阪急沿線文学散歩

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カトリック夙川教会の聖テレジア像と遠藤周作

 遠藤周作のキリスト教観について、我々俗人にも分かりやすいのは、「遠藤周作の世界―追悼保存版」で夫人の遠藤順子さんが語っている言葉でしょう。

<主人は外国へ参りまして、やはり日本のキリスト教はどうあるべきかということを非常に考えたのだと思いますし、それから小さい時分に洗礼を受けましてからも、どうも自分にはしっくりこない着物をいつまでも着せられているという感じでしたと思いますので、何とかこれを自分の身体にしっくり合うような和服仕立てに直したいということを、結局一生やっていたのじゃないかと思いますね。>

遠藤周作が小さい時分に洗礼を受けたのが、カトリック夙川教会でした。

<西洋の神様ってやはり罰する神様だったり、要するに父なる神様で、でも自分は母親べったりの人でしたからね、「ごめんなさい」と言ったら「いいよ」といって許してくれるような母なる神でないと、いわゆる罰する神というのは日本には根づかないのではないかというふうに思っていたみたいですね。>


 カトリック夙川教会のアルコーブに、これまであった十字架のキリスト像に代わり、聖テレジア像が置かれているのに気づいたのは5月のテレマン・アンサンブルのチャリティ・コンサートでのことでした。


 先日、雑誌の取材に同行して梅原神父さまから、聖テレジア像が移された経緯についてお聞きすることができました。

昭和7年の建堂当時は、「幼きイエズスの聖テレジア教会」と命名され、アルコーブには守護神の聖テレジア像が置かれていたとのことでした。

 約50年前の、世界公会議で定められた方針に従って、それまで置かれていた聖テレジア像を告解室の隣に移し、キリスト像が置かれたそうですが、近年になって、神父様と信者の皆様が再び夙川教会の守護神の聖テレジア像をアルコーブに戻すことを決められたとのこと。

勝手な想像でおそらく当たっていないのでしょうが、私には、あたかも遠藤周作のキリスト教観が具現化したもののように思えました。





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阪急沿線の街にゆかりのある小説や随筆、アニメの舞台を訪ね、当時の景色や登場人物に思いを馳せるセンチメンタル散歩です。震災以降、街並みは大きく変わりましたが、歴史ある美しい景観を守る一助になればと思っています。

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