阪急沿線文学散歩

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ひぐちともこさんの絵本『4こうねんのぼく』

 2017年のパボーニ・カレンダーの9月は絵本作家ひぐちともこさんの「来来世世」。

バスタブは海を意味しているそうです。


 彼女の執筆した絵本の一冊に『4こうねんのぼく』があります。

今年の7月にNHK「てれび絵本」でも清水圭さんの語りで紹介された作品です。

 小学校低学年の男の子とその弟、そしてお父さんの話で、
「せんせいあのな、ぼく ちゃんとしゅくだいやったんやで」という書き出しで始まります。

 星の観察が宿題に出されていたた主人公は、おとうさんの給料日の晩、家族で星を見に行きます。
 その日、先生から星の光が届くまでに実は、何年も時間がかかるのだと教えてもらった男の子は、そこでタイムマシーンのような発想がわくのです。

4光年離れた星に瞬間移動すれば、その星から地球を見ると4年前の地球が見えるというわけです。

 最後まで読んでいくと、底抜けに明るく見えるこの家族は、実は数年前にお母さんを失っているのだということがわかり、つぎのフレーズを読んでいると胸が熱くなります。
<ちきゅうの にっぽんの ぼくのいえをみたらな、そしたらな、きっとおかあちゃんがみえるな。おかあちゃんが、せんたくほしてるのが みえるんやな。おかあちゃんが、ごはんつくってるのが、みえるんやな>

 作者のひぐちともこさんにお話を伺うことができました。
この絵本は、ひぐちさんのお子さんが小学生の時、お母さんを亡くした友達がいて、どんな話をしてあげたらいいかと考えて書いた作品とのこと。そして、どうしても関西弁でしか伝えられなかったと、お話しされていました。
それにしても、面白い着想です。

父親が涙する絵本にランキングされているそうです。



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阪急沿線の街にゆかりのある小説や随筆、アニメの舞台を訪ね、当時の景色や登場人物に思いを馳せるセンチメンタル散歩です。震災以降、街並みは大きく変わりましたが、歴史ある美しい景観を守る一助になればと思っています。

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