毎度 おおきに

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ボケの実 2

 

          「ボケの実」

 

枕元のとおくで ぼとん と音がした。

 

落ちた 落ちた きっと落ちた

 

と思いつつ また眠った。

 

朝 もしやと思うところへ来てみると やっぱり

 

こぶしほどのボケの実が落ちていた。

 

ごろんと 庭のすみで寝転んでいた。

 

拾い上げると
 
「おれが食えるか?」とボケがいう。

 

とても食えない。わたしはじっとボケを見る。

 

なんという平穏 満ち足りた姿。

 

みじんの虚栄心もない。

 

まるで山から下りてきた でこぼこ頭の小坊主だ。




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またまたトイレ

 いつか明日香さんがここでトイレのことを書いておられた。あれから幾日も過ぎたのにトイレの三文字が頭に貼りついて離れない。夜中に思い出すとなぜか尿意をおよぼす。少しガマンすれば失せるはずなのに義理を立てようと起き上がる。いざ便器の前に立てば、なにしに来たのやら忘れてしまった。

 

 からぶりで寝床にもどると、子供の頃を思い出した。トイレとは言わず便所と言った。厠というのは一世代むかし。どこの家にも便所の内外を問わず、殿方つまり男用には朝顔の花に似た小便器があった。どの家の便器も磨き上げて清々としていた。真っ白で艶っぽく光沢のある陶器。生娘の肌に触れる思いだ(と思う)。底には青々と香りたつ檜の葉が敷いてある。檜には数々の効用があって気を落ち着かせる、飛沫をふせぐ、殺菌作用がある。いざ用をはじめると便器の根元から瀬の涼しげな音がする。

 
 瀬音を聞きながら窓の向こうを眺める。はや山のところどころが色づいている。そういえばあの辺りに漆の木があったぞ。今年は用心せなあかん。かぶれて難義したもんだ。母が栗の葉を煎じてつけてくれた。荒神さんのおまじないもした。あぶらげをフライパンで焼き、底にたまった油を患部に塗るといいようだが、まだ試してない。成分のよわい春の漆なら漆の新芽をつんで噛むのもいい。

 

 瀬音が遠くになるにつれ、腹中は霧が晴れたようにすっきりした。首をふって雫をきるやいなや、仲間のいる庭に飛び出した。
 そんなことに思いつつ時計を見ると3寺半、義理もなく尿意に曳かれてトイレかな。



トイレ
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だんごさん、お久しぶりです♪
吾が身にもあてはまる事ばかり。仕方なく 起きてみれば 発射せず。

[ さとっさん ] 2015/09/13 22:56:41 [ 削除 ] [ 通報 ]

おひさしぶりです。ご活躍をFacebookで拝見してます。
子どものころはよく飛びましたねー。あの勢い。公衆トイレで並ぶときは若者の後ろにつくといいです。早い。

[ だんご ] 2015/09/14 7:09:09 [ 削除 ] [ 通報 ]

だんごさんの記事は、下世話な厠話も含蓄があって奥が深いです。

[ 明日香 亮 ] 2015/09/17 15:13:00 [ 削除 ] [ 通報 ]

明日香さん、留守をしておりました。厠ですね、川屋。さーっと流れていく一物に別れを惜しんだものです。

[ だんご ] 2015/10/01 16:34:22 [ 削除 ] [ 通報 ]

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失楽園

 昼下がり、鞍馬始発の電車で市内へ向かった。まばらな乗客だったが、ひと駅目の貴船でどっと人が乗った。向かい合わせのベンチシートは、中高年のハイキング客でほぼ埋まった。

 

 斜め向いの二人連れに目がとまる。老々男女に混じってそのお二人はひと回り歳が若い、というだけではない。中肉中背の男は歳のころ50、濃いグレーの背広、白いシャツにノーネクタイ。秀でた額に面長、人のよいおだやかな目元。

 

 男は椅子に浅く腰掛けて、後ろにもたれ、脚を組んではほどき、ほどいては組み、いかにもくつろいだ雰囲気だ。しかし、目が宙に泳いで、落ち着かない。

 となりの女の横顔を覗いてはニタニタと笑顔をたやさない。おとこは遠慮がちに話かけるが、女はそのつどかるい愛想をうかべ、相槌を打つだけ。男の職業はだれが見ても円熟の公務員、かな?

 

 となりに座る背の高い細身の女は、白い陽射し帽をふかくかぶっているので、小ぶりな鼻と口のほかよく見えない。それでも、ふと顔を上げたとき、ようやく目元が見える。目のさびしい女だ。40ぐらいだろうか。身なりや厚化粧からして、女の職業はだれが見てもお水、かな?

