阪急沿線文学散歩

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生田神社のホタルの夕べが村上春樹の『蛍』にまでつながっていたとは!

 6月10日生田神社でホタルの夕べが開催され、生田の森を守る市民の会の冨金原伸吾氏(神戸東洋医学センター会長)の紹介で見に行かせていただきました。


 冨金原氏や樹木医の山本健氏が中心となって‘生田の森に蛍をとばそう‘とのプロジェクトを発足させ、樹齢500年の楠木の神木などが茂る生田の森の池を綺麗にし、粘土で50m の川をつくり、2012年から近隣の小学生らが毎年ホタルの幼虫を放しはじめたそうです。

生田神社会館には、足立巻一作『アルカッシャの森』が掲げられていました。

 残念ながらまだホタルが自然生息するには至っておりませんが、7時半には成虫が生田の森に放たれ、川沿いに幻想的な風景が出現しました。

写真の腕が悪くそれをお伝えできないのが残念です。


 ホタルの夕べ鑑賞の後は、居酒屋「飲de安」へ。
そこへ仕事を終えた冨金原会長と作曲家・音楽プロデューサーの小野瀬晃一氏が合流。

意外な話が飛び出しました。

 生田の森にホタルを飛ばそうと言い出したのは小野瀬氏で、大阪の藤田美術館の向かいにある太閤園にホタルを生息させる方法を冨金原氏が調べに行って、それを実現させたとのこと。
 さらに驚いたのは、小野瀬氏の発想の原点は、40年以上前の武蔵野音大の学生のとき、同じ藤田観光の椿山荘で先輩が部長をしており、蛍を放つことを提案し、それが実現したことにあるとのお話でした。

 この椿山荘のホタルは、村上春樹の短編集『めくらやなぎと眠る女』に収められた『蛍』に登場しています。
和敬塾にいたころの話です。
<その月の終わりに、僕の同居人がインスタント・コーヒーの瓶に入れた蛍をくれた。瓶の中には蛍が一匹と草の葉と水が少し入っていた。ふたには細かい空気穴が幾つか開いていた。あたりはまだ明るかったので、それはただの水辺の黒い虫にしか見えなかった。しかしよく見ると、たしかにそれは蛍だった。蛍はつるつるとしたガラスの壁をよじのぼろうとしてはそのたびに下に滑り落ちていた。そんなに間近に蛍をみたのは久し振りだった。
「庭にいたんだよ。近くのホテルが客寄せに放したのがこちらに紛れ込んできたんだね」と彼はボストン・バッグに衣類やノートを詰め込みながら言った。>

まさか、生田の森のホタルが村上春樹の『蛍』にまでつながるとは思いもよりませんでした。



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ある人のプロフィール欄に、ブログ「阪急沿線文学散歩」で発信中、と書いてありました。
ある人 = seitaroさん という等式が成立しました。

[ 西野宮子 ] 2016/06/14 16:09:59 [ 削除 ] [ 通報 ]

最近はバレバレになってしまいました。4月からはフリーになったので、そろそろカミングアウトです。でも西野さんいついては、どんな方か、まだ想像がつきません。

[ seitaro ] 2016/06/14 17:08:41 [ 削除 ] [ 通報 ]

実は、ある人 = seitaroさん = 某地域ブログのブロガーさん、という等式も成立しています。
この事実を知ったとき、驚きました。

[ 西野宮子 ] 2016/06/14 21:53:27 [ 削除 ] [ 通報 ]

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村上春樹原作の映画『風の歌に聴け』に登場する神戸の街

 原作では芦屋川沿いにあると思われる「ジェイズ・バー」ですが、映画で撮影に使われたのは、三宮のバー「HALF TIME」。

バーテンのジェイを演ずるのは坂田明、僕は小林薫ですが、どことなく村上春樹に似ていませんか。


<喉の乾きのためだろう、僕が目覚めたのは朝の6時前だった。他人の家で目覚めると、いつも別の体に別の魂をむりやり詰めこまれてしまったような感じがする。やっとの思いで狭いベッドから立ちあがり、ドアの横にある簡単な流し台で馬のように水を何杯か続けざまに飲んでからベッドに戻った。開け放した窓からはほんのわずかに海が見える。>

