阪急沿線文学散歩

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高殿円『上流階級U』に描かれた西宮浜、芦屋浜

 高殿円『上流階級』の富久丸百貨店外商部員鮫島静緒の顧客の一人に尼崎・園田の豪邸に住む秋吉太一郎が登場します。かつて昭和四十年代に中東で活躍した大企業の石油マンで、現在は老人ホームや不動産業を経営しています。

「富久丸百貨店外商部U」では秋吉が西宮浜に保有しているマンションの一室で火事が発生し、その後マンションの退去者が続き、未だ四室は空き部屋のままです。

(写真はパノラマビューで撮影した西宮浜)

 さてその空き部屋を借りればいいじゃないと勧められた静緒ですが。
<「そうだけど…。でもさすがに浜はなあ」西宮と芦屋には埋め立てて造られた島があり、そこは西宮浜、芦屋浜と呼ばれリッチな人々のセカンドハウスとしても人気だった。美しく整えられた住宅地に青い海、ジェットスキーやヨットクルージングを楽しむ人のためのボートもあり、休日はマリーンスポーツを楽しみたい人々が集まってくる。ロケーションも抜群によく環境も整備されているが、いかんせん駅から遠い。車を何台も足代わりに持つ人々のための別荘地なのだ。>
 たしかに車がないと不便なのですが、ロケーションは抜群。
機会あって、芦屋浜の建物のベランダから芦屋浜、西宮浜の景色を堪能することができました。

左下に見えているのが、芦屋マリーナ。右下の建物はイタリアンのマレロッソ。中央に見えているのは、結婚式場のブリリアント・ザ・シーサイド芦屋ですが、突然閉業してしまったようです。やはり、交通の便がたたったのでしょうか。

夙川河口を見てみました。手前の道路は、阪神高速湾岸線。写真中央のやや右寄りに夙川河口が見えています。その左の白い建物が「火垂るの墓」と「ノルウエイの森」に登場する回生病院。更に左のマンションに故小田実が住んでいました。左上に甲山が見えています。

左に見える白い大きな建物は、2018年2月開業予定の完全会員制リゾートホテル「芦屋ベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾート」。さすが、セレブリティの憧憬を集めるという芦屋です。

さて上の写真が西宮浜と新西宮ヨットハーバー。ここに『上流階級』の秋吉が保有するマンションが設定されています。高殿円さんはこのあたりも自転車で走りまわって取材されたようです。




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高殿円さんは歴女でした!(西宮文学案内秋季講座)

 今年の西宮文学案内秋季講座の最終回、講師は武庫川女子大出身でTVドラマにもなった小説『上流階級』や『トッカン -特別国税徴収官-』の作者、高殿円さん。

 
 4年前まで西宮市に住まれていたそうで、近くのケーキ屋ボルドーにもよく通っていたとのこと。

 
 7年前のトッカンのTVドラマ化ではボルドーのシュークリームを撮影現場に差し入れしたので、間違いなく井上真央ちゃんも食べているなど、西宮アルアルの話題から始まり、作家として生計を立てることの難しさなど多岐にわたる興味深いお話をお聴きしました。

 
 今回の講演を聞いて、感じたのは高殿円さんは歴女であるということです。
歴史小説を書きたくても、ヒットに結び付けるは難しくて、出版元がなかなか乗ってくれないそうですが、頼み込んで出版したのが、「剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎」次いで「主君 井伊の赤鬼・直政伝」。

 ところがタイミングよく、NHK大河ドラマで「おんな城主 直虎」が放映されたものですから、タナからボタ餅がいくつも降ってきたというくらいフォローの風が吹き、予想に反して販売部数が大きく伸びたそうです。昨年は浜松に講演会に4回も呼ばれたとのこと。

 しかし、高殿さんが一番書きたいのは、地元出身のお殿様の物語。小説にできるような立派な城主はいないかと会場にも聞かれていましたが、一人の方が荒木 村重を推奨されていました。
 大河ドラマの影響は想像以上なので、地元を活性化するためにも阪神間のお殿様の物語を書きたかったそうですが、残念ながらモデルとなる殿様がみつからず、次に東京に勝てる素材を探して思いついたのが、芦屋のセレブな街と三越なにするものぞの大丸。

 それらをモデルとして『上流階級』を書かれたそうで、取材には西宮から自転車で何度も芦屋の街を巡ったそうです。
 確かに大大阪時代から育まれてきた関西のセレブ文化ですし、東京の人も芦屋には興味を持ってくれそうです。

