山口を歩く |
呑み会グループのオヤジ会があった。メンバーの事情が重なり今回の参加者は7名と少なめ。それだけにある話題に突っ込んだ意見交換が交わされた。
話題を提供したのは同年代のご近所さんだった。「我が家の墓をどうするかについて家内と話し合ってるがなかなかまとまらない。遠く離れた実家の墓に入るわけにもいかない。近くの霊園に墓地を購入して墓を建てても子どもたちが帰る当てはないし、守をしてくれる見込みもない。皆さんはどうするつもりですか?」。
殆どが実家を離れて新興住宅地に終の棲家を求めた人たちだ。誰もが抱える共通の問題である。古希を挟んでその前後の参加者たちにはいよいよ切実になってきた。
この話題に参加者たちが即座に反応した。「白水峡霊園に墓地を手当てした」「樹木葬を検討している」「山口旧地区の寺院の永代供養塔の申込みを考えている」「子供たちにはこの町が故郷だ。戻ってくる見込みはないがせめて墓参を通じて故郷に戻れる機会を提供したい」等々。
リタイヤオヤジたちの終活含みの話題がリアリティを帯びてきた。
ボランティアグループのちょい呑みオヤジ会があった。発足後丸3年を経て通算34回目の開催である。今回も13名の皆さんに参加してもらった。
冒頭の事務局報告では、「先月開催の第2回全体会の反省」「山口地区認知症カフェ立上げの進捗」「山口福祉フォーラムの開催案内」について報告した。
報告についてとりわけ認知症カフェの在り方について活発な意見が交わされた。「カフェの狙いは当事者家族なのか地域住民なのか」「認知症ケアは地域住民の幅広い理解と共感が必要」「様々な問題も出てくるだろうがまずやってみることが大切。その上で改善を積み重ねればよい」等々。それぞれに傾聴すべき意見だったが、「何よりも当事者家族との地域とのつながりの場を大切にしたい」「その上で徐々に地域住民に開かれたカフェ運営をめざしたい」「地域住民の理解と共感に支えられた町づくりが目標である」等の意向を述べた。
近況報告もすっかり定着した。メンバーそれぞれに独自の分野で活動されている。里山活動、国際交流活動、歌や楽器の演奏活動、宮水学園やオヤジ会ゴルフ、地域の様々なボランティア活動の関心、宮水学園終了と認知症徘徊問題への関心、完全リタイヤ後の新たなテーマの模索、つどい場活動やPTA活動、公民館活動推進員、公園清掃や花壇づくり、認知症介護とその深化等々。それぞれの近況に込められた独自の活動に地域活動の基盤を垣間見た。
メンバーのひとりが「継続は力なり」と熱く語った。34回目を数えるオヤジ会の確かな手応えを実感した。
33回目を数える1月のちょい呑みオヤジ会はボランティア、呑み会両グループ合同の2回目の全体会として開催した。会場も会費も昨年と同じパスタ・カフェ「オンズ」で4千円である。但し、昨年は呑み放題付きだったため料理内容に不満の声があった。特に盛り皿を各自で小分けする方式は不評だった。その反省から料理は3千5百円でオーダーし、五百円分の飲み物を調達し持込みとした。事前に店側と打合せ個人別配膳を前提に、前菜5種盛り(ローストビーフ、カキのマリネ、ハム、スモークサーモン、野菜のソテー)、サラダ、チキンステーキ、ピザ、パスタのメニューを用意してもらった。調達した飲み物も差入れの日本酒もあり缶ビールを残すほどの結果だった。今後、全体会はこのパターンが定着しそうだ。
5時開会の会場にはゲストのお二人と初参加者1名を含め22名が顔を揃えた。3人の世話人の皆さんに司会進行、受付と会計、閉会挨拶を分担して頂いた。
ゲストの乾杯の後、代表世話人として「オヤジ会の現状と今後の運営」について報告した。現状の登録会員46名の内8名が休会者である。加齢等による体調不良、飲酒のドクターストップ、奥さん介護の深刻化等が理由である。会員拡大に向けた会員による口コミをお願いした。次にオヤジ会の役割について整理し次のように報告した。@地域や地域活動の情報提供と意見交換A近況報告を通じた会員からの発信(活動紹介や案内)Bサークル(OG会コンペや男の料理塾)やボランティア(公園清掃や子ども会行事支援)のプラットホーム。最後に今後のテーマについて触れた。ひとつは祖父世代であるオヤジ会メンバーの子育て世代の応援(子ども会サポーターやPTA活動支援)であり、今ひとつは深刻化が見込まれ会員の関心も高い認知症についての情報共有である。