と、原作では、彼女のベッドのある部屋からわずかに海が見えるのですが、映画では部屋から見えるのは北野町のシュウエケ邸でした。



エンドロールを見ていると、三宮のキングスアームスも登場したようです。


キングスアームスは1959年版映画「細雪」にも登場していましたが、再度「風の歌を聴け」を見直すと、僕と彼女が食事をするレストランがキングス・アームスでした。


 映画の途中で、卒業アルバムの写真が登場しましたが、この写真は神戸高校時代のの村上春樹が写っている写真ではないでしょうか。



小説の最後では、次のように僕が夜行バスで帰る場面があります。
<僕は夜行バスの切符を買い、待合所のベンチに座ってずっと街の灯を眺めていた。夜が更けるにつれて灯は消え始め、最後には街灯とネオンの灯だけが残った。遠い汽笛が徴かな海風を運んでくる。>


当時の三宮駅とバス停のシーンがありました。


 監督の大森一樹は村上春樹と同じ芦屋市の出身で、かつ芦屋市立精道中学校の後輩に当たるそうで、映画では懐かしい阪神間のシーンがふんだんに使われていました。



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村上春樹 | コメント( 4 ) | トラックバック( 0)

おはようございます。
つぎの日曜日24日、芦屋ルナ・ホールで1959年版の大映作品『細雪』が上映されるので、しっかり見逃さないようにします。
大きなスクリーンでみせてもらうのは、たぶん初めてです。
4姉妹は、京マチ子、山本富士子、轟夕起子、叶順子なんですね。

[ 373 ] 2016/04/20 7:51:10 [ 削除 ] [ 通報 ]

DVDは購入したのですが、私も大きな画面では見れていません。こほろぎ橋など夙川のシーンがたくさんでてきます。楽しみですね。

[ seitaro ] 2016/04/20 9:22:39 [ 削除 ] [ 通報 ]

seitaroさん、はじめまして。
春樹さんの「風の歌を聴け」が大好きで、もう100回以上読んでいます。
心が疲れると読みたくなるのでいつも枕元に置いてます。
今回の記事がとても嬉しくて思わずコメントしてしまいました。
ありがとうございました。

[ ぷりんまろ ] 2016/04/20 20:09:03 [ 削除 ] [ 通報 ]

ぷりんまろさん。いつも可愛い写真を拝見しています。100回以上とは驚きました。小川洋子さんも春樹ファンだったはずですが、それ以上かも。よろしくお願いします。

[ seitaro ] 2016/04/20 20:49:24 [ 削除 ] [ 通報 ]

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村上春樹原作の映画「風の歌を聴け」に登場した芦屋の風景

 村上春樹が育った芦屋と思われる街の光景が小説『風の歌に聴け』では次のように描かれています。


<僕は街の中をゆっくりと車で回ってみた。海から山に向かって伸びた惨めなほど細長い街だ。川とテニス・コート、ゴルフ・コース、ずらりと並んだ広い屋敷、壁そして壁、幾つかの小奇麗なレストラン、ブティック、古い図書館、月見草の茂った野原、猿の檻のある公園、街はいつも同じだった。>




ゴルフ・コースは思い当たりませんが、それ以外はぴったり芦屋の街並です。

<僕は山の手特有の曲りくねった道をしばらく回ってから、川に沿って海に下り、川口近くで車を下りて川で足を冷やした。テニス・コートではよく日焼けした女の子が二人、白い帽子をかぶりサングラスをかけたままボールを打ち合っていた。日差しは午後になって急激に強まり、ラケットを振るたびに彼女たちの汗はコートに飛び散った。>

映画でも上のように芦屋公園テニスコートが登場していました。

小説では山の手のホテルのプールの様子が描かれています。
<翌日、僕は鼠を誘って山の手にあるホテルのプールにでかけた。夏も終りかけていたし、交通の不便なせいもあって、プールには10人ほどの客しかいなかった。そしてその半分は泳ぎよりは日光浴に夢中になっているアメリカ人の泊り客だった。旧華族の別邸を改築したホテルには芝生を敷きつめた立派な庭があり、プールと母屋を隔てているバラの垣根つたいに小高くなった丘に上ると、眼下に海と港と街がくっきりと見下ろせた。僕と鼠は25メートル・プールを競争して何度か往復してからデッキ・チェアに並んで座り、冷たいコーラを飲んだ。僕が呼吸を撃見てから煙草を一服する間、鼠はたった一人で気持ち良さそうに泳ぎ続けているアメリカ人の少女をぽんやりと眺めていた。>