 その後、楽しみなお話を紹介していただきました。
大丸心斎橋店の建替え工事のように、ヨーロッパなら確実に保存すると思われるような昔の素晴らしい建築物が保存されず次々と失われていくことから、エンタテインメントで何か力になれないかと思いつかれたのが、母校の校舎としても使われている旧甲子園ホテルの物語。来年からオール読物に連載されるそうです。

 高殿円さんが最も興味を持たれたのが女中部屋の存在。
実在したという、甲子園ホテルにずっと住んでいたというお坊ちゃま。
お見合いの場として使われた甲子園ホテル。身分違いの恋愛、不倫など含めた人生模様、人間模様を3時代に分けて描きたいとお話しされていました。

 文学好き、建築好きの西宮市民にとっては大変期待できるお話でした。そして高殿円さんは関西文化を引っ張っていくような、挑戦的でバイタリティ溢れる女性でした。



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高殿円『上流階級』富久丸百貨店外商部Uに描かれた芦屋川沿いの風景

 高殿円『上流階級』の主人公は老舗デパート、富久丸百貨店芦屋川店(大丸芦屋店がモデル?)の外商部に突然異動となった37歳の女性、鮫島静緒。

 第1作はフジテレビ系で竹内結子が主演するドラマにまでなった傑作でした。

 そのシリーズ第2作は、鮫島静緒が外商になって1年後を描いた作品で、仕事一筋に生きる静緒と、上流階級に生まれながら性的マイノリティーであるがゆえの生きづらさを持つ桝家の物語。ベールに覆われた上流階級の世界の様子が描かれ興味を引きます。

 もちろん静緒の顧客の多くが芦屋の住民ですが、小説の中で芦屋川沿いの街の風景が、次のように描かれています。
<昔から芦屋でお屋敷と言えば平田町と相場が決まっていて、今も芦屋川沿いにとんでもない敷地のお屋敷がずらりと建ち並ぶ。>
平田町は田中康夫が短編集『昔みたい』に「芦屋市平田町」と題した短編を収めるくらいハイソな街。
芦屋川沿いの洋館として最も有名だったのは、旧田中岩吉邸。

大正時代の芦屋川と旧田中岩吉邸の写真が、月刊「神戸っ子」に掲載されていました。手前の橋がぬえ塚橋で、この後川沿いのエリアにお屋敷が次々と建てられたようです。

芦屋のシンボルとも言われた旧田中岩吉邸も残念ながら、数年前取り壊され、マンションに変わってしまいました。

上の写真は更地となった当時の写真。(中央のグリーンの空き地)

 戦災や震災にも耐え、現在も平田町に残された歴史ある洋館といえば、高浜虚子のお孫さんの住む稲畑邸くらいでしょうか。
<あまり知られてはいないが、芦屋には領事館や大使公館もいくつかあり、そのせいか外国人の姿も多い。山側にある有名なフランク・ロイド・ライトが建てた洋館の上はネーデルランド公館で、東にベラルーシ領事館、コートジボワール領事館、南へ下がるとギリシャ領事館がある。>

山側にある有名なフランク・ロイド・ライトが建てた洋館とは、皆様良くご存知のヨドコウ迎賓館ですが、現在は改修工事中です。

<今はレストランになっている旧逓信省の建物や芦屋仏教会館など、芦屋川の川沿いはただ歩いているだけで楽しいスポットだ。>


旧逓信省の建物を利用したレストラン芦屋モノリスです。

 芦屋仏教会館も阪神間モダニズムを象徴する建物と言っていいでしょう。
 小川洋子さんも芦屋に初めて来て、まるで南仏のような景色と言った芦屋川沿いの街並みは、書かれているとおり、歩いているだけで楽しめます。



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 古い建物壊さないで残して欲しいですが 維持するのは大変でしょうね  

[ モンセ分店薬局 薬剤師徒然日記 ] 2017/11/02 8:48:07 [ 削除 ] [ 通報 ]

個人では難しいと思うので、公的なサポートも必要ではないでしょうか。神戸や横浜の異人館などは観光地としてうまく残されたと思いますが、夙川にあったヴォーリズ住宅が今や殆ど残っていないのは残念です。

[ seitaro ] 2017/11/02 10:51:50 [ 削除 ] [ 通報 ]

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西宮文学案内秋季講演会で11月に高殿円さんの講演決定

 竹内結子主演のフジテレビのドラマにもなった芦屋を舞台とした高殿円さんの『上流階級富久丸百貨店外商部』は以前、私のブログでも紹介させていただきました。

http://nishinomiya.areablog.jp/blog/1000061501/p11571913c.html

また彼女の『マル合の下僕』も香櫨園や夙川を舞台とした面白い小説です。
http://nishinomiya.areablog.jp/blog/1000061501/p11567774c.html

