性的に過ごしているが同じ空間を共有し合う仲間としての繋がりも忘れない。その結果シェアハウス全体が集客力のある活気ある空間を形成する。ひとりひとりがあるがままに過ごしながら共に生かされている。
 このシーンの舞台はスタジオのセットではない。東京都世田谷区に実際にある「ものづくり活動拠点」で「世田谷ものづくり学校」が管理運営する複合施設がロケ地である。

 



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大人になった娘への変わらぬ母心

 昨日と今日の「半分、青い。」を観ながら納得させられることがあった。上京したヒロイン・鈴愛を母親・晴が訪ねるシーンである。久々の母娘の再会も娘の忙しさに紛れてままならない。その間、母はせっせと娘の部屋や共用場所を掃除する。ナレーションが告げる。この年代の母親の掃除や片付けの執着は並み並みならぬものがある。台所用品の鍋釜をピカピカに磨き上げる。忙しい娘に代わって私がしてやらねばの想いが強い。
 どこかでみた風景だった。家内が娘夫婦宅を訪ねた時の振舞いそのままだった。「そこまでしなくてもたまに花ちゃんと再会したのだから・・・」とじいちゃんは思う。ところが母親にとっては娘はいつまでたっても孫以上なのだろう。母親には娘は自身の分身にも近いもののようにみえる。大人になった娘への変わらぬ母心をみた。

 



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 私の姉が結婚する前の日 台所で薬缶を磨いていました、何も今 そんなことしなくてもいいのにと 思ったのですが 60歳を過ぎた今 思い出したら何となく分かるような気がします。

[ モンセ分店薬局 薬剤師徒然日記 ] 2018/06/05 7:52:36 [ 削除 ] [ 通報 ]

主婦たちの主要な職場でもある台所には様々な想いが籠められているのでしょうね。 

[ 明日香 亮 ] 2018/06/05 15:44:25 [ 削除 ] [ 通報 ]

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NHKスペシャル「ミッシングワーカー」

 NHKスペシャル「ミッシングワーカー」を観た。ミッシングワーカー(消えた労働者)とは、独身、非正規、介護等の働けなくなるリスクを抱えて働くことをあきらめた40代、50代の中高年のことを言うようだ。彼らは求職活動をしていないため、雇用統計上の「失業者」に反映されず、労働市場から“消えた”状態となっている。日本では、40代・50代の「失業者」数は72万人だが、失業率に反映されない「ミッシング・ワーカー」はこれを大幅に上回り、103万人と推定されている。
 番組は、三人の「ミッシング・ワーカー」の実態に密着取材をしながら解決の糸口を探る形で展開される。親の介護をきっかけに離職し、親の年金や貯金で食いつなぎながら介護を続ける現実がうつされ、親亡き後も働く意欲や環境を失ったまま漂っている。子のひきこもりと親の高齢化で孤立化・貧困化する「8050(はちまるごーまる)問題」がオーバーラップする。
 観終えて暗澹たる気分が襲ってくる。日本の貧困化はここまで深刻になっているのかと思い知らされる。5年半に及ぶ経済至上主義の安倍政権がもたらした現実にほかならない。番組では解決の糸口の事例の一端に民生委員や地区社協の活動も紹介される。ただそれはいかにもささやかで抜本的な対応にほど遠いものである。問題の所在は今日の日本社会の構造の歪みにあり、その点に切り込んだ政治改革しかない。

 



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朝ドラ「半分、青い。」が乗ってきた!