映画で撮影に使われたプールは芦屋の朝日ヶ丘公園市民プールでした。


そして朝日ヶ丘町にあるマンション芦屋サニーヒルも登場していました。



映画では震災前の芦屋の懐かしい風景が登場していました。



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原作にはなかった映画『風の歌に聴け』の西宮のシーン

 1981年に大森一樹の監督で映画化された村上春樹原作『風の歌を聴け』には、まだまだ西宮市内のロケシーンが登場します。
原作にはありませんが、僕と鼠が喫茶店で話しているときに、店の前で女子学生が乗るフォルクスワーゲンが人身事故を起こすシーンです。

関西学院大学の正門前の学園花通りと名付けられた道です。

その女子学生の気を惹くため、当たりやの練習をするシーン。

映画では大学のグランドと説明されていますが、西宮の中央運動公園。


市立中央体育館の建物が見えていました。


神戸女学院も僕の彼女が通った大学として登場します。


更に鼠が作った映画のシーンには、武庫川縁が登場。


かなり荒れた状態の甲子園ホテルも一瞬でてきました。


芦屋や神戸のロケシーンは次回に。


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笹舟倶楽部でご近所のお年寄りと一緒に観たことがあります、クリスボン行ったことや鼠が穴掘るシーンでの整備前の甲子園ホテルの話をお聞きしました。

[ 笹舟倶楽部 ] 2016/04/12 9:26:56 [ 削除 ] [ 通報 ]

30年以上も前の風景で、懐かしく見ました。

[ seitaro ] 2016/04/12 10:07:21 [ 削除 ] [ 通報 ]

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村上春樹原作の映画「風の歌を聴け」に懐かしい西宮の風景

 1981年に大森一樹監督で映画化された「風の歌を聴け」をTUTAYAでみつけ、初めて見ましたが、懐かしい西宮の風景が随所に出てきましたのでご紹介させていただきます。


原作で描かれた風景は明らかに芦屋ですが、映画では西宮が選ばれています。

 主人公の僕と鼠が初めて出会い、泥酔して黒塗りのフィアット600で、猿の檻の公園に突っ込んでひっくり返る場面について、小川洋子さんは次のように述べています。
<久しぶりに村上春樹の『風の歌を聴け』(講談社)を読み返した。大学時代。冒頭の一ページを暗礁できるくらい愛読していたにもかかわらず、いくつか記憶違いをしているのに気づいた。主人公、僕の専攻は文学ではなく生物学で、僕と鼠の乗った外車が猿のいる公園へ突っ込むのは、クライマックスではなく、二人の出会いの場面だった。>

 車が突っ込んだのは原作では芦屋市立図書館打出分室の隣の打出公園なのですが、映画ではこのシーンは、阪急西宮球場の前で撮影されていました。

西宮球場の中で、僕と鼠が話すシーンもありました。

この場所が現在の阪急西宮ガーデンズになったと知っている人も少なくなってきました。


 次に登場したのが国道2号線と建石筋の交差点付近にあったクリスボン。

原作にでてくる鼠の車は黒塗りのフィアットでしたが、映画では中央に映っている赤色のフィアットでした。

撮影時には既に閉鎖されていたようですが、ここも中に入って僕と鼠が話す場面がありました。

まだまだ懐かしい西宮のシーンが出てきますので、もう少し紹介を続けます。


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門戸駅前の「じゅとう屋」で酒飲みながらワイワイ観ようという計画が進行中です。

[ 笹舟倶楽部 ] 2016/04/12 9:22:43 [ 削除 ] [ 通報 ]

計画決まったら教えてください。参加させていただけたらと思います。

[ seitaro ] 2016/04/12 10:05:57 [ 削除 ] [ 通報 ]

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阪急沿線の街にゆかりのある小説や随筆、アニメの舞台を訪ね、当時の景色や登場人物に思いを馳せるセンチメンタル散歩です。震災以降、街並みは大きく変わりましたが、歴史ある美しい景観を守る一助になればと思っています。

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