阪急沿線文学散歩

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原田マハさんの阪急電車と桜

 原田マハさんは1981年に山陽女子高を卒業して関西学院入学。1985年の卒業時に、就職先がみつからず、そのまま西宮に居残り、バイトをしながら専門学校を卒業され、1986年に東京に移ります。(Naked Maha 原田マハ公式サイトより)

『おいしい水』は関西学院時代の経験をもとに書かれた小説ですが、そこに阪急電車と桜並木の美しさが描かれています。
<高校生の時、大学の下見で初めてここにやってきて、この電車に乗った。電車といえばオレンンジ色や水色の明るく目立つ色、というのが子供の頃からの概念だった。あずき色の電車を一目見て、なんて野暮ったいん、と思った。
 でも、毎週末乗るようになってから、この電車をデザインした人を尊敬するようになった。なぜなら、明るい緑の六甲山を背景に、夙川や芦屋の川辺の桜並木を抜けるとき、あずき色は完全に風景に溶け込んでいるからだ。冬の枯れ木立のあいだにも、この色はしっくりくる。三宮のデパートのネオンですら、この電車によく映えていた。>

 阪急電車と桜、もう葉桜になってしまいましたが、今年も多くの人が甲陽線鉄橋で写真を撮っていました。

こちらは六甲山を背景に、芦屋川の桜並木と阪急芦屋川駅を撮ってみました。

 ところで阪急電車の車輛の美しさは、マルーン・カラーはじめ、私の子どもの頃よりはるかに良くなった気がします。昔は神戸線に新型車輛が投入され、甲陽線や、今津線は使い古しの廃車前と思われるような車輛が走っており、あずき色はくすんでいました。しかし、今やどの路線もいつも新型車輛が走っているような美しさです。
 鉄道関係の方にお話を伺うと、JRや阪神とは車輛を美しく保つポリーシーが全く違うとのこと。塗装も昔と変わっており、4層構造で、上塗りには阪急専用の高価なポリウレタン樹脂塗料が使われているそうです。洗車の頻度は5日に1回ということですので、普通の自家用車よりはるかに美しく保たれています。

「ゴールデンオリーブ」と呼ばれている座席も、不思議なことに傷まずにいつも美しく保たれています。

 大昔には「待たずに乗れる阪神電車」、「いつでも座れる阪急電車」というキャッチフレーズが有名でしたが、今でも、電鉄事業の損益を考えると、乗客数といい、車輛のメンテナンスコストといい、阪神のほうが良さそうです。
そこで昨年度の損益計算書から鉄道事業の営業利益を確認すると、阪急が24,654百万円、阪神が12,127百万円と逆転していました。

それならば、頑張って小林一三の時代に建てられた六甲山ホテルや、宝塚ホテル、宝塚図書館などの名建築を残してくれればよかったのに。





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原田マハ | コメント( 2 ) | トラックバック( 0)

今から数十年前に学校の先生から聞いた、ウソかホンマか分からん話です。
@阪急電車があの色(マルーン・カラー)にしたのは、車体の汚れが目立ちにくいから。
A特急でも普通でも車両の色を同じ(マルーン・カラー)にしたのは、車両の使いまわしができて経済的だから。
以上2件、眉に唾を付けて読んでください(笑)。

[ 西野宮子 ] 2018/04/07 14:16:06 [ 削除 ] [ 通報 ]

えーっ、そんなお話があったのですか。面白い。

[ seitaro ] 2018/04/07 17:00:43 [ 削除 ] [ 通報 ]

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阪急沿線の街にゆかりのある小説や随筆、アニメの舞台を訪ね、当時の景色や登場人物に思いを馳せるセンチメンタル散歩です。震災以降、街並みは大きく変わりましたが、歴史ある美しい景観を守る一助になればと思っています。

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