 朝の連続テレビ小説「半分、青い。」が面白くなってきた。放送開始直後はそれほどでもなかったが、徐々に魅かれるようになった。特にヒロイン・鈴愛が上京し、売れっ子マンガ家・秋風羽織のアシスタントになった頃からの展開が面白い。
 それまでの岐阜の田舎のローカル色豊かで比較的平坦な展開から一気にアップテンポでドラマ性に富んだ展開になる。ユニークで魅力的なキャストが相次いで登場する。次々と個性あふれるタレントを発掘し登場させてきた朝の連ドラがこの作品でもそれを予感させる。時おり折り込まれる荒唐無稽なエピソードも嫌味がなくて好ましい。
 個人的には朝の連ドラの面白さの最大の要因はヒロインのキャスティングにあると思っている。とりわけキャラクターの魅力的な個性に追う面が多い。「カーネーション」の尾野真知子然りである。この番組のヒロイン・鈴愛はオーディションで選ばれたモデルの永野芽郁(めい)である。決して美人というわけではない。ただ天衣無縫なキャラが徐々に発揮され、今後の可能性を窺わせている。
 朝ドラ「半分、青い。」が乗ってきた!

 



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そうですね。
私も妻と毎回楽しみに観させてもらっています。

[ たくじろう ] 2018/05/25 18:08:07 [ 削除 ] [ 通報 ]

朝の連ドラも観始めると癖になりますね。当たりはずれもありますが・・・・。

[ 明日香 亮 ] 2018/05/26 14:53:30 [ 削除 ] [ 通報 ]

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関口祐加監督「毎日がアルツハイマー1・2」

 認知症を発症した母親の介護の日々を映像で綴ったドキュメンタリー映画「毎日がアルツハイマー」のDVD2巻を購入し観賞した。認知症関係者の間では知る人ぞ知る著名な作品で、かねてからぜひ観賞したいと思っていたものだ。
 第1巻は、監督である関口祐加氏が79歳の母親の認知症発症を機に滞在中のオーストラリアから帰国し、2年半に及ぶ「毎日がアルツハイマー」の介護の日々を動画で納めたものだ。現在進行形の認知症介護の生々しい現実を泣き笑いをこめたリアリティ溢れるタッチで追っている。
 第2巻は、前作から2年を経て83歳を迎えた母親の閉じこもり生活からの変化を伝えるシーンから始まる。デイサービスに通い始め、嫌がっていた洗髪を受入れ、監督である娘と外出もする。反面、感情の起伏が激しく突然怒りだしたり一日中ベッドに引きこもることも。そんな時、娘は「パーソン・センタード・ケア(認知症本人を尊重するケア)」という言葉に出会い、自らその最先端の認知症介護の在り方を知るためにイギリスに渡る。本人の人柄、人生、心理状態を探り、ひとりひとりに適切なケアを導き出す介護の実践の現場を体験する。
 認知症介護という将来訪れるかもしれない現実に多くの人が不安を抱いているだろう。この作品はその認知症介護のありのままの生々しい現実を映像を通して教えてくれる。当事者と介護者が母親と実の娘という関係の介護生活である。言いたいことを言い合える関係だけに救いがあるという一面があるのかもしれない。それでもきれいごとでない等身大の視線での映像化は、ベールに包まれた不安感を取り除き観るものにある種の安心感をもたらしてくれる。

 



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BSフジ『海坂藩を作ったひと 藤沢周平』

 二日続けて海坂(鶴岡)探訪の記事をアップした。ちょうどその夜に記事に記した想いを見事に映像化した番組が放映された。BSフジの『海坂藩を作ったひと 藤沢周平』という2時間番組だった。
 番組は藤沢周平の足跡や代表作品などを紹介するとともに、海坂藩のモデルとなった作者の郷里の風景も紹介している。鶴岡市高坂の生誕地の周辺と記念碑、作品中に五間川として描かれる河川の風景、鳥海山を望む田園風景など探訪したいスポットの映像を愉しんだ。
 今後放送予定の「三屋清左衛門残日録 三十年ぶりの再会」の出演者の北大路欣也・伊東四朗・小林綾子による鼎談の中で、作中に登場する郷土料理のくちぼそカレイ、寒ダラ、ハタハタ等の紹介も興味深かった。
 ますます海坂探訪の想いが募る。

 



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明日香 亮
プロフィール
山口は豊かな自然と歴史や伝統に育まれた街である。散歩道で目にする四季折々の風景や風物詩を綴ってみたい。
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