阪急沿線文学散歩

サブURL(このURLからもアクセスできます):http://nishinomiya.areablog.jp/bungakusanpo

原田マハ「あしたのレシピ」クライマックス場面は山手台北公園

 原田マハ『スイート・ホーム』の第二話「あしたのレシピ」は、35歳独身でオアシスキッチンの講師をしている未来先生と、29歳ウエブデザイナーの辰野始との恋の行方は、ペーソスと希望の入りまじったお話に仕上がっています。

 
 洋菓子店「スイート・ホーム」で未来と辰野始は偶然出会い、辰野はオアシスキッチンの生徒となります。更に、未来は考えだしたレシピを記録するためのウェブサイトのデザインと運営を辰野始に頼み、しばしば会うようになります。

<「スイート・ホーム」で会うことが多いけれど、最近は、この街のあちこちで会っている。「オアシスキッチン」はもちろん、そのかたわらにあるテラス席、小径のベンチ、それに遠くの海まで一望できる丘の上の公園。>

宝塚山手台の阪急オアシス。

店内から見たテラス席です。

オアシス前の中央公園のベンチにも二人は座ったことでしょう。山手台の人たちの憩いの場所になっています。

 色々思い悩んだ末、陽皆の後押しもあり、未来は辰野に告白すると心に決めます。

その場所は、未来のいちばんお気に入りの場所、山手台北公園。

<辰野君と私は、丘の上の公園に来ていた。春と、夏と、そして秋と。この場所に、私たちは何度もやってきた。「オアシスキッチン」に辰野君が通い始めた頃、この街の風景が気に入っている、という彼に、「ほな、私のいちばんのお気に入りの場所に連れていってあげるよ」と誘たのがきっかけだった。初めてここへ連れてきたとき、辰野君は、広々とひらけた風景を眺め渡して、「うわー!」と声をあげていた。「気持ちいいっ」と背伸びして、深呼吸をした。>

この階段を登りきると、大きな青空と素晴らしい景色が広がります。


第一章の「スイート・ホーム」でも山手台北公園は陽皆と昇のデートコースでした。
<街の中でも、もっとも見晴らしのいい公園に、昇さんと私は来ていた。「うわ。めっちゃ見晴らしええなあ。大阪のずっと向こうの方まで見えるわ。あっちは、西宮のほうやんな。気持ちええとこやなあ」>

街灯の向こうに、西宮の甲山が見えます。

 さて、ここで未来は辰野始から驚きの告白を聞くことになります。やはり、原田マハさんは恋話の名手でした。



goodポイント: 0ポイント

このポストをお気に入りに追加 0人がお気に入り登録中
このポストのURL http://nishinomiya.areablog.jp/blog/1000061501/p11781379c.html
原田マハ | コメント( 2 ) | トラックバック( 0)

今、原田マハさんの奇跡の人を読んでいて、いつも電車の中なので、うるっとしてしまい大変です^^;また違ったジャンルのこちらの本も面白そうですね。

[ 西宮パナップ ] 2018/10/12 21:44:27 [ 削除 ] [ 通報 ]

マハさんの「奇跡の人」、まだ読んでいませんが、面白そうですね。私もこちらをトライしてみます。ありがとうございました。

[ seitaro ] 2018/10/13 23:43:45 [ 削除 ] [ 通報 ]

名前   削除用パス  
コメント
※入力可能文字数は1000文字です

■同じテーマの最新記事
原田マハ「希望のギフト」は甲山のテニスクラブが舞台
原田マハ「あしたのレシピ」の舞台は宝塚山手台のオアシスキッチン
原田マハ『スイート・ホーム』に登場する阪急オアシス
<<新しい記事へ     以前の記事へ>>
このブログトップページへ
seitaroイメージ
阪急沿線の街にゆかりのある小説や随筆、アニメの舞台を訪ね、当時の景色や登場人物に思いを馳せるセンチメンタル散歩です。震災以降、街並みは大きく変わりましたが、歴史ある美しい景観を守る一助になればと思っています。

カテゴリー一覧

QRコード [使い方]

このブログに携帯でアクセス!

>>URLをメールで送信<<