参加者の近況報告も多彩なメンバーの多様な報告が相次いだ。相互に活発な意見交換のあった話題が三件あった。ひとつはカーボランティアや家事支援ボランティアの活性化策である。何日か前の事前依頼が前提で今すぐのニーズに対応できない不便さが指摘され、IT活用のシステム化が話題となった。今ひとつは貸農園等の自家栽培野菜の過剰分の供給ルートも含めた需給バランスの仕組みづくりである。子育て支援の在り方についても活発な議論が交わされた。
22名のオヤジたちの3時間に及ぶホットな意見交換の場となった第二回オヤジ会全体会が恒例の集合写真で幕を閉じた。
6日前のブログで「リタイヤオヤジの子育て支援」について記事を書いた。時間的にも経済的にもゆとりのない子育て世代をその双方に比較的ゆとりのあるリタイヤ世代が支援しようという内容である。その手始めに、ちょい呑みオヤジ会有志が地域の子ども会のクリスマス会の手伝いをすることになった。
そのクリスマス会がやってきた。従来は子ども会員だけの案内だったが今回は案内状を全戸配布したとのこと。その結果、参加申込みは65名の会員を上回る67名で内15名が会員外の申込みだったようだ。
朝9時半には会場の小学校体育館に8名のオヤジ会の面々が子ども会役員に合流した。何をお手伝いするかは会の進行に従ってぶっつけ本番で臨機応変にやるしかない。子ども会の対象者である小学生たちが相次いで姿を見せる。何人かの子どもたちの弟妹の未就学児を連れたママさんたちもチラホラ。
10時開会で司会者から紹介されたのはオヤジ会の元小学校の音楽の先生である。子ども会からの要請に応えて特別ゲストとして出演をお願いした。あちこちの演奏の場での経験がある。こなれたトークと持込みのキーボード&アンプでミニコンサートを進めてもらう。5曲のクリスマスソングの後で、コマ回しの特技を披露してもらい更に持参のたくさんのドングリのコマを回して子どもたちにプレゼント。なかなか芸が細かい。
その後は子ども会準備のスプーンリレーや○×ゲームが実施され、それぞれの成績優秀者に景品が配られる。スプーンリレーではオヤジたち6人がランナーのUターンのポール代わりになった。最後のゲームはビンゴゲームである。ここでもオヤジ会メンバーがサンタさんの衣装に身を包んでビンゴ回し役で登場する。次々にビンゴになった子どもたちのビンゴ完了のチェック役や景品選択の行列整理なども買って出る。
クリスマス会が終了し、司会者からオヤジ会への労いと感謝の言葉とともに子どもたちの拍手で締めくくられた。会場を後にする子どもたちにクリスマスプレゼントが配られ2時間弱のクリスマス会が無事終了した。オヤジ会の子ども会との初めてのコラボが終わった。
10月のオヤジ会は台風直撃で中止になった。31回目にして初めての中止だった。昨晩二か月ぶりに呑み会グループのオヤジ会があった。13名の参加者だった。二か月ぶりとあって連絡、報告事項も多い。
ひとつはオヤジ会全体会の開催確認である。ボランティアグループと呑み会グループに分かれているオヤジ会を年一回ぐらいは合同で開催しようということで今年1月のオヤジ会を全体会として開催した。会場、開催時間、会費は昨年どうりとし、飲み物だけは持込みに替えてその分料理を充実したいという提案が承認された。
子ども会代表と事前に打合せていた子ども会のクリスマス会のお手伝いについても確認した。6人の方に応援してもらえることになった。時間的にも経済的にもゆとりのない子育て世代の行事を祖父母世代のオヤジたちが応援するという初めての試みである。今後の在り方のモデルとしても貴重な取組みだと思っている。
最後に認知症についての情報提供をした。ひとつは「認知症ケアパスの概要図」である。認知症については断片的な情報が飛び交い全体像が把握しにくい。名古屋市緑区のケアパスの優れた概要図を見つけたのでコピーして配布した。今ひとつは地区の認知症カフェ立上げにむけた取組みの報告である。運営ボランティアの募集チラシを配布して説明するとともにボランティアを募った。
その後の参加者近況報告も二ヶ月ぶりの活発な報告に花が咲いた。現役税理士さんの専門的なアドバイスや軽度の認知症の奥さん介護の治療に関わる情報提供などオヤジ会ならではの情報交換の場だった。
30回目の節目のオヤジ会が開催された。呑み会グループ9回目のオヤジ会に13名の参加があった。この節目のオヤジ会では2つの新たな対応が実施されることになった。
