阪急沿線文学散歩

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田辺聖子『お目にかかれて満足です』の舞台となった異人館は?

 田辺聖子さんの『お目にかかれて満足です』の舞台となった洋館は東神戸という設定なのですが、やはり田辺さんが新婚時代に住まれていた諏訪山の異人館をモデルとしたそうです。


「すばる」平成17年1月号の小川洋子さんとの対談からです。
小川 それは結婚なさったころのお話ですよね。その新婚のころに住まわれていた異人館が、『お目にかかれて満足です』の舞台の洋館になっているんですか。
田辺 そうですね。畳などを敷いたりして日本風にアレンジして暮らしました。寝るところも、おっちゃんがベッドは嫌だというから、畳を敷いてもらったけど、客間は全部そのままで、鎧戸もそのまま。客間は鎧戸をあけると、窓が上、下にあるのね。そこも開けると、大阪湾が一望に見えて、きれいだった。>
 田辺聖子さんの年譜によると「昭和41年38歳の時、神戸市兵庫区の開業医師・川野純夫と結婚。住居は生田区諏訪山の異人館であったが、半ば別居婚、仕事場は尼崎にあった」
と書かれています。
 この異人館については月刊『神戸っ子』2014年7月号の出石アカルさんの「触媒のうた」に詳しく述べられており、「田辺聖子さんが描いた異人館のスケッチ画(宮崎翁蔵)」まで掲載されていました。

https://kobecco.hpg.co.jp/19197/

 更に、1968年2月12日号の「週刊文春」には、その異人館の写真が掲載されていました。

大きな異人館一軒に見えますが、左右一軒づつあり、右側が田辺さんの異人館です。

 この異人館が現在どうなっているだろうと、諏訪山を訪ねてみました。

諏訪山のあたりにもかなり異人館があったそうで、歩いてみるとその名残のレンガ塀がありました。

 まだ残っているとは思えませんでしたが、諏訪山の西側と書かれていましたので、諏訪神社の入り口から山の上を見ていると、それらしき場所を見つけました。

そうすると諏訪神社は『お目にかかれて満足です』の鷲ノ森神社のモデルのようです。

 思った場所が間違いないか坂を登ってみました。

「田辺さんの異人館に続く階段」という写真がありましたので、もし残っていればこの場所に違いないと、半信半疑で坂を登ってみました。


そうすると、昔の写真のままの階段が見つかったのです。

田辺さんの異人館があった場所はこの上に間違いありませんでした。

この附近からの景色です。大阪湾を一望できる素晴らしい景色が広がります。
それでは『お目にかかれて満足です』に描かれた風景に戻って対比してみましょう。




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田辺聖子 | コメント( 2 ) | トラックバック( 0)

田辺聖子さんが描かれた異人館のスケッチ画、今わたしの店に飾っています。『触媒のうた』のご褒美に宮崎翁から戴きました。

[ imamura ] 2018/01/12 21:57:11 [ 削除 ] [ 通報 ]

そうなんですか。しばらくお伺いしておりませんので、また見せてもらいに行きます。

[ seitaro ] 2018/01/14 16:45:22 [ 削除 ] [ 通報 ]

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阪急沿線の街にゆかりのある小説や随筆、アニメの舞台を訪ね、当時の景色や登場人物に思いを馳せるセンチメンタル散歩です。震災以降、街並みは大きく変わりましたが、歴史ある美しい景観を守る一助になればと思っています。

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