 

 二人は貴船で川床料理を食べての帰りだろうか。男と女の仲になるにはあと一歩らしい、男の満足そうな笑顔にそう書いてある。女は義理の付き合いだろうか、笑顔がつくりもので、男のように浮かれてはいない。算術に長けた女であろう。

 

 それにしても、と余計なことながら男を案じた。こんな白昼、人目にさらして、それなりの役職にある男としては、分別に乏しく、脇が甘すぎやしないかと。

 

 ぼくのひがみ根性はどこえやら、見知らぬ人に気を回すほど歳をとった。なんだか身も心も寂しくなった。
 ガタゴト電車は森をぬけて里山に入り、車窓の風景に目をひくものはなく、余計なことを思いつつ時間をすごした、のでアリマス。
 


 



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流しそうめん

京都は貴船神社に行った帰り道、川沿いの料理屋に流しそうめんの旗。腹引かれてとびこんだ、おっさん二人。
割り竹のとゆに水とそうめんを流し、箸で引っ掛けて食べる、あの風流な仕掛け。

 

「いらっしゃい。上流にしますか、中流にしますか、下流にしますか」とお姉さんが問うてくる。それぞれ値段がちがうらしい。上流が安い。
「上流がええ。アマゴやイワナも泳いできよるやろ」と上機嫌で注文。

 

「いきまっせ」と親父のかけ声で流れるそうめんが、超特急。
素通りしたそうめんは、あらよっと、カゴに落ちる。
「早すぎるがな」と文句を言う。

 

「そら上流は水が速いがな、ほな、つぎは中流にしまっか?」と親父。
流れはゆるくなったが、なかなかそうめんが来ない。よそ見してるところに、すーと通り抜ける。

 

「あー、逃がした!」何度やっても親父と気が合わん。
「流すとき、声かけてんか」と言うと、
「そうめんにいいなはれ」と愛想のない返事。

 

半分ほど食べておしまい。立ち上がってザルを見ると、たんまりある。
「これ、持って帰ってええですか?」と親父に問うと、あかんと言う。

 

「なんでーな。これも値段の内やおまへんか」
「あほな。お客さんの食べ残しや」と・・・。
ザルのそうめん、いったいだれのモンですか?



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いや〜オニイサン、お久しぶりどすねぇ。
ザルの中身は次のお客様のモンやないどすかぁ。
今日び、エコどす、エコ、エコノミー。
あ、なんかちごたやろか。

[ 京オンナ ] 2015/05/21 23:16:33 [ 削除 ] [ 通報 ]

ははは  阿漕な商売親父にあたりはりましたな(笑)

[ さとっさん ] 2015/05/21 23:40:58 [ 削除 ] [ 通報 ]

というと・・・京オンナさん。おいらが食ったのは?

「京都の恋」どこやねん・・・。四国はどうですか?

[ だんご ] 2015/05/22 7:03:22 [ 削除 ] [ 通報 ]

だんごさん^^
お元気そうですね(^_-)-☆
最近では散歩でもお会いしていないのでホッとしました^^

私も最近、1番ないないと騒ぐのはシニアグラスです^^;
見つけるとヤレヤレ・・・パソコンの字が読めないんですもん。

[ ショコママ ] 2015/05/22 22:33:49 [ 削除 ] [ 通報 ]

お久しぶりです、シュコママさん。ないものが増えると、自分に腹が立ちます。おかげで、家内はおります。

[ だんご ] 2015/05/23 7:04:12 [ 削除 ] [ 通報 ]

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メガネがないぞッ

一日目・・・ない、ない、ない、メガネがない。
テーブルにあるはずのメガネがない。一日の行動をたどってみると、まず外ではメガネをはずさない。家でメガネを使うのはテレビを見るとき、メモリを見るとき。
どれも覚えがない。ひょいと記憶が飛んだのか。はて、いよいよ来たかな、と一抹の不安。
住所、電話番号、生年月日、犬の名前を口ずさむ。すべてよし。だけどもメガネがないのだ。
二日目・・・ない、ない、メガネが出てこない。無意識に置いたのだろう。机の引き出し、洗面台、押入れ、犬の布団、どこにもない。
三日目・・・メガネは大正時代の古物。大日本帝国時代の、コレ関係ないか。ある人から譲り受けた大切な品。丸いレンズに蔓の耳あて、いまどきめずらしい骨董品だ。あきらめるわけにはいかない。
六日目・・・思い当たるところがもう、ない。捜すところがなくなった。いよいよ降参するかな。
八日目・・・気休めにメガネ店へ行ってみる。しかし、似たものはあっても、同じものはない。捜索は一から出直しだ、と気合を入れて帰る。
十二日目・・・ない、ない、ない、いよいよ引導を渡されたと観念。メガネ店に行こうと、自転車を出す。ふと、棚の隅に鈍く光るものが目に入る。棚から垂れた荷物紐に宙づりになっているものに、目を凝らす。逃がさないよう、そーと手を伸ばす。
「こんにちは、メガネ君」



