阪急沿線文学散歩

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アール・デコ・リヴァイヴァル!いよいよ東京都庭園美術館の室内へ

 建物の形から細部に至るまで、アール・デコ様式にのっとって作られた朝香宮邸。


 いよいよルネ・ラリックのガラス製のレリーフの玄関大扉の横の入口から入場いたしました。

まず目を引くのが玄関を入った「次の間」にある「香水塔」です。
フランス海軍より献上されたセーブル社製の照明器具で、渦巻き部分に香水を入れて電灯の熱で気化させていたそうです。

大広間。

絵はこんな感じで、今も変わっていません。

隣の大客室の天井にはラリックのシャンデリアが輝いています。

飾り扉にはレイモン・シュブの金工装飾とマックス・アングランによるエッチング作品が嵌め込まれています。

大客室に続く大食堂。湾曲した窓から庭園が見えます。

一階の大広間の階段から二階に上がってみました。
二階広間に飾られている充子妃の肖像画です。

朝香宮邸の竣工は1933年5月で、入居して間もなく充子妃は体調を崩し、11月に亡くなっていますから、アール・デコの館で過ごされたのはわずか半年でした。亡くなられてからは、肖像画は元は妃殿下のお部屋に飾られ、毎朝殿下がそこにお辞儀をしてから、食堂に降りられたそうです。(青木淳子『パリの皇族モダニズム』)

朝香邸は戦後まもなく政府が借り上げ、外相官邸となり、昭和23年には吉田茂がここを首相公邸とし、6年間暮しています。

大給湛子著『素顔の宮家』には二階の丸い書斎について次のように述べられています。

<吉田首相はとりわけ二階の書斎と居室が気に入ったそうでした。父の書斎として、ラパンはアール・デコの粋を集めてつくった部屋です。正方形ですが、角に棚を配して、丸い部屋にしています。書斎の二つの窓からは、玄関へのアプローチが見渡せます。誰が来たのか、ここからすぐに見えるのです。首相の館としては、大変好都合だったのではないでしょうか。>

三階に上がると、かつて植物がたくさん置かれていたという白と黒のモザイクの床面のサンルームがありました。

庭に出てみました。

広い芝庭で多くの方が楽しまれています。

三階に見えるのがサンルームです。

日本庭園と茶室もありました。


次は鹿島茂コレクション「フランス絵本の世界」を見に、新館へ行ってみましょう。




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阪急沿線の街にゆかりのある小説や随筆、アニメの舞台を訪ね、当時の景色や登場人物に思いを馳せるセンチメンタル散歩です。震災以降、街並みは大きく変わりましたが、歴史ある美しい景観を守る一助になればと思っています。

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