その武庫川女子大学文学部卒で新進気鋭の人気作家、高殿円さんが西宮文学案内秋季講座で11月に講演されます。

申し込みは8月15日までです。
今から楽しみにしています。



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阪神間のセレブな生活を垣間見る高殿円の『上流階級 富久丸百貨店外商部』

 テレビドラマにまでなった高殿円『上流階級 富久丸百貨店外商部』。


 バイトからのたたき上げで、契約社員から晴れて富久丸百貨店の正社員になった30代半ばの鮫島静緒は、突然百貨店の年商の約3割を稼ぐ外商部へ異動になります。芦屋の高級住宅街に車を走らせ、宝飾品や化粧品から結婚式の引き出物の手配まで、お得意様のあらゆる要望に応える外商の姿がリアルに描かれています。
 主人公鮫島静緒の顧客の様子は、あたかも「阪神間上流階級あるある」話です。

 訪問先の場所だけでも紹介してみましょう。
最初に登場するのは、西日本有数のブルジョア街として名高い神戸・御影の地主の倉橋家。
<美しい塀がある。築半世紀は経っているであろう漆喰の塗られた外周の壁。下方は貴重な小松石を贅沢に積んだクラシックな造り。瓦は葺き替えられてはいるが本瓦葺きの屋根というのに変わりはない。>
 阪急御影駅を降りると山崎豊子『華麗なる一族』のロケにも使われた旧大林義雄邸の塀、


旧乾邸の塀、


蘇州園(旧弘世助三郎邸)のれんが塀など、

それぞれ長く見事な塀が続きますが、ここに描かれた白い漆喰の塀は見つけられませんでした。

 次はやはり芦屋の高級住宅地六麓荘。

<六麓荘は、日本でも名のしれた高級住宅地である。日本広しといえども古い時代から景観を損ねるという理由だけで、住人が私費を投じて電柱をなくした街はほかにない。ここでは土地は百二十一坪以下に分筆できず、それだけの固定資産税と相続税を払い続けることができる者のみが居住を許されている。その六麓荘に住み続けれ前島家は、一族全員が有名なファッションデザイナーだ。>

 芦屋では他に西山手町の億ションに住む謎の富豪美女美谷朱里が登場します。

 しかし、実際には芦屋市には山手町は存在するのですが、「西山手町」は存在しません。
どうも山手町の西にある山芦屋町あたりを想定したようです。

 お仕事で外国に住まれることになったお客から住んでもらえないかと頼まれ、静緒が住むことになった想像を絶するほど豪奢な東芦屋町のマンションも登場します。
<芦屋の東芦屋町といえば、阪急芦屋川より北の芦屋の中でも一等地と呼ばれている場所だ。六麓荘など駅に向かうのに車で十分以上走らなければならない場所は別として、この場所時は駅から徒歩五分ほど。坂の上でも歩いて十五分ほどという好立地なのである。たしかに管理費だけでも十万以上もするマンションが林立している場所である。>

マンションの名はフランス語で気品という意味の
L’ Allure。
<プロヴァンス風の大きな門をくぐり、テラコッタタイルを踏んで少し歩くと、ようやく建物が見えてくる。ここにたどり着くまで二回セキュリティのためにキーが必要だ。
自動扉が開くと、まるでホテルのロビーのように広々とした空間があって、すぐに食器を洗うカチャカチャという音が耳に入った。なんとカフェテリアが営業している。中央に大きな天球儀を抱いた豪奢なシャンデリアが、ただの人工の明かりを無数の光の雨に変えている。覚悟はしていたが、ここは豪華すぎる。さすが管理費十万円のマンション様だ。>

海洋町にあるザ・レジデンス芦屋のようなイメージでしょうか。

尼崎の豪邸も登場します。

<尼崎・園田に住む秋吉太一郎はもう長いこと富久丸の外商を利用しているお客様で、このあたりの地主であり、現在は老人ホームや不動産業を経営している。かつて昭和四十年代に中東で活躍した大企業の石油マンだ。>

 もちろん西宮も登場します。タイで高級外車を扱うディーラーの会社を経営しているタイ人のお客さん、愛称「ベンツさん」の住む家です。
<西宮のヨットハーバー前に百坪以上ある邸宅を構え、一年中ウィンドサーフィンとヨットに明けくれている。海を愛する人間が彼のボートに集まりしょっちゅうパーティをするので、あおのたびに静緒は出かけて行って世話をする。一番しんどかったのは毎週のように行われる花火大会のシーズンで、ボートの上から花火をたのしみたいというベンツ氏の要望を叶えるため、西宮の警察署に何度も問い合わせてボートでどれくらいまで近づけるかを確認した。おかげで静緒には夏はなかった。>

