阪急沿線文学散歩

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「西宮酒ぐらルネッサンス」へ新酒番船パレードを見に

 多くの西宮ブロガーの皆様が行かれ、既に記事にされている「酒ぐらルネッサンス」。
司馬遼太郎『菜の花の沖』を読んで、新酒番船のご紹介をしていましたら、「酒ぐらルネサンス」で新酒番船パレードが行われることを知り、私もどんなものかと出かけました。

 拝殿前では浜村淳さんを迎えてのオープニングセレモニーの真っ最中。

参拝の後は、早速試飲用プラコップを貰って、その奥に開設された「味わい酒ぐらひろば」の長い行列に並んで、充分日本酒の試飲をさせていただきました。


 それでもまだパレードまで時間があり、神社の前の「だしの店 つみ木」で、遅い昼食を取り休憩です。

 

 その後、パレード開始まで中央商店街をうろうろ。

佐藤愛子さんも甲南女学校からの帰りに食べたという「ゑびす焼き」、久々に食べさせていただきました。

 

 新酒番船については、これまでご紹介したように吉井良秀『老の思ひ出』、司馬遼太郎『菜の花の沖』に述べられていますが、今回は秋吉好著『天保新酒番船』から紹介いたしましょう。


<新酒番船をむかえた浜は、前夜から赤々と篝火がたかれ、十日戎のような賑わいを見せていた。西宮港から今津港までの浜辺には、大勢の見物人がつめかけ、二月二十日の卯の刻(午前六時)の出発を待った。海上でも、旗や幟や吹き流しを立てた応援の伝馬船や屋形船がひしめき、沖では帆をおろした千四百石から二千石積みの樽廻船が、暗い海のなかですべての準備をおわり、満を持しての出航にのぞんでいる。>
現代のスポーツならば、差し詰め長距離ヨットレースでしょうか。

 江戸では、一番で着いた船の水主たちが、赤い半纏を着、「惣一番」ののぼりを立て、太鼓をたたいて下り酒問屋のある新川・新堀界隈を踊りながら練りまわったそうです。

 

いよいよ赤門から新酒番船パレードの出発です。


見送ったはずのパレードに、阪神西宮駅で再び遭遇。


新酒番船の説明の後、武庫川女子大ダンス部の皆様が、赤い半纏を身にまとって「そーれいっちゃ、やれいっちゃ」の掛け声で踊っていました。

 

 明治の初めの新酒番船を見送った後の、西宮での祝賀の様子は、吉井良秀『老の思ひ出』に述べられていました。
<此日船主の家にては祝賀を行うて、関係の人等集って華やかな友禅の襦袢や、羅紗、覆輪で、脊に大なる家の徽章を白く饅頭伏せて顯した法被を着込んで、百人内外が列を為し、鐘太鼓を鳴らして船名や船頭の名を唱え、何丸一じゃ、何某一じゃ、惣一番じゃと各高声に謳歌し、先ず神社に参拝し、市中を練った、>
現在の新酒番船パレードはこれを模したものなのでしょう。

 

さてもう一度司馬遼太郎『菜の花の沖』に戻りましょう。




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阪急沿線の街にゆかりのある小説や随筆、アニメの舞台を訪ね、当時の景色や登場人物に思いを馳せるセンチメンタル散歩です。震災以降、街並みは大きく変わりましたが、歴史ある美しい景観を守る一助になればと思っています。

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