阪急沿線文学散歩

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宝塚山手台からの眺望(原田マハ『スイート・ホーム』)

 原田マハ『スイート・ホーム』の舞台となっている宝塚山手台からは、大阪の街や晴れた日には明石海峡まで、素晴らしい眺望が開けています。
 第一章の「スイート・ホーム」の最後では、主人公の香田陽皆と山上昇は宝塚ホテルで挙式するというハッピー・エンドを迎えますが、挙式の前に、山上昇が香田陽皆を丘の上に連れて行きます。


<そうして、私が連れていかれた場所。バス通りをずっと上がった、丘の上のバス停の近くだった。街路へ降り立つと、昇さんは、まだ家の建っていない分譲地の一角へと私をいざなった。そして眼下に広がる街の風景のずっと遠くを指さした。>

 ループ橋から少し上がったところに、山手台三丁目のバス停があり、その東側が現在も広大な分譲地が開発されていました。

 その更に上に山手台北公園があり、一番上まで登ってみました。

眼下に開発中の宅地が広がり、その向こうに大阪の街が広がります。

西は甲山から六甲連山、その向こうに明石海峡まで見晴らせます。

<飛び立てそうに青い空の下、ひとつ、深呼吸をしてから、昇さんが言った。「陽皆ちゃん。いつか、ここに僕らの家を作ろ」今日からふたり、大阪の僕の家で暮らすことになる。でも、いつか、この街に帰ってこよう。自然がいっぱいで、空だってこんなに近くにある。そして君の家族にいつでも会えるこの街に。>

ここで、バーベキューでもすれば最高でしょう。

<はるかに大阪の街と、遠くの海まで見渡せるその場所に、赤い屋根、クリーム色の壁の家を思い浮かべる。大きな、眺めのいい窓のある家。これから移り変わる季節、長い年月、その窓はどんな景色を見せてくれるのだろう。この場所で子供を育てたい。友達を呼びたい。ここで暮らしたい −そう思い描いた瞬間、私はもう、うなずいていた。>

二人はここに家を建てようと誓います。

 それにしても、阪急宝塚線の山本駅からバスに乗って、わずか十分程度でこのような眺望が開けるとは、驚きでした。




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阪急沿線の街にゆかりのある小説や随筆、アニメの舞台を訪ね、当時の景色や登場人物に思いを馳せるセンチメンタル散歩です。震災以降、街並みは大きく変わりましたが、歴史ある美しい景観を守る一助になればと思っています。

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