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あはははは  見つけたぞー メガネ君!(^0^)

[ さとっさん ] 2015/05/19 11:25:32 [ 削除 ] [ 通報 ]

身におぼえがありますね。なくした物が出てくると、得した気分になるから不思議。

[ だんご ] 2015/05/19 12:48:26 [ 削除 ] [ 通報 ]

お帰りなさい〜。

[ ふく ] 2015/05/19 12:54:43 [ 削除 ] [ 通報 ]

失せ物発見方法、私の場合
予め反射テープ貼っておきます、暗くして懐中電灯振り回せば光ります。

[ 笹舟倶楽部 ] 2015/05/19 15:32:15 [ 削除 ] [ 通報 ]

失くしてしまった私のあるべきだった人生も或る日紐にひっかかっているのを発見したいもんです。
あかん・・・俺何言うてんねやろ。みなさんごめんなさい。
どつかんといて。

[ せいさん ] 2015/05/19 16:02:08 [ 削除 ] [ 通報 ]

ただいま、ふくさん。おみやげって?
反射テープ、これいいかも、笹船さん。いいアイデアです。
人生、そない大層な、あぶくですがな、せいさん。今日あるのみ、ですがな。

[ だんご ] 2015/05/19 17:10:28 [ 削除 ] [ 通報 ]

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木瓜の実

    河鹿(カジカ)

 

 この河鹿(カジカ)は、つきたての餅を手の平にのせた大きさ、ぷくぷくと柔らかく、跳べばどこにでもくっつきます。普通、人目につきにくい清流の岩陰にいるものですが、めずらしく生家の近所の水屋を棲家としていました。谷からひいた水を受ける水槽につがいで棲みつき、夜になると美声を聞かせてくれるそうです。(京都・美山にて)

 

  ふるさとのわれを背負いしあの女(ひと)を 訪ねてみれば秋もたけなわ

 

 

   「こいつ」

 

こいつとは とことん相性が合わない
活気に水をさす 身体がさびつく 
視野をちぢめる 記憶の前に立ちはだかる
いつしか 骨の髄まで入りこんでしまった

 

わるいことばかりでもない
世間とのしがらみが年々とれてゆく
ちょうど運動会が終わって ホッとした感じだ
かつての競合と酒を酌み交わすことだって楽しい

 

え?  こいつを借りたいって
どうぞ どうぞ 差し上げます
なんの お代なんて一銭もいりません
上等の背広を着せて差し上げます

 

 

    「笑い止まぬ」

 

ケラケラケラ ケラケラケラと

となりで赤子が笑う
花や蝶となったかに笑う
苦労のくの字も知らず
一生笑って暮らすつもりだろうか
赤子は母の世で笑っている

 

 

     「泣き止まぬ」

 

となりで赤子が泣く
火が付いたように泣く
この世も終わりかと
案じるほどに泣く
赤子は母の世で泣いている

 

 

  「木瓜の実」

 

こぶしほどの 木瓜(ぼけ)の実が落ちた
ゴロンと落ちた
キンモクセイの 根元に落ちた
香りに酔って 夢うつつ 
落ちても まだ眠っている

 

木瓜の実は 熟れても赤くならない
ごつごつと無愛想 まるで垢抜けない 
浮世の隅から一歩も出ないで
やすやすと 往生をとげる
南無阿弥陀仏



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心にひびく出版のご案内

 

                 

   手のひらの宇宙BOOKsシリーズ 創刊0号 

 

『自ろん公ろん無ろん』2014年10月1日発行 

著 者 24人の手のひらの宇宙・人
発行所 (有)あうん社

定 価 (本体1200円+税) B6サイズ・271ページ

 

    ブログを本にしませんか!