新西宮ヨットハーバーだと思うのですが、このあたりには一戸建ての豪邸はありません。
しかし豪華な組み合わせです。

『上流階級 富久丸百貨店外商部』の最後は、
<ここは私が愛した百貨店。夢の宝石箱。午前十字富久丸百貨店芦屋川店、開店。>
で終わりますが、お客様の描写の方も夢の宝石箱をひっくりかえしたような上流階級の人達ばかりでした。しばらく現実の世界を離れて楽しめました。 



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夙川公園が登場する高殿円さんの『マル合の下僕』

 夙川公園を舞台にした文学作品を捜して、久々に西宮文学回廊を見ると、新しい作家、作品が増えていました。
http://nishinomiya.jp/bungaku/

その中で知らなかった作家が高殿円さん。
<1976年神戸市生まれで、武庫川女子大学文学部卒業。 一般文芸、ライトノベル、マンガ原作などを中心に、多方面で活躍するマルチ作家。完成度の高い緻密な構成の作風は老若男女を問わない幅広いファン層に支持されている。>と紹介されています。

 彼女の作品の中で、夙川公園が登場する小説が、『マル合の下僕』です。

(上の写真は高殿円さんのTwitterから拝借)

 新潮社からは次のように説明されていますが、西宮が舞台の小説でもあり、はらはらしながら最後まで読ませていただきました。
<マル合――それは、論文指導ができる教員。関西最難関のK大で出世ルートを歩むはずだった俺は、学内派閥を読み間違え私大に就職。少ない月収を死守しながら、姉が育児放棄した甥っ子も養っている。そんなある日、大切な授業を奪いかねない強力なライバル出現との情報が……。象牙の塔に住まう非正規雇用男子の痛快お仕事小説。>

 主人公の瓶子貴宣は、香櫨園女子大学・環境学部総合文化学科の非常勤講師。
<まだ出来て十年という新しい学科だが、香櫨園女子大自体は、戦前に創立された歴史のある学校だ。>と説明され、
さらに、
<図書館が混んできたので、さっさと荷物を片付けて大学を後にした。帰宅ルートである国道四三号線は、すぐ上を阪神高速神戸線が撮っていることで日陰になり、雲からの風もあってこの時期はものすごく寒い。>などと書かれています。

どうも国道43号線沿いにある高殿円さんご出身の武庫川女子大をモデルにしたようです。

 瓶子は年末の学会での発表前に風邪をこじらせ、肺炎を併発し県立西宮病院に担ぎ込まれ、退院できたのは大晦日の午後。

<県立西宮病院から歩いて我が家へ向かった。途中阪神西宮の駅では、すっかりクリスマス色が払拭されて、お正月を迎えるべく金と赤とのありがたい感じのディスプレイに一変していた。>


 家を出てしまった甥の誉と、夙川の豪邸に住む誉のガールフレンドの実加ちゃんが夙川公園で会うシーンが描かれていました。

<ちょうど香櫨園の北側、夙川沿いに公園が続いている。ここからは実加ちゃんの家も近い。春になったら夙川は山の方から海側まで一気に満開の桜並木に包まれる。毎年お花見客でごったがえす地元でも人気の公園には、まだ気温が低いせいか子供を遊ばせる親の姿もない。自転車を止めてゆっくりと歩いていく。外灯の下のベンチに小学生らしき男女が座っていた。>

 外灯の下のベンチとは『長門有希ちゃんの消失』にも出て来たベンチでしょうか。

 誉を家に連れて帰ろうと瓶子が香櫨園駅まで追いかけるシーンです。
<子供の足だと侮っていたのになかなか距離は縮まらず、どんどん離される一方だった。それでも夙川のちょうど真上にある香櫨園の駅に来たときは、まだ捕まえられると信じていた。改札をくぐったばかりの誉に飛びかかって止めたかったが、あいにくと切符がない。>

 この後、大阪行きと神戸行きのホームに別れてしまい、叫びながら離れ離れになるシーンが続きます。

私がこれまで調べた限りでは、竣工80周年を迎える夙川公園が描かれた最新の小説は、この『マル合の下僕』でした。


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読みました。面白かったです。
ご紹介くださりありがとうございました。

[ 西野宮子 ] 2017/04/14 11:51:00 [ 削除 ] [ 通報 ]

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阪急沿線の街にゆかりのある小説や随筆、アニメの舞台を訪ね、当時の景色や登場人物に思いを馳せるセンチメンタル散歩です。震災以降、街並みは大きく変わりましたが、歴史ある美しい景観を守る一助になればと思っています。

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