ひとつは発足以来の2500円の会費の値上げである。今年の6月にビール価格が一斉値上げされた。ビールを中心とした呑み放題プランのオヤジ会である。本来その時点で会費値上げも検討すべきだったが据え置いたままで2カ月がすぎた。さすがに前回のオヤジ会で店主からやりくりの苦しさが伝えられた。40数名のメンバーとメールで300円の会費値上げを打診し概ね賛同を得られた。そんな経過から今回から一律2800円の会費となった。毎回参加者一人一人に四季折々の食材を使った数種の肴や軽食を手間ひまかけて提供頂いている。改定後の会費でも飲み放題付きを考えればそのコストパフォーマンスはかなりなものである。なんとしてもこの会場での会の継続は欠かせない。
今ひとつはオヤジ゙会として初めて子ども会支援に乗り出した点である。どこの街でも子供会の存続は危機に瀕している。少子化という事よりも役員就任を忌避したい共働き世帯の保護者が我が子の入会を拒んでいる。今や子どもたちの健全な育成を父兄世代に任せきれない時代背景がある。そこで登場するテーマが祖父母世代の子育て支援である。時間的にも経済的にも比較的ゆとりのある祖父母世代の有志が地域ぐるみで子育て支援に関わる仕組みづくりが必要だ。そんな背景から先日地域の子ども会代表者たちと懇談し、子ども会主催のイベントをじり貧の会員対象から全児童対象に切り替えることを検討した。参加者増に対しては運営面で祖父母世代を中心とした地域住民の支援を仰ぐことも想定した。
そんな経過もあって、今回のオヤジ会で12月の子ども会のクリスマス会の応援者を募った。6人のメンバーが支援の名乗りを上げ4名が日程調整の結果如何で考えるとのことだった。児童、子育て世代、シニア世代の三世代の世代間交流と支え合いの仕組みづくりの第一歩になれればと思う。
ボランティアグループのオヤジ会があった。14名の参加で、このところ十数名というほど良い参加者数が定着している。恒例の会場のカフェ店主の本日の献立紹介で、それとなく会費内での料理や飲み物の呑み放題提供のやりくりの苦しさが漏らされた。今年6月にビールが一斉に値上げされた。会費の値上げ問題は気になっていたことであり次回以降の検討課題である。
事務局報告では福祉ネット広報紙最新号掲載の「地域支援マップ」を紹介した。併せて市発行の「認知症サポートべんり帳」の抜粋を配布し認知症の個人対応を案内するとともに山口地区での「認知症カフェ」立上げの必要性と有志による模索の動向を報告した。
参加者近況報告では平均年齢70歳越えの会合とあって各自の病い談議が多い。それぞれの成功事例や失敗談はそれはそれで貴重な情報でもある。自動車免許の高齢者更新の話題にも花が咲いた。認知症テストでの苦労話は共通のテーマでもあり大いに盛り上がった。
肩の力を抜いた気楽なオヤジたちの井戸端談議風の雰囲気が参加者に心地よい寛ぎをもたらしているかに思えた。
28回目のちょい呑みオヤジ会があった。初参加者1名を加えて13名の参加があった。事務局報告で私から次号の福祉ネット広報紙掲載予定の「地域支援マップ」を紹介した。皆さんの感想や意見を聞き、必要なら紙面に反映したいと思った。
地域支援が必要な高齢者、障がい者、介護者等の皆さんに我が町ではどんな支援が可能かを見守り、支え合い、つどい場・交流・居場所、在宅ケア・医療介護連携といったテーマ別に整理し図解したものである。
「盛りだくさんの情報が整理された貴重な資料だ」「今後自分自身がどんな点を考えなければならないかがよく分かった」「いつか地域の皆さんにお世話になるが、それまでに自分自身がどんな形で支援できるかを考えるきっかけになる」等々。
近況報告でも認知症問題が話題の中心になった。「いつ自分の問題になるかわからないので関心が強い」「物忘れと認知症はどう区別されるのか」「少しでも気になったらどこに相談すればよいのか」等の意見が出された。現在、軽い認知症の配偶者をケアしている方や製薬業界出身者や私から、認知症外来、心療内科等の話や認知症薬の副作用の懸念、個別ケア会議などの話題を提供した。
認知症はどんどん身近な問題になってきている。オヤジ会でも配偶者や近親者の発症の情報が寄せられる。そうした話題がオヤジ会の場でフランクに語られることこそ大切だ。認知症発症者がありのままに過ごせる地域でありたいと思う。オヤジ会がそうした地域づくりの一助になればと思った。
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