 

         新しい出版企画の特徴

 

1.読者数は自費出版にくらべてだんぜん多いと予想。少なくとも、各著者が50冊くばれば24人×50冊で、1200人のたしかな読者が期待できる。(自費出版は謹呈されても読まない人がほとんど。)
2.謹呈しやすい。単独の著書ではないので、知人友人に謹呈してもあつかましく思われない。
3.著者それぞれの宇宙、思いが凝縮がされており、一輪の花でなく多くの花を一度に見た読後感。
4.自費出版にくらべて格段に安い。(参加費3万円・10冊配布・参加ページ約10ページ)。
5.何度か参加すれば、有志が集い、より充実した著書が企画できる。
6.参加者同士の交流がもてる。(発行所主催による出版記念パーティなどを開催)
7.題名に合ったシリーズに参加し、人数がまとまれば出版のスタートとなる。

 

企画案内、原稿、参加費、申し込みなど、くわしくは下記をご覧ください。
http://ahumsha.com/books/content0019.html
問い合わせ先。(有)あうん社 電話0795-70-3200

 

 

24の手のひらの宇宙・人  『自ろん 公ろん 無ろん』

           もくじ

「おおきな歯こども基金」への思い  雨松真希人
木曽深山の祈りと誓い  池田聡寿
ビジネス雑感 ―― TPPとフリー商品  魚住隆太
今、日本戦後史を正そう!!  大西泰鄰
P・F ドラッカーの『日本への遺言』  岡田敏明
二編の「丹波春秋」  荻野祐一
第三創業の只中、のぼる階段はまだ99段ある  小林宏至
気楽隠居のつぶやきと大言壮語  近藤和雄
地域を元気にするビジネスモデル
    〜外食・中食サービスが変える〜  重森貴弘
紫陽花の約束  志茂佳人
天・女・老――愚自戒抄  千賀貴司
介護サービスから広げる百年の計  田中知世子
浜田中央商店街アーケードものがたり  田原圭子
不沈空母を目指して  田村勇二
嬉し、楽し、職人人生  南部白雲
四季つれづれに  ひろこ
男の料理 ―― お気に入りの割烹料理店― 編  福西 裕
腹一つ  船越武英
私の手のひらの宇宙  丸清 峰
山が笑えば、つられ笑い ―― 丹波の里山文化は、誰が継ぐのか?  宮川五十雄
モンゴル力士はなぜ強い?  もり・けん
Daydream believer   山口憲一
健康で長生き、そして幸せに生きる魔法の術  山田喜愛
「特定の文化」に関する一考察  吉田泰三

 

           あとがき

 

 「手のひらの宇宙BOOks」は、過去の記録や生きた証、将来の夢などを語る紙上の自由広場である。これまでに書いたものをまとめたり、新たに書く気持ちがあれば、どなたでも参加できる。

 

 出版のかたちとしては複数の著者による「共著の自費出版」ということになるが、より正確な意味を込めて「自主出版」と呼んでいる。執筆者は「手のひらの宇宙」というこだわりのないコンセプトで自主参加されているからだ。

 

 しかし執筆者各人は、本が出来上がるまでは互いにご存知ない。そこがまた面白いところで、一冊の本が出来上がったとき、形も色も多彩な手のひらの宇宙が展開している。

 

 見知らぬ執筆者たちが本書の中で出会うことも一つの「物語」になるだろう。そういう意味においても「手のひらの宇宙BOOks 」は出版の新たな扉を開くものと信じたい。本書を創刊ゼロ号としたのは、その扉ページを執筆者のみなさんとともに開きたいからだ。

 

 「自ろん公ろん無ろん」は自由テーマだが、このほかに「食と農と里山」「縁(えにし)とルーツ」という二つのタイトルがあり、それぞれのテーマ・タイトルでのシリーズ化を同時進行ですすめている。

 執筆者のなかには同じテーマの次号でも執筆を予定している方や、別のテーマのほうに新たな執筆者を紹介してくださる方もいる。

 

 こうして人の手から人の手へと広がり、執筆者同士あるいは執筆者と読者の間にも新たな出会いが生まれることを願っている。

 

 「手のひらの宇宙BOOks」は、基本的に書店流通はしないが、いくつかのネットで販売するし、願わくは執筆者各人にも自主的・積極的に販売していただきたい。

 

 それぞれの「手のひらの宇宙」が、風に舞う種のように宇宙いっぱい広がり、ふたたび大地に舞い降りて根付いていきますように――。

 末尾になりましたが、この記念すべき「創刊ゼロ号」に参加いただき、貴重な原稿をお寄せくださった執筆者の皆様には改めて感謝いたします。

 

 二〇一四(平成26)年九月一日   あうん社  平野 智照



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ダルマさん・4

     照道(1884〜1959)画

 

 達磨画は、約80年の歳月を経て、渋みが加わりました。墨は沈み、紙は枯れて紅葉し、はるか幽玄の域にあって、なおも達磨の眼光が見る者の心にせまります。達磨大師九年の修行が成就した、悟入の一瞬、閃光でしょうか。

 石田茂作博士も絶賛。(元・奈良国立博物館館長・文化功労者)

