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アール・デコ・リヴァイヴァル!東京都庭園美術館へ

 Twitterで庭園美術館で、「フランス絵本の世界」展が開催されていると知り、訪ねてきました。


同時に、「旧朝香宮邸物語」として建物公開されています。


 今回は二度目の訪問になりますが、前回購入した『庭園美術館へようこそ』を片手にゆっくりと見学させていただきました。
<五月、目黒通りに面した庭園美術館の門を私は歩いて通り抜ける。アスファルト敷きの小道がゆるやかなカーブを描いている。

木々が青い葉を広げ始めていて、その向こうには、四角い窓とカーブを描くバルコニーの並ぶ白い洋館が見える。車寄せのアーチの向こうにある玄関が開かれている。>
(『庭園美術館へようこそ』小林エリカ「はじまり」より)

その玄関から早速中に入ってみましょう。

 
 『庭園美術館にようこそ』で朝吹真理子さんが「かわらないもの」と題して、ルネ・ラリックのガラスの女性像について、面白い説明をされています。

<まずは車寄せの対になった唐獅子像を背に、玄関のルネ・ラリックのガラス扉をみる。何体ものガラスの女性像。当初は裸像だったのだが、お公家さんの玄関が女性の裸像はどうだろうか、と誰かが苦言を呈したことで、急遽、裸身だった女性たちはローブを纏った姿にかわった。目を近づけてゆくと、半透明のガラスに近づくと、胸のあたりに、ぽちりと、乳首の名残のような突起があるように見えた。もしかしたらそのエピソードを聞いたことによって目がみせたふくらみなのかもしれないが、肌にはりつくようなローブによって、かえって女性像はエロティックになっている。>

今回は繁々と胸のあたりのぽちりを探してみたのですが、はっきりしません。着衣像は新たな作品に取り換えたということなのでしょう。

 そして、4体の像の一番右端の女神像のガラスにヒビが入っているのですが、これは近年のものではなく、朝香宮家が住まれていたときにできたものでした。
朝香宮家第二女王の大給湛子著『素顔の宮家』に、次のように述べられています。
<玄関を入るとすぐに、女神像のレリーフが美しいガラス扉四枚、大きな光輪を背に両手を広げて訪れた人を歓迎しているかのようです。入口に続く大広間からの照明を受ければ、黄金色に輝きます。室内に入って振り返れば、外の光があたって、穏やかな曇りガラスのなかで、まるで女神が外敵から守ってくれるような優しい安堵感を与えます。アール・デコを代表するルネ・ラリックの作品です。
 このガラスには、いまもひびが入ったところがそのまま残っています。建てて間もないころに、二番目の兄が帰宅してバタンと元気よく閉めた時に入ってしまったものです。以後、お客様以外は開けないことになって、右側から出入りするようになりました。>

扉の裏からの写真。

 あまりにも装飾的なので、これが玄関の大扉とは気づかなかったのですが、私も玄関ホールの右手にある入り口から入らせてもらいました。





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阪急沿線の街にゆかりのある小説や随筆、アニメの舞台を訪ね、当時の景色や登場人物に思いを馳せるセンチメンタル散歩です。震災以降、街並みは大きく変わりましたが、歴史ある美しい景観を守る一助になればと思っています。

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