阪急沿線文学散歩

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神戸女学院の雰囲気と設計思想を漂わせる豊郷小学校

 よみほっと日曜版名言巡礼 学び育む「白亜の殿堂」に掲載された写真。

 校舎は白亜の鉄筋コンクリート造りですが、一瞬、神戸女学院の中庭の風景かと思ってしまいました。講堂の窓から眺めた豊郷町立豊郷小学校旧庁舎の写真で、芝生の広場は神戸女学院のように校舎で囲まれた中庭ではなく、正面玄関の前庭です。

 旧校舎は深夜アニメ『けいおん!』(京都アニメーション制作)のモデルとされ、ファンが訪れる聖地にもなっています。

芝生の庭や、中心に置かれた噴水が上の写真の神戸女学院を思い起こさせるのですが、それもそのはず、設計はヴォーリズ建築事務所です。

 この建物は、伊藤忠兵衛商店専務で卒業生の古川鉄治郎氏が、地元に恩返しをしたいと当時の豊郷村予算の10倍以上の寄附により建造されたもの。欧米視察で、利益を社会に還元する企業文化に感銘を受けたことによるものだそうです。

TVなどでも紹介されていますが、階段の手すりに施された「ウサギとカメ」の彫刻にはイソップ童話に基づき、こつこつと努力して成功してほしいという、古川鉄治郎の願いがこめられたもの。

講堂は更に神戸女学院の講堂を思わせます。

大きな窓と舞台がよく見えるように緩やかな傾斜で後方を高くする配慮。

 華麗さはもちろん上の写真の神戸女学院講堂に及ばず、天井の照明も簡素になっていますが、その構造はそっくりです。

 岡田山の神戸女学院が完成したのは昭和8年、豊郷小学校旧校舎は昭和12年に建造されていますので、神戸女学院の設計思想が生かされたのでしょう。
今回の名言は、
「建築物の品格は、人間の人格の如く、その外装よりも寧ろ内容にある」というヴォーリズの信念でした。

斎藤ヨーコさんのイラストで、豊郷町の紹介がされていました。
近江八幡までは行ったことがあるのですが、少し足を延ばして訪ねたい場所です。



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阪急沿線の街にゆかりのある小説や随筆、アニメの舞台を訪ね、当時の景色や登場人物に思いを馳せるセンチメンタル散歩です。震災以降、街並みは大きく変わりましたが、歴史ある美しい景観を守る一助になればと思っています。

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