 

 達磨画:色紙(タテ243mm×ヨコ273mm) カラー印刷・表装仕上げ。価格:500円(税込み)

  お渡し所:J-ダーツ倶楽部(喫茶店) 住所:西宮市鳴尾町3-3-8 電話:0798-44-6315

     ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

                    だんご節

 

        「コオロギ・6」

 広くもない庭にはなしたコオロギは、わが世の秋と謳歌して、宵をまたずに鳴きはじめ、闇夜をとおし夜のあけることも忘れて鳴きつくした。虫は団扇のような羽をすりあわせ、魂で鳴いている。こんな小さな虫に一分の隙もなく天地(こころ)をみたす魂のあることを知らされた。たいしたもんだ。

 

 庭のあちこちで半月ほど鳴いたコオロギは、彼岸が近くになって声は細く途切れがちとなり、鳴きあきては夢うつつで鳴くのか、尽きはてた力をしばらく溜めて一気に鳴くのか、それとも絹のような羽をすり減らしてしまったのか、日に日に声は尾をひくようになり、闇に埋もれてゆく。月は早や二十五夜となった。

 

 もう草葉の陰で永久の眠りについている虫もあろうか。アリに引かれて黄泉の国に引っ越しているだろうか。もう一度、恋の物語を聞かせてくれとは、がんぜない閑人の頼みであろうか。世にうつくしいものが無邪気であるならば、それを聞く者もまた童心でなくてはならない。

 

 へんなおじさんの庭に放したコオロギは、わずか半月ばかりのいのちを燃やし、土とも風ともなって、空に消えた。

 

                「コオロギ・5」

生き物というもんは、あわれでんなぁ。

 きゅうにどないしたんや。宵の風に吹かれて腹のぐあいでもわるいか?

 

そうやおまへんか。オスのコオロギは夜をとおして鳴いて、夜の明けるまで鳴きつくし、メスを呼んでますんやろ。メスはあっちのオスになびこうか、こっちのオスになびこうかと、品を定めてる。

 

 わしらもな、若いときはギターを弾いたり飛び跳ねたり、女の目をひくのに励んだもんや。

そこまでは分かります、だんな。どうもこの裏にはだれかおるような気がしてなりまへんな。

 

 へえー。オスとメスの他にだれがおると言うんや?

うまいこと言えまへんが、こない手の込んだ恋愛はシカケやと思うんですな。

 

 シカケ? 妙なこと言いよる。自分より少しでもええ子どもをな、子孫にしたいと願ってのことや。

たとえばでんな。ここにイノシシの落とし穴があるとします。この穴の主(ぬし)がメスのイノシシ。で、このシカケに落ちるのはオスのイノシシでんな。問題はだれが落とし穴を掘ったかということですわ。

 

 えらいたとえを出しよった。まあ、篩(ふるい)ぐらいにしとこ。

その篩をかけてるのは、穴を掘るのはだれか、ということですがな。

 だれって・・・そら・・・神サンやないか?

 

神サンがこないややこしいことしますか? 二拝二拍手一拝と決まってますがな。

 ほな、メスかオスか、どっちかに神サンが住んでるんやないか?

そうとしか言えまへんな。と、すると・・・。

 

                「コオロギ・4」

だんな、ここのコオロギは夜も昼も鳴いてまんが、ふつう昼に鳴きまっか?

 あたりまえや。日本は昼でも地球の裏は夜、このコオロギはアメリカ産や。

あほな。ほなぁコオロギは昼鳴いて、英語で鳴いて、糸に針とおしますのんか?

 

  針に糸とおすんやないかい。糸に針とおすんやない。

だんな、西洋では逆さまですわ、糸と針が。右手に糸もって、左手に針もって、針をこーゆーぐあいに手前に引き寄せて、針の孔に糸の先を入れますんや。

 

 へぇー。見て来たように言いよる。

で、だんな。コオロギも、オスはメスに食われるんでっか?

 そや。交尾してオスが気ぬいてるとき、首をチョンと落とす。で、オスを食べて、栄養つけて、たまご産んで死ぬ。夢のさなかに往生できるわけやから、念が残らんでええがな。

 

かないまへん。結婚というもんはその場で首を落とさんという、約束ごとでんな。

 けどな、生き延びても、それからが永い。ぼちぼちとな・・・男はつらいのぉ。

 

               「コオロギ・3」

    オットトト・・・。盃に浮かんだお月さんと酒を一気に飲み干す。こんな旨いもんあるかい。もう一杯いこ。
     だんな、わてはもうあきまへん。月が二つに見えてきました。
    かまうかい、月はぎょうさんあるに越したことない。グイッといけ。

 

     だんな、手ふってなにしてますねん?
    よーう月みてみ。ほら、月の真ん中に影があるやろ。あそこが桂の宮。欄干に頬杖ついて、こっち見てる人がいるやろ。
     どこどこ、だんな、わしには見えまへん。右の月でっか、左の月でっか?
    そか、たぶん右の月や、よう見てみ。十二単衣に長い髪、こっち向いて白い手をふってるのが、かぐや姫。指まるめ望遠鏡にして見てみ。

      右の月でんな右。おっ、人影が見えます。けどだんな、あれはとなりの 家の二階の明かり・・・手ふってんのは、おばあちゃんでんがな。
 

       「コオロギ・2」

  月見に虫の声、風情がおますなぁ。

   そやろ、よぉー聞いてんか、160円や。

  なんですか? その160円ってのは。

   いやな、おまえさんにコオロギの声を聞かしてやろうと思って買うてきたんや。

  へー、コオロギまで売ってますんか・・・。

   そや、ええ声で鳴いてるやろ。

 

  けど、ちと声がちがいますなぁ。

   そか、これな、アメリカのコオロギなんや。

  日本のコオロギと声がちゃいますんか?

   そらそや、英語で鳴いてるがな。

  英語で、へぇー。で、なんて鳴いてまっか?

   えっ? 通訳せえってか? ロクジューエンロクジューエンって鳴いてんで。

 

        「コオロギ・1」

  へんなおじさんがペットシヨップで一匹16円のコオロギを十匹買いました。
    おじさん「おねえちゃん、よーぉ鳴くコオロギ入れてや、今夜は名月やろ、庭に放すんや」
    おねえさん「ええ、おんなのコを一匹入れとくと、オスはよう鳴きます」
    おじさん「そやろそやろ、分からんでもない」

 

    おじさん「ほな、勘定してんか」
    おねえさん「160円です」
    おじさん「そない安いんか、ハイッ」
    おねえさん「あのぉー、160円ですけど・・・」
    おじさん「釣りはいらん!」

 

    おねえさん「100円しかありませんけど」
    おじさん「そやからな、釣りはいらんて 言うてんね」
    おねえさん「あのぉー、60円足りませんけど」
    おじさん「かまへん、60円はあんたの小遣いや、遠慮すなッ」
    おねえさん「えーと・・・」

 



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ダルマさん・3

        照道(1884〜1959)画

 

 達磨画は、約80年の歳月を経て、渋みが加わりました。墨は沈み、紙は枯れて紅葉し、はるか幽玄の域にあって、なおも達磨の眼光が見る者の心にせまります。達磨大師九年の修行が成就した、悟入の一瞬、閃光でしょうか。

 石田茂作博士も絶賛。(元・奈良国立博物館館長・文化功労者)

 

 達磨画:色紙(タテ243mm×ヨコ273mm) カラー印刷・表装仕上げ。価格:500円(税込み)

  お渡し所:J-ダーツ倶楽部(喫茶店) 住所:西宮市鳴尾町3-3-8 電話:0798-44-6315

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               だんご節

        「ことば」

  ブッダは ことばを捨てろと言う 殺せとも言う 
  ことばの無い世界へ飛び込めと言う
  いったいそこに何があるのか

 

  ことばの無い世界にある音が 色彩が 生が 本当のことばだと言う
  そのままがことば だと言う
  いったいそれはどんなことばか

 

  差別のないことば 嘘のないことば 虚栄のないことば と言う
  われわれが生れて初めて口にしたことば
  ものと自分が別れない 世界と自分が別れない あるがままのことばだと言う

 

        「英霊」

  英霊はふるさとの神社に眠っておられる だから 
  靖国神社はカラッポです
  さわぐことアリマセン
  肩で風をきって息巻いて
  亡き人の魂までしゃぶろうなんて人は  

  まるで やくざじゃアリマセンカ・・・。

 

         「貯蓄」

  汗がカネを生む ではおいつかない

  カネがカネを生む でないと貯まらない

    へんな世の中だ

 

        「慈父と慈母」

     おそろしいもの ふしぎなもの
     世にこれがないと 人間だらけてしまう
     世にこれがないと 自分にあまくなる
     それは 慈父の背であり 月の光であった

    

     見放さないもの 包んでくれるもの
     世にこれがないと 人間ひねくれる
     世にこれがないと 孤独に耐えられない
     それは 慈母の胸であり 太陽であった

 

              「所有の得」

     美術館や博物館で見る名品は
     なるほどスバラシイ
     けれども 天下の名品でなくとも
     その種の作品を所有すると
     また 一際ちがった深い味わいがある
     その差はなんだろう?
     作品が生活に入ると
     主観は客観を超えて
     見る者と作品とのながい対話が始まる・・・。

 

               「女子力」

     あんたとこの奥さん、えらい大けな荷物しよって、自転車で行きましたが。
       スーパーで布団を注文してな。届いてすぐ寝転んで、こらアカンといいよって。
     で、なにかいな、それ不良品か?
       いや、寝心地がわるい、そないいうてな、布団せおうて返しに行きよった。泡ふいてなぁ・・・。
     えらいもんですなぁ。からだより大きいでっせ。
       わしもな、いつ背負われるか、ヒヤヒヤしてるんや。

 

        「真の芸術」

     真の芸術は どこから生れるか

     人か 時代か

     時代がうねり

     人が動くと

     救世のごとく

   路傍の芸術がバクハツ

   真の芸術が生れる

 

                「神さま」

     おとーちゃん、神社はどないしてできるン?
       えらい人が死ぬと、神サンになって祀られるんや、けど浮世ばなれしとかなあかん。
     ふーん、これからどんな神社ができるン?
        なんちゅうても長島神社や。小百合神社もできるかな。
     大阪にはでけへんの?
       大阪人はせこいからなぁ。そや、大屋政子神社ができるかも。
     うち そんな人しらン。
       ほら、天下茶屋のまさこちゃん、カミナリパンツのおばちゃん。

 

                「詩の誕生」

     空から紙片が舞い落ちる
     ぼくはその気配を感じて 外に飛び出す
     野原であり 森であり 池であり
     そして手のひらに一握りの紙片を受けて 家に持ち帰る

 

     いろ紙を指でちぎったような その紙きれを 
     まるでパズルのように 組み合わせ
     半日も 三日もかけて 一枚の紙にする

     もし ねこでも飛び込めば また最初から

 

     紙には羽根ペンで書いたふしぎな青い文字がならび
     それをノートに書き写す
     それから 文字の解読にとりかかる
     こうして 一つの詩が生れる

                    (そない たいそうな・・・)

 

                「秋雨」

     焼けたからだに雨がふる
     燃えたこころに雨がふる
     秋の雨が ふり止まぬ日曜日
     夏の想い出がよみがえる

 

     あれは青春の夏だった
     きらめく海

   疲れを知らない波のように
     ぼくのからだは生気に満ちていた

 

     恋はひと夏ではじけたけれど
     その熱は 今もからだの芯で燃えている
     たとえ雨が降りつづこうと
     この火を消せやしない

 

        「本性」

     女子の本性は

     自己中 豹変 多言 嫉妬 
     これなくして出産も育児もままならない
     神が与えた贈り物

 

     男子の本性は
     競争 闘争 暴力 移り気 
     これなくして進化も生産もままならない
     夜叉があたえた贈り物

 

     神は夜叉のために

   夜叉は神のために

 

        「あたりまえ」

     パソコンは ふしぎなもんだ
     よくこんなに記憶し 検索できるもんだ
     からだは ふしぎなもんだ
     よくこんなに働き ながもちするもんだ

 

     パソコンは つぶれて あたりまえ
     からだは 死んで あたりまえ
     けれども からだは

   なかなか承知できない

 

               「しあわせ」

     しあわせは来ない
     ほんとうの ほんとうのしあわせは
     みんながしあわせにならないと
     自分のところに来ない

     歯の痛みに思う

 

        「秋」

     秋になれば頭も冷えて

     少しはまともな人間になれそうだ

     よそ行きの服を着て

   あの人をたずねてみよう

 

        「夏のおわり」

     八月も残すところわずか
     日ごとにセミの声 
     子どもの声が枯れていく
     セミは精魂つき果て
     子どもは宿題におわれ
     街の活気がうすれゆく

 

     古里には栗のイガが落ちてるだろうか
     夏から生まれた秋の子どもが
     山や野に顔を出してることだろう
     青い柿の実が大きくなり
     すすきが穂をのばし
     影が長くなっていく

 

     夏から秋に移るころ
     日ごとにセミの声 
     子どもの声が枯れていく
     セミは落ち葉のように地に落ち
     子どもの顔から笑顔が消えて
     秋のふところ深くへ入ってゆく

 

            「貧して得する」
     あれもこれも の時代は去った
     あれかこれか の時代だ

 

     あれもこれも では
     満足は得られない
     あれかこれか だと

  

    ありがたい
     ものを見る目ができてくる



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ダルマさん・2

                          照道(1884〜1959)画

 

 達磨画は、約80年の歳月を経て、渋みが加わりました。墨は沈み、紙は枯れて紅葉し、はるか幽玄の域にあって、なおも達磨の眼光が見る者の心にせまります。達磨大師九年の修行が成就した、悟入の一瞬、閃光でしょうか。

 石田茂作博士も絶賛。(元・奈良国立博物館館長・文化功労者)

 

 達磨画:色紙(タテ243mm×ヨコ273mm) カラー印刷・表装仕上げ。価格:500円(税込み)

  お渡し所:J-ダーツ倶楽部(喫茶店) 住所:西宮市鳴尾町3-3-8 電話:0798-44-6315

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                  だんご節

 

                  「朝の惨事」

           朝 友人を訪ねると
           布団の上にあぐらをかいて ポカンと窓を見ていた
           「どうした?」と聞くと
           「夜 逃げられた」と 観念したように言う
           「子どもは?」
           「連れてった」と 肩をおとしてる

           「荷物は?」と聞くと 布団も枕もあると言う 
           「そか さがしてみよ」
           二人で町内をまわってみたが 見つからない・・・

 

                  「勘違い」

           私有地というのは勘違い

           土地は国からの借り物
           その証拠に
           土地を買うときにかかる印紙代から不動産収得税
           貰ったときにかかる相続税や贈与税
           もち続けるためにかかる固定資産税や住民税
           ・・・

           しかし 食品が勘違いではたまらない

 

                  「人」

           学をかざすと  鼻につく
           才をほこると  イヤになる
           私事をかたると  眠くなる
           香る品性ほど  いいものはない

 

                 「これは名案!」
           ペット購入税をつくる
           ドカンとかければ
           安易にペットを買う人が減るだろう
           保護されている動物の里親が増えるだろう
           捨てイヌ 捨てネコ フンの不始末 いのちの軽視

         外来種の放棄  などなどが減る
           これは名案! 自画自賛

 

                 「終わりとはじめと」

           具象より抽象へ
           抽象より模様へ
           模様よりシンボルへ
           シンボルより母音へ
           母音より・・・とさかのぼる

           母音の源はなに?

 

          「あーあーあー」と泣く赤ちゃんの声
           丸いからだから五体がのびて
           人らしく歩きはじめ
           幼児から少年少女へ
           青年 壮年 老年へ・・・と下る

           死の後はなに?

 

         「進化」

           未来人には男と女の別がない
           人間の片方が男 もう片方が女
           つまり ミミズのように両性具有なのだ

 

           まことに 心おだやかに暮らせる
           恋愛という手数がいらない
           むやみに徘徊する必要がない
           夫婦は一生 顔あわせないですむ

 

           もちろん 夫婦げんかはするけれども
           背中あわせなので サラを飛ばすほど
           ヤカンを投げるほど バクハツしない

 

           問題なのは離婚 再婚だ
           なんとしても別れるとなれば
           どちらかが どちらかを
           背負っていかなければならない

 

           そんな未来を望みますか?

 

         「死」

      死が怖くなったら
      大きなものに抱かれよう
      とにかく 巨大なものがいい
      それが 大きくあればあるほど
      自分が小さくなる
      小さくなればなるほど
      自愛に値(あたい)しないものと思える
      融けてなくなる
     
      途方もなく大きなもの 

      心より信じ 敬い 身をおまかせできるもの

 

         「お迎え」

           死の迎えが来たら?
           留守 と言え
           どこへ行ったか と問うたら?
           病院か薬屋 と言え
           今度いつ来たらいいか と問うたら?
           当分もどらん と言え
           居座る と言えば?
           家がせまい と言え
           それでも帰らなんだら?
      保険屋を呼べ

 

         「背中」

      他人の背中はよーく見える

      自分の背中は見えないが 他人はよーく見てる

      偽らない背中は第二の顔だ

 

         「真夏の妄想」

     「もう ガマンならん!」
        床の日本刀を持ち出して 仁王立ち
        「ぶった斬ってやる! 」と勇ましく
        刀を上段にかまえ
        「ヤーッ」と暖気を真っ二つ
        たちまち涼風吹き込み
        庭前のもみじ紅葉して
        天下 秋となる・・・
       「おとーちゃん その包丁といどいてんか」

          と山の神。



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久々の軽妙で辛辣でシリアスなだんごさん節です。

[ 明日香 亮 ] 2014/08/22 17:05:03 [ 削除 ] [ 通報 ]

あはははは、ありがとうございます。ご覧いただいてました。「おまえは真面目なんかふざけてんのか、どっちや?」と言われます。本人は分裂ぎみです。

[ だんご ] 2014/08/22 17:32:32 [ 削除 ] [ 通報 ]

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